ふっ…テンプレ回収の達人とは、おいらの事さ!…フラグもな!ちくしょぉー!
いらっしゃいませ!
商業ギルドで上々の成果をあげることができた。信用できる人物にも会えた。これで身分証の問題・就職問題はクリア!だよなぁ…見落としは…ないよな?まあ、いい。買い物。買い物。
「おっさんこっちだって」
「いや、こっちだって」
「……わかった。そっちいこう。おっさんに従おう…くすり。」
「…なに、ニヤニヤしてるのかなぁトワ君」
どうせ『おっさん、フラグやらテンプレ拾うの上手いからなぁ。』なんて思っているのだろう。
「いや、なんでも?」
「ふふふ。期待には応えられないよ。トワ君」
「心読んだ?」
「顔みりゃ判かるよ…テンプレ~とか思ってんだろ。」
「うん!」
まぁ、いいか。気を取り直してゴー!……あれれ?
「プクス。おっさん。店無くなってきたぞ…なんか、建物もボロくなってない?」
「…気のせいさぁ。」
おかしい…トワ君の言う通り?人の数も減り、両脇の家々も、ボロくなってきた?一本奥の路地に迷い込んでしまったのか?おいら…方向音痴じゃない…と思っていたが…
キョロキョロ辺りを見回すおいら。
そんなおっさんはいい鴨だ。小汚いおっさんが寄ってくる…。恐らくスリ?肩ドン!か。もちろん、すぃい~っと避け、通り過ぎる。見えてるって。
「まてよ、おっさん!」
おいおい…スリがレベルアップして盗賊になったぞ?
前後を挟むように中まであろう、小汚いのがぞろぞろ。その数、6人
「ここは、俺んちだ。通行料を払いな!」
理不尽な…
「ここからは一般人はぁ入場禁止だぁ~」
臭いんですけど!
「テンプレきたぁ~!」
おいこら!
…それにしても面倒な。
「お前ら、道路塞いで入場禁止?で、通行料って頭わいてるのか?」
「はぁ!痛い目会いたくなかったら…」
収納から槍を2本取り出して、一本を目前の男に向け、もう一本をかっこつけしぃで構える。ふっ、2本なんて同時にに使えないけどさぁ~。THE!は・っ・た・り。
「で、どうする?」
決まった!こら!トワ!爆笑すんな!手伝え!
「ま、街中で武器をだすと、つ、捕まるぞ…」
「そ、そうだぞ。」
「衛兵を、よ、呼ぶぞ」
「呼んでいいの?小汚いのとおいら達、どっち信用されるかなぁ、それにお前らだって、ナイフ隠しもってるだろが。」
「…」「…くそ」
「今、散れば何もしないし、何もなかった。おっけー?」
{お、おっけー?…}
「よし!解散!」
「くそぉ!覚えてやがれぇ!」
脱兎のごとく散っていくアホ男ども。おっさんなんぞ、すぐに忘れるわ!
…ふ、ふふ、ふ…今になって震えがくるぜ…。ガクブルだわ。う~ん…この辺り…やっぱ、スラムみたいな場所なんだろうか?昼間から立ちんぼもいるし…
「では、トワ君!回れ~右!」
「なんだよ~撤収かよ~道間違えたの認めろ~!フラグはまだあるぞぉ~。ぶーぶー!」
「はい。すいませんでした!」
「反省しろよ~」
げらげら。くぅ、テンプレきたぁ~とか言ってなかったか。くやしいけど怪我もなかったからいいか。買い物しよ…。で、賑やかなほうに向かう。
「いた!野郎!いたぞ~!まてぇ!!」
ったく、物騒な街だなぁ。税金取ってんだろ…治安どうなってるんだ。おいらは払ってないけどね…
「待てといっただろ!おっさん!」
うん?どこかでみたような…
「テンプレ、フラグの回収…おっさん只者じゃないな!流石だ!」
トワ君笑ってないで助けてよぉ。あ!小汚いのが回り込んできた。後ろからさらに2人。ああ、『鬼の剛腕』やらだ。はぁ。
「何か御用でしょうか?…臭いからそれ以上近寄らないでください。ツバも飛ばさないで。あー聞こえてますから。大声も勘弁。」
「ちょっとこっちにこい!」
「お前らのせいで!」
そう言って近づこうとする低能。
「お断りします。それ以上近寄らないでください。ギルドの件ですか?自業自得でしょ?」
「奴隷落ちしそうなんだぞ!こっちは!」
ん、こいつなにいってんだ?奴隷落ち?なんでよ?
「ん?ちょっと騒いだだけで奴隷落ち?そんなに厳しいの~この国?」
なら、お前たちはとうに縛り首だろうよ。
まぁ、他にもたんまり。余罪満載なんだろうけどね。
「知りませんね。勝手に鉱山でも前線でも行けばいいでしょうに。私は関係ありません。知らんわ。」
「っ」
抜くか?ここじゃケガ人が出るな…
トワ君を見る。コクリ。ん?どっちで理解してんだ…ありゃ。ウキウキしてんぞ?鎮圧じゃないぞ!逃げるんだよ。トワ君…
その時、見物人の人垣の後ろから…
「そいつら、余罪ありすぎなんだよ。沙汰をまってるところだ。これで拘束ができるな。ったく、ふらふらさせておくのは、俺は反対だったんだ。」
ってビンゴ、衛兵さんかな?6人のおそろいの軽鎧を纏い槍とさすまた?を装備した部隊だ。
「お、俺たちは、何もわるくねぇ!」
衛兵さんに向けて啖呵を切る。…誰だっけ?
