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月と太陽  作者: 小田桐
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2.水鏡夕月


 可愛らしい奈々とお友達になれたのはラッキーだった。中学校では私は浮いた存在で友達は誰もいなかった、だから父や兄の反対を押し切って遠い高校を選んだ。

「あたしは月島奈々。2人とも名前に『月』が付いてるんだね」

 席替えのクジでたまたま隣に座った奈々から声をかけてきてくれた。同年代の子との接し方を知らなかったけど奈々となら普通にお話しすることができた。だから、奈々とは親友になれた。

 これはとても幸運なことだと思う。



「リオくん、おかえり」

 私はいま2人暮らしをしてる。一緒に住んでるのは私が中学生の時に家で働いてくれたいた芦屋理央さん、彼は高校を卒業して自分の学費を稼ぐために私のお世話をしてくれた居た人。そして友達の居なかった私に親友になろうって言ってくれた大切な人。

 彼は大学生になったけど、今もまだ私の為に色々してくれている。彼が遠い学校を受験するって知ったときに私も同じように遠い学校を受験したの。そして、遠くに行く私に父は条件を出した、リオくんと一緒に暮らすなら許すって。

 私は嬉しかったけど戸惑った、リオくんには娘の世話をしてくれてるなら私が卒業するまでの生活費を出すって条件をだしたみたい。お互いに考え相談した結果今の私たちの関係になった。

 リオくんと逢って私は変われたんだよ。すごく感謝してる。



「水鏡夕月さんだよね?」

 日向と光輝とそして曜子と再会したのは偶然だった。彼らが学校で王子さまって呼ばれていたのは知っていたけど昔の私を知ってる彼らに自ら接触することを避けていた。私の家はお金持ち、だからその関係で彼らとは幼い頃に何度か会ったことはあった。

 再会した2人は以前の面影もなくかっこいい男の子になっていたわ。リオくんよりも美形になってるし、幼い頃の記憶って当てにならないと思った。

「お昼あいてたら一緒に食事しない?」

 そして私たちはお昼を一緒に取ることにした、友達の奈々ちゃんも一緒に。奈々ちゃんって目立つこととか嫌いなのに迷惑をかけちゃったかな?でもね、この出会いって奈々ちゃんにとって特別なモノになるんだよ。



 私はいろんな人に囲まれて生きている。こんな簡単なことに気づくのに時間がかかった、でもそれに気づけてホントに良かった。


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