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月と太陽  作者: 小田桐
19/20

19.水鏡夕月


「いらっしゃい」

 リオくんに連れられて真央さんが家に入ってきた。

「久しぶりだね、元気だったかい?」

 相変わらずに優しい笑み、彼がリオくんの弟でホントに良かったと何度も思っていた。

「うん、真央さんこそ元気そうで、とりあえずご飯の支度が出来てますから中にどうぞ」


 奈々と一緒に真央さんをもてなすための料理を頑張って作った。

 テーブルには普段では食べきれないほどの料理が並んでいるけど、今日は私にリオくん、真央さん、奈々、曜子ちゃん、日向くんに光輝くんがいる。7人だともしかしたら足りないかもしれないと心の中で少しだけ心配した。

「ずいぶん、人が多いんだね。みんな夕月ちゃんのお友達の人?」

 真央さんにとっては、私とリオくん以外は初対面なはず。知らない人がこんなにいると引くかなって思っていたら、

「兄や夕月ちゃんがいつもお世話になっています。芦屋理央の弟で真央です、よろしくお願いしますね」

 と、笑顔を崩さないまま挨拶をしてくれた。

 美形の真央くんに微笑まれて、奈々の顔が朱色に染まったのがちょっとおかしかった。


「ところでどうして、こんなに集まってるのかな?」

 みんなで美味しい料理を食べながら、真央さんについて色々質問してると不意にリオくんが尋ねてきた。

 ほんの少しの不機嫌を隠そうとせずに、それで居て丁寧なしゃべり方だった。

「夕月さんも理央さんもここが地元じゃないから、あまり土地勘がないと思って僕たちがきました。せっかくだから色々案内出来る方がいいかなって思って」

 日向くんが答えた。

 でも、リオくんの弟さんをみたいって理由もあったんでしょ?

「そうなんだ、どういうところを案内してくれるかが楽しみだなぁ」

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