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やっぱあったよ!米、味噌、醤油!

いらっしゃいませ~

 またまた揉めて気分がめげる。反省… 

 嘘です。スッキリです。にしても獣人差別すごいな。

 それに…冒険者ギルドって、転生者とかの味方じゃないのかよ?おいらと敵対ばっかしとるな…おいらからは喧嘩売っていないよ…な。

 さて。グロスティマに行くべ!ずんずん街道を進む。…

 

 「間に合うか?」

 「ビミョーだなぁ。久々の野営かぁ~」

  「野営…」

 「たぶん間に合うさーベッドがおいらを待っている!りちうぅ~む!ぱわ~!」

 「おっさん!パワーアップか!」げらげら。


 …なんとか到着…はぁ、疲れた…宿をとらねば!。

 

 「身分証を。この街に何の用だ?」

 「はい。商業ギルドの依頼です。」証をだす。

  「ようこそ。グロスティマへ。」

 「おすすめの宿ってあります?」

  「【豚の尻尾亭】かなぁ。安くて、飯もうまい。獣人も大丈夫だぞ。」

 また豚かぁ。

 「ありがとうございます。」

 とりあえず宿、遅いけど商人ギルドに行ってみるか…

 

 【豚の尻尾亭】に到着。こじんまりした可愛いお宿だ。

 「こんばんは~」

  「いらっしゃいませ~」

 女将さん登場!あれ…どっかで合ったか?…

 「…3人ですが、いけます?」

  「はい、2人部屋と1人部屋になります。…夕食、朝食付きで一人7000Kになりますが。」

 「お願いします」お金を払う。

 「ちょっとギルドに行ってきます。」

  「はいお帰りをお待ちしてます。」

 お宿が取れると余裕が生まれるね。

 前世界の時にどうしても宿が取れずにおっさん二人でラブホに泊まったのはいい思い出だ。うん?もちろん、無事だぞ。

 

 「こんばんは。まだ大丈夫ですか?」

  「いらっしゃいませ。はい。大丈夫ですよ。ご依頼ですか?」

 「はい、依頼できました。ギルド長宛の荷物もあるのですが…」

  「はい。承ります。」

 ギルド証と荷物等々を出す…。

  「はい、確認・承認処理しました。それと、これが、アヌヴィアトへの配達依頼となりますが…お願いできますか?」

 「はい。承ります」

  「ありがとうございます!…処理しました。よろしくお願いします。」お仕事終了~

  「ギルド長、がっかりすると思いますよ。」

 「え?」

  「お会いしたいといっておりました。マシュー女史太鼓判の期待の新人って。」

 「新人?…おっさんですけどね!」

  「ふふふふ。」

 「では、また」

  「はい。お気をつけて。」

 さ~て、ご飯、ご飯。

 

 【豚の尻尾亭】に帰って食事に。

 こじんまりした店の割にボリューミーなものだった。

 肉ごろごろ野菜ごろごろシチューにステーキ…おじさんには……。

 若い二人にはちょうどいいみたいだな。ステーキ半分を雹にお裾分け。

 パンもライムギパン?独特の風味があっておいしかった。部屋割りは親子とトワ君で。

 「さぁ、寝るか!今日も良く走ったなぁ!」

  「…うん。だんだん体力がついたような気がする。」

 「どしたぁ~雹元気ないぞ」

 と頭をなでる。

  「…父さん、俺、ついてこない方が」

 「ふむ。で、雹はどうしたいのよ?」

  「一緒に行きたいさ!でも」

 「獣人だから?」

  「うん…今日も…」

 「うん。だから?」

  「…だから?」

 「そうだね。もっと強くなろう。腕力だけじゃないぞ。まずは自信を心を。雹はおいらの息子だ。妹もいるぞ。もし、おいらが死んじゃったら妹をまもるのは雹だ。今の雹は昔と違って力も仲間もいる。マシューさんバリアは結構強いぞ?トワ君だって強いぞ?おいらはお察しだな。隊長さん達もドワーフのおっさん達も味方だよね。雹は味方を使っていいんだよ。いや、利用して生き抜け!昔のガリガリのひったくりじゃないぞ!なぁ!息子よ!」頭をぽんぽん。

  「…うん。俺強くなるよ。獣人だからって舐められないように。強くなるよ。父さんだって守れるように!」

 「おう!守ってくれ!父ちゃんはめちゃ弱いぞ!たのむな。」

 …メメ達はおいらの責任だけど、発破にはいいよね?だめ?