「「すいません、すいません…」」
半面、衛兵にビビる下っ端。罪状が増えちゃうもんなぁ。大変だなぁ。君達…
「で、こいつ等は、こう言ってるが、そこの旦那、実際は?」
「はい、絡まれて困ってました。裏路地に引き込まれる一歩手前でした。怖かったぁ!大変助かりました!」
「き、きさぁまぁ~適当いうなぁ!」
と、飛びかかってくる盗賊ゴリラ。”どん”べしゃ、っと地面に突っ伏すゴリラ。ほぅ、強いな衛兵さん。後ろからといえ。
「拘束!おい、罪状増えたなぁ、大変だなぁ。くっくっく」
{はッ!}
「くそぉ!はなせぇ!」
手際いいなぁ。完全に動きを封じ、ロープで拘束していく。
「旦那!ちょっと時間いいかい。調書取りたいんだ。現行犯だし、時間はかからないよ。」
「はい。」
…ほんと絡まれやすい?だいぶシェイプしたけど(宿の料理が旨いからリバウンドしそう…)非力なおっさんだからなぁ~。
…。
「テンプレ乙!やるなぁ!テンプレホイホイ!いや!フラグ回収の達人、フラグの達人か!」
どん!どん!どん!太〇の達人みたいに言うな!
「ほっとけ!そういえば、アイコンタクト…どう思った?」
「逃げんだろ?」
「あ、伝わってたんだ!さすが!トワ君!」
「……(あれ?鎮圧じゃなかったのか…ほっ。)おう。」
「ん?なによ、その間は?」
「え!なんでもない。なんでもない。」
さて…取り調べか…どうも玉きゅんだわ。公取以来だわ。
「いやぁ~あいつら、罪が多いわりに”現行犯”が無くてな。陰でこそこそと。しかも、この町の主力だとギルドが言い張ってなぁ。それで調子こいたんだろうさ。で、ギルド本部の決定まちだったんだわ。沙汰まちの時点でさっさとこっちで”鑑定”掛けて拘束しちまいたかったんだが…と、おれはスルガよろしく」
と隊長さん
「被害者の言い分だけでしたからね。職員もグルだったから証拠もないし。ほんと腐ってんですよあそこ。さっさと斬首にすればいいのに」
と書記隊員?言うねぇ~なかなかに辛辣だなこの子
「ほかにも同じようなパーティーがあるんだ。とっとと、拘束しちまいたいぜ。全く。」
「まぁ、今回の件で明るみに出たことくらい気づいたでしょう。おとなしくしてますよ。まぁ、手遅れですけどね。街から出られないし。」
「助かりましたスルガ隊長。彼等、街から出られないんですか?」
「スルガでいいぞ、ああ、沙汰でギルドが会員の罪を認め、庇護がなくなる。あとは罪状に応じて処罰。って流れだな。逃げられたら元も子もない。よその街に迷惑にもなるし、盗賊になったら…更にめんどうだ。」
「なるほど。」
「ここだけの話 「隊長?」 いいんだよ、実は前から内偵が入っていたんだよ。ギルド長は…今は副ギルド長か、そいつを筆頭に、結構な数の職員が関与してるそうだ。で、今回の騒動で時期が早まったってことのようだぞ。」
「大変ですね…ギルドも」
「ふん!大変なのは、水増しされてた利用者や、被害者たちだ。やつらの尻の毛もむしり取ってやる!せいぜい、鉱山で死ぬまで頑張ってもらわんとなぁ」
「確かに。組織に意見できる人なんてほんの数人…もしくは変人でしょうしね。」
「違いない。変人殿も普通のおっさんに見えるが、ぜんぜん怯まないな。さっきだって、やつらは一応Cランクだ。旦那そんなに強そうに見えないんだけどなぁ。逆に奴らの心配をしたぞ?旦那は実力を隠蔽できるほどの達人か?」
まぁ、あいつ等くらいなら余裕だな…たぶん…きっと。
「はははぁ。見かけ通りのおっさんですよ。荒事はこの子の担当。って、だれが変人だ!」
前の世界からふてぶてしい営業ではあったが、こちらに来てさらにビビらなくなったな。skillのおかげか?
「ははは。さ、名前を教えていただけます?そうしないと変人になってしまいますよ。今から調書を作成します。」
と書記隊員。
「はい、ミッツです。身分証は商業ギルドで作成中です。そちらに確認してください。この子はトワ。この町に来たばかりですがよろしくお願いいたします。」
…雑談しながら調査を受けた。
…スルガ…先祖に勇者がいるとか?だと面白いな。スルガ隊長と友人にはなりたいが、調書はこれっきりでお願いしたいものだね。
お付き合いいただきありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。




