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月と太陽  作者: 小田桐
20/20

20.東雲光輝


 芦屋理央の弟は噂以上の美形だった。

 女性のような柔らかく綺麗な顔立ちに男性だとはっきり解る意志の強そうな瞳。隣に座っている日向も中性的な顔をしている美形だが、芦屋真央はそれ以上だ。

「真央さんは大学でなにを勉強しているんですか?」

 そんな真央に月島奈々は興味を示している。

 純粋に真央が良い男だからか、芦屋理央の弟だから興味を持っているかまでは解らない。

「地元の大学の薬学部にいるよ」

「すごいですね。薬剤師になるんですか?」

「どうだろ、それも良いと思うし。研究なんていうのも面白いかもしれないかな」

 顔が良くて頭が良いか、俺が女なら興味を持ってしまうかもな。

 だけど、そんな色男に目を奪われることもなく我が道を歩んでる女もいた。

「ヨウコが食べさせてあげる。あ〜んして」

 イヤイヤと首を振り、器用に箸で受け取っている芦屋理央。

 渡し箸はマナー違反なのだがあえて誰もつっこまない。

「自分で食べれますよ」

 なぁ、曜子。その男はやめた方が良いぞ?どっちにしろ脈だってなさそうだし。

「リオくん、1人で食べれないなら私が食べさせてあげようか?」

 そんな2人をジト目で見ていた夕月が冷たく言った。


 俺と日向はいつも女性に囲まれる中心だった。

 だけど、ここに来ると調子が狂ってしまう。夕月も奈々も曜子も俺たちを見ようとはしない。芦屋理央や真央に目がいってしまっている。

 それが不愉快にも感じる新鮮とも思ってしまう。

 不思議な感覚だ。

「日向くんと光輝くんは大学とか考えているの?」

「僕は理央さんと同じ所を受けようと思ってます」

 日向はそれをすっかり受け入れている。しかも、真央と楽しそうに話までしていた。

「俺もかな、近場でレベルの高い大学だから」

 そう言う俺も戸惑いながらも流されている。

 真央という男と話すのは悪い気はしない。

「そうなんだ、もしその大学になったら兄をよろしくお願いしますね」

 あの理央の弟とは思えないほどに人当たりが良かった。

 理央のことはあまりしらないが、前に来たときは面倒な客が来たって顔をしていたのを覚えている。もちろん、表情や口調からは感じられなかったが雰囲気がそうだった。

 だからといって別に俺は理央って男が嫌いなわけではない、世辞しかいわない周りの男達に比べるとそう接してもらえる方がすっきりする。



「理央さんって車の免許もってますよね?」

 日向が理央に尋ねる。

「うん、一応あるよ」

「それなら、明日うちに来てもらって良いですか?6人乗れる車を用意しておきますからそれでみんなで何処かに行きましょう」

 そうだった、俺たちが兄弟の再会の場に居たのはそれが目的だったのを思い出す。

「そんな、悪いからいいですよ」

「そうじゃないと、みんなで何処もいけなくなりますよ」

 みんなで何処かに行くってのは譲れないらしい。

 覚悟を決めたか理央は「わかった」とうなずいた。


 明日は楽しいことになりそうだ。


「夜空と星」という芦屋兄弟の両親の話をアップいたしました。

読んでいただければ幸いです。

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