お貴族様様。
いらっしゃいませ~寒い寒い寒い~冬に逆戻りです~風邪に気をつけて…って言われてもねぇ…
その日は野営をし、ゆっくり体を休める…目を覚ましたらお日様が高く昇っていた…昼じゃん。
皆気を使ってくれて起こさなかったようだ。はぁ、心配させてるな。
腹に一物。一本筋が通った気がする。これが”覚悟”と言うモノだろうか。
「おはよう!気ぃつかわせたね。おいらはもう大丈夫だ。飯食ってエキドレアに向かおう!」
「おう!」
「「父ちゃん飯!」」
おうおう。息子達よ今作るぞ!おいらも精神的に逞しくならんとな!
夕方にエキドレアについた。我ながら…速い!
多くの人がすでに並んでいる門に並ぶ。城塞都市エキドレア。対南方の最後の砦。堅牢な城壁が続いている。大門の隣の門はお貴族様専用か?待ち時間なしにすいすいと通っていく。いいなぁ。
そんな様子を眺めていると、
”ガラガラガラガラ…”
ん。馬車が一台、こちらに近づいてくる。?
”きぃ”
馬車の窓が開き、小太りの老人が顔を出す。誰だ?会ったことはないな。
「その方、その獣人共を譲れ!」
はぁ、何言ってるんだ?いきなり。
「聞こえないのか?その方にいっておる?」
「…私でしょうか?」
自分を指さし聞いてみる。試しにね。
「その方以外に誰がおる?」
マジか…昨日の今日で。
「はぁ、この子たちは血は繋がっていませんが…私の息子たちです。…渡せるわけ無いだろうが!」
「貴様…我に逆らうのか!」
「はぁ?だれが子供よこせ!いわれて、はい、どうぞ。っていうかボケぇ!。貴様に子供いないのか!あ、いない方が良いわ。こんな親だと知ったら自殺ものだわ!」
「き、き 「なんだ、きぃきぃと猿か?猿ならしょうがない。聞かなかったことにすっからさっさと消えろ!これ以上ごねると、殺すぞ!ハゲ!」 き、貴様!」
「サジャック様!貴様らぁ!無礼者め!ここはサジャック様の領地!サジャック様が法!いうことを聞け!」
ちっ…初依頼が失敗…か?ふん!構うものか!
「何をやってるんだ。このような往来で。貴殿らは?」
?女騎士さん登場!その後ろに騎士団?ノリナ王国のか?
「…一つよろしいでしょうか?騎士様?」
「なにかな?」
「貴殿は人族至上主義者だろうか?」
「いや、私は違うぞ。私の従者は獣人だ。で、何があったのだ」
「な、なんでもない貴公等には関係ない!下がれ!」
領主?の護衛の者が叫ぶがどこ吹く風…
「そちらには聞いておらぬ、大方、無理難題でもふっかけたのであろう?」
いつの間にか周りに騎士たちが。
「貴様!我を…」
「で、聞こうか?」
「私は輸送を生業としています、ミッツと申します。商業ギルドに所属し、ギルドの依頼でこの町に参りました。この国、いえ、この街では獣人に人権はないのでしょうか?こちらの貴族様が我が子達をよこせ!と脅すのです。しかも領主様とか?」
「本当か?」
ハゲに視線を向ける。女騎士。
「ふん!獣人を買って何が悪い。大方、値を上げようと駄々をこねてるのよ。」
クソハゲめ!
「騎士様、お願いがあります。果し合いにしていただけませぬか?これ以上は耐えられません。あなた様はまだ若いのでお子はいらっしゃらないのでしょうが…ですが、家族をよこせと言われて、あまつさえ奴隷のように…我慢できますか?私は我慢できない。」
「わしは貴族だぞ?領主だぞ?言う事を聞けばよいのだ!下郎が!」
「…いや同感だ。しかもこんなカスのような貴族の勝手でな。」
「何を!小娘!貴様!わしを知らぬか!」
「存じておる。貴殿こそ私が判らぬか?…しかし、果し合いは今、許されておらんのだ。すまぬ。」
「では、勝手させていただきます。なに、他国でも生きていけますゆえぇ、手出し無用ぉ!おう!おう!…このクソハゲ貴族覚悟しろ、貴様のような害悪は滅却してやる!」
「おっさん!落ち着け!!」
「どけ!トワ!」
「すこし待て!貴殿の覚悟を見た!頼む!引いてくれ!」
「…噴怒!…」
魔力が高まる!お、勝手にト〇ンザム?
