閑話 妖精至高美少女女王アナスの優雅?な日常 ある日
閑話です。妖精さん。
「ねぇ!アナスぅ、大変よ!」
「どうしたのよ?そんなに慌てて。で?」
「Gよ…Gが出たのよ!」
「なんですって…ここは安全と思っていたのに…こんなところまで…どうやって…精霊様に報告しなくちゃ!」
一大事だわ!
<なんです?騒々しい…わざわざ私を呼び出すなんて>
…げ…サクラ様じゃない…ほかの方はおっかないのよ…
「す、すいません。精霊様!ここ精霊界にGが出現しました!ゲートを越えてきたのでしょうか?」
<…この前の入植の折入れたのよ。私たちが。>
「え!そ、そんな…」
どうして…
<大丈夫。彼らは大人しい種族。主に落ち葉を食べるわ。馬の落とし物とかもね。案外きれい好きだし。まぁ、仲良くやって。じゃぁ>
「あ!ああ!お待ちください!精霊様!精霊様ぁ!…行っちゃった…」
「どうだった?」「ねぇ?アナス?」「精霊様はなんて?」
「退治してくれるの?」
「…精霊様のお言葉をそのまま伝えるわ。ここに入れたのは精霊様。大人しくてきれい好きだから仲良くせよ…と。」ふぅ。
「な!」「うそ…」「仲良く?バカ言わないでよ!」
「Gよ!G!]
「私じゃないしぃ、言ったの。精霊様に直談判したら?」
「うぐぐ…」
「マンクットも干しブドウ齧ってないで何とか言ってよ!アナスの子分でしょ!」
「へ?子分じゃないし?それにいいじゃん。別に。Gだって。仲良くすれば?」
「はぁ?あんたねぇ。」「似てるからよ。あんた!」
「おいこら。仲間を馬鹿にすんじゃないわよ。シバくぞ!それに子分じゃない。わたしらは兄弟であり、姉妹であり、友だ。そうだろう?」
「…はい。」「ごめん…」
「うぉおお!アナスが女王っぽいこと言った!お頭がよくなってきてる?」
「あんたねぇ…まぁいいわ。Gにしても茶色の素早い奴じゃないし…よくみりゃ、丸まっちくて可愛い…くはないけど。まぁ、隣人としてお付き合いしましょう。」
「しょうがないかぁ。」「精霊様の意向だしね…」
「これ以上騒ぎだてるとここから追い出されかねん…」
「そうねぇ。町とか村には茶色いのがわんさか居るし…」「…少しはましね。」
「町の子達、狩人の真似事で狩ってるそうよ?お店で大人気だって。お礼に色んなもの貰ってるとか?あんたらもやってみたら?どうせ暇こいてるんでしょ?」
{いやよ!}「暇いうな!」
「いそがしいのです!」
…やれやれ。
・Gハンター
”しゅとん!”
「…!」
ふぅ。コレで3匹目だ。今日は絶好調ね。足に縄を結び道端まで運ぶ。狩猟証明に2本の”耳”を切り落とし、袋へ。この短期間、巣があるに違いない。
ん?あれは”爆弾”付き!設置されたら敵わん!その前に!弓を引き絞り、頸部を狙い放つ!もちろん風魔法で精度と威力を増して。
”ひゅん”
「…!!!」
ちっ!浅いか!ナイフを引き抜き直に振り下ろす!
「…!…!!」
げ…お汁が…だが、爆弾も回収できた。上出来だろう。
4匹目の”耳”を切り落とし、外へ運びだす。
”爆弾”についてはおトイレに投下処分となる。スライムが完璧に処理してくれるだろう。放置するとカプセルが破れ…ザワザワ…。ふぅ。想像したらやる気が失せたわ…今日はこの辺りにしておきましょうか。
依頼者に討伐証明の”耳”を渡す。
「何時も済まないねぇ。おかげでだいぶ減って来たよ。」
「そうね。最初は黙ってても20匹とか楽に狩れたもの。」
「…それ言わないでよ…あ、今日はこれでいい?」
「うん。毎度ぉ~」
報酬の乾燥イチジクに食らいつく。うん。達成感…なんか生きてる!って気がするわぁ。
私はGハンター・クイニ。この界隈じゃこの名を知らぬ者はいない…はず?くすくす。 <完>
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