 「一緒にねるか!雹」

  「…うん」。

 ふっ…息子はとっても暑かったよ…

 

 朝、井戸端を借りて朝の修練。だいぶ様になってきたな。…と自分ではおもう。一汗かいた後の朝食は格別だった。ここ、飯ウマだな。さて、市場でもみてヴァルテリアにいくか。

  「ありがとうございました~」

 「またよろしく~」

 うん。良い宿だった。

 

 「さて、市場でも覗こうか。」

 「いいね~」

  「はい」

 ぶらぶら。

 「お、オヤジさんこれって何?」

  「味見していってよ。小魚の干物だ。」

 前世界でも海の近くのお土産屋にあるような、開いて干してシート状になってる干物。

 「旨いな。ドワーフのおっさんのおみやにしよう。」

  「ドワーフか?じゃ、これも喜ばれるぞ。」

 タコの干物?か?

 「ん、じゃ、それも、ほい。お金。」

 良かったなトワ君。

 「この辺で酒屋ってあるの?樽で買えるような」

  「ああ~そこの角を入ったとこな。」

 「ありがと!」


 酒屋に到着。飲み屋というより”卸”と言う感じだ。

 「蒸留酒ってある?」

  「らっしゃい。うち、樽しかないぞ?」

 「樽一ついくら?…じゃ、5樽くれ!」

 「ん?これは?」

 カメ?昔、紹興酒買ったなぁ。でかいの…目の前にあるのは一升くらいの小さいカメだ。

  「これかい?これは”酒”っていってな。ユーフォルヴィアで作られてるもんだ。量が少ないのでこの瓶一つで小金貨1枚と高価だ。」

 …なんですとぉ~~~~~~酒ってことは…コメがあるぞ!

 「お、おっさん、こ、これくれ…コメも手に入るのか?」

  「お、落ち着け、旦那。コメ?」

 思い切り引いてるな!オヤジ!が、こっちは引けない!正念場だ!

 「ああ、白い、これくらいの穀物!酒の原料の!」

  「あ、ああ、イネか?あれは人気がないからあんまり流通しないな。この辺じゃまず買えないよ。」

 「そうですか…よし!いまからユーフォルヴィアにいくぞ!いい加減コメが食いたい!」

  「だ、旦那…ここからだとダンジョン国の先、2国越えないといけないぞ。」

 「ふん!コメがおいらを呼んでいる!」

 「おっさん…落ち着けよ…」

  「父さん?」

 「トワ君は食いたくないのか!」

 「落ち着けって。そりゃ、あれば?」

 「なにぃ!日本男児たるものが!日本の心を忘れたかぁ!」

 「おっさん、マジキモだぞ。俺、パンや麺類多かったからなぁ。」

 「なにいいぃ!」

 日本男子だろうがぁ!えぐえぐ。

 「…わかったから、泣くなよ…」

 「ぬぅうう!くくっ!」

 「泣くなよ…おっさん…今度行こうな。」

  「父さん…」

 泣いてなんかないやい。くそ~。

 「機嫌治せよおっさん。今度いくからさ~たぶん?絶対?」

 「うっさいわ!…って…トワ!」

 「な、なんだよ?急に?おっさん?」

 「コメがあるってことは…味噌、醤油があるかもしれん!探すぞ!」

 「お、おう。」

  「…父さん」

 何も言わないで良い!雹ついてこい!