「た、頼む、この場はリュラータ=フィカス=ノリナが預かる!頼む!」
「ふん、知るか!一緒に消し飛ぶが良い!敵は死ね!くぅう…痛つぅ…?頭が?、んな?…可…第一封鎖陣解放…第一封印解除…第二封印解放…お、おお!ハレルヤ!…第」
トンと肩に手を置かれる
「ミツルさん、そこまでだ。」
ぐっと力がかかる。ああ、そうだな。落ち着くなぁ戦友よ!
「う…あ、ああ…トワ君わかったよ…封!」
魔力の奔走が収まる。クソ貴族は股間を濡らし震えていた…
「き、ぎざま…平民…ふ、ぜいが…」
「…次はないよ…誰だか知んないけどね。つぎは国ごと消してやる。オヤジなめんな!クソ貴族!」
「…エキドレア伯爵、残念ですが隠居願いますよ。」
「なにぃ!小娘が!」
いいのかい?”姫”にむかって…
「控えよ、こちらはリュラータ姫なるぞ!」
やっぱり。ノリナ言うてたやん。
「…姫?」
顔しらんのか?ボケぇ!
「私の顔お忘れで?戦化粧だからお気づきになりませんでしたか?拘束して屋敷に送り届けよ。『南門の楔』殿もいよう。今書状を認める、そこらの愚図も縛り上げ、馬車に詰めて連れていけ!」
「はっ!」
「本当にすまない。この国の者としてなんと詫びれば…」
「いいえ、一緒に怒りを…嬉しかったです。ありがとうございます。では、これで。」
「それでは、我らの気が 「姫様、これ以上は好意の押し売りになりましょう。お気になさらず。此方は平民…いらぬ噂も立ちましょう。これ以上お互い関わりあわない方が良いと思います。では」 …あ、ああ。」
ふん、めんどくせーからな!拒否らせてもらおう。腹立つ!くそ貴族が!
「だぁぁーーーーー頭にきた!くっそ!やっぱ、消し去ればよかった!」
「父さん」「「父ちゃん」」
あれだけの騒ぎを起こし、治める領主に楯突いたのだが、町に入ることが出来た。姫様の差配だろう。
初の大物依頼。何とか達成できそうだな。正直、これを落すと辛いものがあったから助かる。
が、クソ貴族の懐の中だ。気分が悪い。とっとと用事を済ませて、帰ろう!本当にムカつくわ!
「おお~心配すんな。にしても…ムカつくぅ~~~!」
「おちつけ、おっさん。にしてもさっきの呪文は?神気も出てたぞ?」
「ん?良くわからん。手順は解るんだけど。あの時つらつらとやり方がインストールされた感じ?…脳みそに直に鉛筆で書きこまれるような?神様か?パル〇ンテ?みたいな?」
「まじ?ダメだろ!それ!今も使えるの?…なぁ、試しにかます?」
わくわくすんな!
「試しちゃダメだろ!流星群…あれ、自分も死んじゃうんだよな?…どれ…面白いな…”鑑定”みたいに情報が…ほんと、ゲームみたいだな。何々、怒りに我を忘れてるとき?と、…神の了承がいるのか?…使えんな。」
「王〇か!神の御力か…天罰!すげぇな!」
「でも、パルプ〇テだぞ?ははは。今日は旨いもん食ってはよ寝よ!寝よ!」
それにしても素直に怒りに火が付いたな。本当に爆発すると思った。謎呪文も覚醒?いまなら変身もできるのでは?で、びぃ~~~~~~る!
…その足で商業ギルドに行き、途中の開拓村の惨状を報告する。
急遽、治安の担当部署のお偉いさんが来て調書をとっていった。
最後に真偽の判定になる魔道具を触れるように言われた。疑ってるのか?ムカつくがそれで済むならと皆で触る。もちろん問題なしだ。
その後、小口依頼処理。ワイン積み込みの打ち合わせをした。積み込みは明後日に決まった。それまで待機だな…あのクソ貴族、ここの領主みたいだし…さっさと帰りたいわ!
本日もお付き合いいただきありがとうございました。奥多摩なんか真っ白。雪だ雪だ!あはははは。寒いわ…またのご来店をお待ちしております。




