表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

499/2127

到着!

いらっしゃいませ!

 「ほう…きれいだなぁ。そんなに離れていないのに違う植生があるな。魔物は?」

 「今のところバジリスクと鎧熊くらい?あ、魔猪は食料ね。そうそう、なんか問題あった?」

  「いえ。特には。騒ぎもありませんし。そうそう。冒険者のパーティの一つの越境未遂といったところでしょうか。罠にかかっていました。」

 「あらあら。で、彼らは?」

  「身分証取り上げて放逐しましたよ。次は…」

 …無し…ね。

 「良いわね。ナイス。」

 「道もきれいに整備してるんだね。」

  「はい。レンガも大量に焼かれるようになりまして。」

  <ふむ…”使徒”殿、魔力の入れ直しを頼もうか。>

 「なんでよ!」

  <”使徒”殿のほうが質がいいからだが?問題あるのか?>

 「…折角…入れたのに…ドラゴンシェルも?」

  <より安全を望むのであればな>

 「なにが、勇者の魔力よ!」 

  <怒るな相棒。あの時は最善だったのだ。それに”神気”にはかなうまいよ。相棒にも分かるだろう?>

 「…まぁね。そういうことで、おじさま、お願いします。」

 「何やら複雑だが…安全向上は急務だからな。魔の森の中…いくら強化してもいいだろうさ。」

  <炉にしても弟君の”神剣”もここで鍛えられよう。良いことづくめだぞ。>

 「はいはい。わかったわよ」 

  <…主が込めた、バッグはこのままにするつもりだ…絆としてな>

 「ルー…」

 …ルー殿。

  <少々不安定だがな!>

 「あんた…嫌い…」ははは。

  「セツナ様、そのお方が、”使徒”様で?」

 「”魔王”様よ」

  「へ?魔王…」

  <ひがむな相棒。その通り、このお方が”使徒”殿だ。>

  「ん?「父ちゃん」バジリスクだ!」

  「ほう、わりなさるか。」

  「「狩るか?」」

 「どうする?セツナっち。」

 「行ってきなさいな。今晩のご飯ね」

  「「応!」」

 「あ!皮は使うから」

  「「了解!」」

 ライがけん制、その隙にバスターソードが口に叩き込まれる。”ぎゅぉぎょぎょお”

  「「はい。終了」」

  「しっぽ気をつけろよ。カイ」「ああ。ライもな。」

 あっという間に終わってしまった…

 「早いな…」

  「こいつ、速く動くやつに反応するんだよ。」「その隙にブスリ。って。」

  「お見事です。おい、台車来るまで、ここに居ろ。」

  「へぃ」

 「へぇ、そんな習性があるのかぁ。」

  「うん。俺ら、いつも二人だからね」「片方が陽動、隙見て安全に。って。こいつ等、目が良すぎるからでしょう。あちこちに動くし。」

 「なるほど、強みが弱点になってるんだな。皆にも?」

  「うん。ブレス躱せなきゃダメだけどね。」「そうそう。目も大事だぞ。」

 …おいらのわんこが、だんだんゴリゴリに…


 {おかえりなさいませ!セツナ様!}

 「皆、無事?ご苦労様!ザルバック報告事項があれば、急ぎ以外は一時間後。ちょっと休憩するわ。」

  「特に在りませぬ故。ごゆるりとお休みください。」

 「ありがとう。おじさまもこちらへ。」

  「ああ。休ませてもらおう。」

 周りを見渡す。話に聞いていた通り、二通りの住居、背の高いのと低いもの。うまい具合に丘陵地の斜面を利用して建っている。居住区と畑の間に川が流れているようだな。

 川べリの広場には市場のようになっている。買い付けだけじゃないのか。衛生状況もいい。匂いも一切しない。心友スライムが大活躍なのだろう。

 この建物はマーケットの中央、一段高い場所にそびえる。少々歪な城のようだ。炉と併設された倉庫、集会場みたいなものなのだろうか。ん?大きな魔力…ドラゴンシェル?向こうにも?

