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はにわ物語  作者: 100万灰色の橋
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1話

埴輪というものを皆さんはご存知ですか?はにわです。はにわ。


学校で習ったと思います。古墳の上にたくさん配置されていたアレです。教科書には挿し絵もあったんじゃないですか?土偶とならんで埴輪は教科書の最序盤を飾る花のツートップですからねぇ。

摩製石器や石棒なんて、比べるまでもありませんよ。


さて!ここでなぜ埴輪の話題を出したかというとですね。

なぜでしょう。

夕食に上野でラーメンを食べて、帰ろうかと上野駅のプラットホームで電車を待っていたら電撃的に『私は埴輪について記事を書かなくてはならない』とある種の脅迫観念にとらわれ、埴輪について記事を書くこととなったのです。

なんか埋まってるんですかねぇ?上野駅。


この際ですし、この記事を読んでいる皆さんも埴輪について知ろうじゃあないですか。

何気ない友人との会話、取引先との歓談、気のおけない相手との繋ぎの会話、恋人との甘い会話の間の清涼剤として等々あらゆる状況においても埴輪の話題というのは的を外しません。ええ。埴輪の話題を出したらもうあなたの勝利です。

知っておいて決して損はない、明日使える埴輪の話題です。


前置きはさておき、ここで私の予想と豆知識・ムダ知識を多分に含んだ埴輪の話をはじめましょう。


まずは、埴輪の歴史についてです。

太古の日本において、各地の土地にはその土地の有力者である豪族がいました。

まあ、今で言う市長とか村長みたいなものですかね。

そして、その有力者たちは、皆カリスマ性に溢れていたんでしょうねぇ。英雄ってやつですよ。英雄。

そりゃあそうでしょうとも。なにしろ、年中食料事情は安定せず、そして時々、もしくは頻繁に他の部族との戦争が起きる。

こんな気がおかしくなりそうな中で、人々をまとめるってなると相当なカリスマ性がある特別な人でなくてはムリです。


でもね、こんなすごい人でもよる年月にはかないません。今も昔も不老不死なんてないんです。みんないつか死ぬんです。私もあなたもみんな遅かれ早かれ死ぬのです。そしてそれは太古の英雄である豪族たちも変わりはありません。


そしていざ豪族が戦争や寿命など何らかの理由により死ぬと、豪族は古墳という土を積み上げて作った墓に埋葬されることとなります。前方後円墳とか円墳とか聞いたことがありませんか?

ご存知ですか?古墳って土を積み上げただけではなくて、土の上に白いきれいな石を敷き詰めてあったらしいです。

白い古墳とか想像するとロマンがありません?ね?


話がそれましたね。で、今まで特別な暮らしをしていた豪族は庶民と同じようなカメに入れられて集合墓地に庶民といっしょに埋葬されるのが嫌だったのでしょう。最後まで特別な存在でありたかったんだと思います。

その方が豪族の跡継ぎとかもやりやすそうですしね。

だからわざわざ豪族が支配する地域の民を動員して大きな墓を作ったのです。

まあ、生前から墓を作るとは微妙な気持ちになりそうですが、自分の死後の後始末をあらかじめつけることはいいことですね。


しかし、ここまで準備をしても問題は起こってしまうのですよ。

死後の世界で誰が豪族の面倒を見るのかというのが問題となったのです。

豪族は特別な存在です。生前は掃除、洗濯、家事もろもろを召使いなり奴隷なりにやらせていたのでしょう。

では死後はどうするのか?死後の世界では豪族は自分で身の回りの雑用をするのでしょうか?まさかそんなことはさせられないでしょう。


ではどうすればいいのか?簡単です。召使いなり奴隷なりも豪族と一緒に埋葬すれば、死後の世界でも彼らが豪族の面倒を見てくれるでしょう。


中途半端なところですが、電車が自宅の最寄り駅に着くので、今日はここまでとします。

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