 

 「調味料屋はどこだ!!!」

 …数件、食材屋、道具屋もみたが、結局みつからなかった。

 …もう、おいら…燃え尽きたよ。

 「なぁ、おっさん、ギルドで聞いてみるのも手だぞ。さっきもコメがあるって判ったんだから今日は良しとしようよ。」

 「そうだな。すまない。少々暴走したようだ。マシューさん辺りなら、内情も知ってるし、力になってくれるさ、たぶん。」

 

 そんなこんなで、ちょいと時間を使ってしまったが、ヴァルテリアに向かう。

 希望発見!だね。出発が遅れた分、最初から全力疾走だ!周りからはどう見えるんだろう?人がいるところでは並足だが、いなければびゅん!だ。魔物がでたぁ~って噂になるかもしれんな!。 

 「そうそう、トワ君、おいら達、鎌鼬みたいだな?」

 「?おっさん、ネジぬけたか?」

 「いや、ほら、結構速いじゃん。おいらが突き飛ばして、トワ君が切る、で、雹が治すと。」

  「俺、回復魔法つかえないよ。」

 「ならトワ君とチェンジだ。どう?」

 「どうも何も…それをいうなら、じぇっと、すとりゅーむ、あたっくだろ!」

 「おお!忘れてた…そうだな!」

  「なにじぇ…」

 「雹なんでもないよ。気にするな~」

 問題なくヴァルテリアの町に到着した。さぁ、屯所に寄るべ。

 

 「すいません。」

  「ん?はい?どうしました?」

 「先日、冒険者ともめた者ですが…その時の隊長?さんいらっしゃいますか?」

  「ええ。隊長ぉ~」

 「なんだ騒々しい。お?昨日の旦那か?どうしたんだ?」

 「先日はありがとうございました。時間がなくお暇しましたので本日お礼に伺った次第です。良かったら皆さんで飲んでください。」

 どん。とワインの大樽。

 「わざわざすまんな、だが、」

 「賄賂とかじゃないんです。私の息子、養子ですが、不当に扱われなかったのが嬉しかったんですよ。公平を得るのがなにより難しいので。」

 「そうか…どうしても差別意識を持つものがいるからな。」

 「ええ。アヌヴィアトのスルガ隊長も良くしていただけるので不自由なく暮らせてます。」

 「ほう、スルガか。あいつはまだ独身か?」

 「お知り合いで?へ?独身なんですか?」

 からかってやろう。

 「ふふふ。おれは、エッジだ困ったことがあれば訪ねてくるといい。」

 「ええ、よろしくお願いします。これからアヌヴィアトにかえります。伝言とかあれば承りますが?」

 「そうか、では」

 さらさらと手紙と帳面を預かった。別用紙に荷物内訳を書いてもらう。

 「代金は」

 「無料で良いですよ。ついでですし。毎朝、武器の稽古をつけてもらってるんですよ。そのお礼です。」

 「そうか」

 「では、失礼します」

 「ああ、気を付けて。」


 ~門を抜け、アヌヴィアトに向かって疾走開始。

 「にっかどちゃーじ!!」

 「ニッカドかい!」

 「うん?リチウムの方がいいか?まぁ、何でもいいんだけどね。」

 ばひゅんとダッシュ!

 「これなら、馬いらないなぁ。」

 「でも大荷物の時、ダミーでもいるよね。」

 「馬にもにっかど効くかなぁ?」

 

 …。

 

 なんとか暗くなる前に着いたよ。慣れたせいかますます速くなった気がする。スルガ隊長に面会しエッジ隊長の手紙等を渡す。

 独身かと聞いたら 「わるいか!」 ときたもんで 「同志よ!」 と手を広げたら、 「旦那と一緒かぁ、はぁ…」 だとぉ。くそ!

 「そうそう、旦那。今から飲みに行くか?」

 と砂時計のようなくびれを宙に描く…わかってるがな、よし…おうぅ。雹がいた…

 「…今日はギルドいくから、今度たのむわ…」

 がっくし。

 「はいよ、お父さん。くっくっく。難儀だなぁ」

 くそ。解ってて誘ったな!ハゲろ!

 ギルドの方もつつがなく終わりました。はぁ。…何か問題でも?

本日もお付き合いいただきありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。

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