 「ルー殿、ドラゴンシェルは二つあるのかい?」

  <うむ。畑エリアをカバーするためだ。>

 「贅沢ですねぇ」

  <まぁ、相棒のたっての頼みだからな。>

  「お嬢帰ったかぁ。」ん?

 「これは、ダワーリン老。お久しぶりです。どうですここは。」

  「おお!これは、これはミッツ殿。そりゃもう天国じゃよ。最高級の炉もあるしの。」

 「アヌヴィアトには帰らないのですか?」

  「はて?どこじゃそれは?かっかっか。冗談じゃ。馬車に乗ってまではいらんの。ここで神のもとに参る所存じゃ。」

 「そうですか。楽しんでくださいね。無理しない範囲で。」

  「うむ。うむ。で、お嬢はどこじゃ。」

 「なによ?おじいちゃん。お酒なら夜よ。」

  「ぬぅ…何でもないわい…けち臭いのぉ」

 「あら、もういらないのね。」

  「!冗談じゃ、そんなこともわからんのかぁ!のぉ。ミッツ殿!」

 「ははは…」

  <おい。爺。明日、炉の稼働を止めよ。よいな。>

  「は!なんとおっしゃられた!竜様!」

  <明日の炉の稼働を止めよと申した。わかったな!>

 …この世の終わりみたいな顔をして…

  「…は、はい…わかりました…竜様。な、なにか、我ら、失敗を…お気に障ることを…よろしければ、その理由をお教えくださらんか…」

  <ん?爺、なにもないぞ。炉の改良をする。この”使徒”殿の力を借りてな。さらなる高温、気密性、硬性。神金すら楽に加工できる炉となろう。>

  「なぁあ!ははぁ!有難き幸せ!早速停止させましょうぞおぉ!早速皆に!」

 ”どすどすどす…”

 行ってしまった。

  <相変わらず元気な爺だな。>

 「…ですね。良いことですよ。」

 ”かーんかーん”

 「ん?」

 「炉の停止の合図ね。早いわね…明日って言ったのに」

  <放っておけ。さて、相棒、ワイン出せ。のどが渇いた。>

 「はいはい。ところで、ルー。ゲートどこに作る?」

  <ここで良かろうが。皆の集まるところであろう?主の家も兼ねておるしの好都合であろう?>

 「そうだっけ?って、違うわよ…あっちの家よ。ローラ達のとこ。」

  <まぁ、ここで良かろう。使える…起動できる者…基本”勇者”殿たちと村長クラスか?”魔族”の連中も力となろう。>

 「部屋…地下室あったわね…倉庫…そこでいいか。トーキルンさんに地下の倉庫の広いところ空けるように言っておいて」

  「はい。」

 「さてお茶にしましょ。お茶。」

  「父さん…」

 「おお!真火!真火!こっち来い。こっち!うんうん。しっかりしてきたな!うんうん!」

 ハグだ!ハグ!

  「父さん。久しぶり。」

 「ああ。ああ。」うんうん…

  「「父ちゃん!村見て回っていいか!」真火兄に案内してもらうし。」

 「…ああ。行ってくるといいよ。また後でな、真火、あ、小遣い持っていけ!」

  「うん。ありがとう。」

  「兄ぃ行こうぜ!」「外も行きたいな!」

  「ああ。行ってきます。」

 ぽつん…皆いなくなってしまった。んじゃ、ひと眠りすっか。


 「おじさま~風邪ひくわよぉ~」

 お?おお?あたりは薄暗い…灯りが入っている。爆睡しちまったか?

 「あら?もう夕ご飯?」

 「ええ。そうよ。紹介を兼ねて食事にしましょう。」

 「ライたちは…?」

 「帰ってきてるわよ。大きな猪狩って。」

 「そか。じゃ、御馳走になるか。」…

本日もお付き合いいただきありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