姫との出会い!
どうも始めまして。ちょこちょこ更新頑張っていきます。どうか暖かい目で見てください。
だだっ広い草原が広がり、一本の道が何処までも続く場所に佇む2人の男性がいた。
「うぅ、腹が減った。」
「やぁん!そんなに見ないでよ。」
「見るかボケ!っつか頬を染めるな!そして自分の股間を触るんじゃない!」
彼の名前は【#秋元 修一__アキモト シュウイチ__#】16歳。
身長175センチで、やや筋肉質。そしてスタイル抜群、容姿端麗で髪は黒髮ミディアムである。
そして隣に居るのは【#神崎 蓮二__カミサキ レンジ__#】。16歳,
身長同じく175センチで、やや細身。そしてスタイル抜群、容姿端麗で紫色の長い前髪をアシメトリーにし、左へ流している。
だが彼は人と少し違う。
「やぁん。照れちゃって。さっきもいったけど、レンちゃん。って呼んでいいのよ。」
彼はオカマである。
「呼ばないし、照れてねぇ!!っつか触るな!見るな!近寄るな!」
そんな事を会話していると、ガタガタガタガタ!!と不意に後方の遠くから物音が聞こえだし、2人は目を凝らす。
どうやら音の正体は馬車のようだ。
70歳近くの爺さん御者が馬にムチを鳴らして此方に向かってくる。
そして更に奥を見れば、何やら灰色の狼らしき生き物に追われているようだった。
「なんだが追われてるみたいねぇ。どうする?」
「知るか!爺さんに俺は興味はない。」
秋元 修一。男には微塵も興味がない。
あえて馬車を見ないようにソッポを向く。
だが蓮二こと、レンちゃんは何かを発見する。
「あっ、でも馬車に乗っているのは女の子みたいよ。」
「何!!!?それを早く言え!!」
修一はレンちゃんを押し退け、再度向かって来る馬車を見つめるが、そんな姿は見当たらなかった。
そもそも少女が馬車の中に居たとして、逃げているにも関わらず顔を外へだすだろうか?
「おい。そんな姿は見えないが。」
ジト目でレンちゃんを見る修一。
「あら?けど、さっき確かに見たのよ。」
惚けた様に切り替えすレンちゃん。
修一は考える。そしてもう一度レンちゃんに確認する。
「本当に。本当に見たんだな?」
「えぇ、本当よ。」
「仕方ない。俺が片付けてやろう。」
「大丈夫なの?」
「あのクソジジイが言ってたろ!?身体能力を少し上げるってな。どれだけ上がったか試してやろうじゃねぇか!」
修一は急にやる気を出し始め、手を鳴らす。
レンちゃんはペロっと舌をだした。
ガタガタガタ!!
「くっ、このままでは姫様に危害が‥。」
『キャウン!!』
不意に後方から狼の情けない鳴き声が響き、従者は振り返る。
そして従者が目にしたものは、一人の少年が信じられないスピードで次々と狼を素手で殴り飛ばしていたのだ。
ボコ!!バキ!バキ!バコ!!
「ヒョッホォ!!すげぇぜ!身体が羽みてぇだ!」
そしてあっと言う間に修一は狼達を投げつけては蹴散らした。
「はしゃいじゃって可愛い。」
〇〇〇〇
「いやはや、何と御礼を申し上げてよいか。」
「いいわよ別に。ねぇ~、修ちゃん。」
「修ちゃん言うな!!変な誤解を招くだろ!それにお前は何もしてねえだろが!」
「お二人は中がよろし「違う!!」
修一は言われる前に直ぐに否定すると、不意に「其処におるのは誰じゃ?」と、綺麗な透き通った声が3人の話の中に入り、修一は思わず目を見開く。
そこにいたのは傷みのない美しい白銀の髪を腰までのばした15歳ぐらいの美少女だった。
「ひ、姫様!出て来られてはいけません。」
「まぁ本当に女の子がいたのね。しかも超美人のお姫様!?」
どうやらレンちゃんは出まかせを言っていたようだが、最早そんな言葉は気にしない修一。
「どけ!ジジイ。」「な、なにを!?」
修一はその少女を見るや否や、従者を押し退け少女の前にて片膝をつく。
「姫!!僕は君の為に生まれてきた騎士のようです。どうか是非とも貴方のお名前をお聞きしたい。」
「アニスじゃ。お主の名は?」
「僕の名前は秋元 修一です。 修、‥修ちゃんとお呼びください。以後お見知りおきを。」
「ちょっとそれ!「オカマは黙ってろ!!」
修一はレンちゃんを無視して姫の手を取り、手の甲に口付けをする。
すると途端に修一は下卑た表情を作り姫を見上げる。
「なんじゃ?」
だが姫を見ると首を傾げるだけだ。
何を企んでいたのか、修一の表情は何故?と言わんばかりの顔である。
そして信じられないとばかりに姫の手を無闇矢鱈と触りたくると、姫は慌てて手を離した。
「な、なんじゃ無礼者!!」
怒って当然である。
「何故だ?」
修一は愕然としている中、レンちゃんがクスっと笑う。
「おい!何がおかしい!?」
「貴方の能力は‥」
そう、彼の能力は雌なら誰もを虜にする能力である。
『キュウン。』
不意な鳴き声と共に、修一は足元からモフモフとした感触を感じ取り、背後に首を回した。
するとそこに居たのは体を擦りつける先程の狼だった。
さっき投げ飛ばしただけの無事だった狼だ。
そう。但し人以外の種族のみである。
「なにぃぃぃい!!!!!!!?」
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いかがでしたでしょうか?次はこの2人がどの様にこの世界に来たのかをお送りします。