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月と太陽  作者: 小田桐
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1.月島奈々

まずは興味を持っていただきありがとうございます。

前作の「嫌いな主」の続編となっています、もっとも内容を考えたのはこっちが先なんですけどねw

 大好きなスパゲティーなのに味が全然わからないよ。いつもなら隣に座っている夕月とおしゃべりをしてるはずなのに、目の前にはこの学園の王子さま2人と綺麗なお嬢さんがいるから周りだってこっちを見てるしなんだか落ち着かない。

「あまり食欲がないの?奈々ちゃん」

 上品で優しい都築日向くんがとろけるような笑顔で声をかけてくれる。名前の通り太陽のような人、クラスの女の子達はこの笑顔でみんなメロメロになってるの。だけど、あたしは緊張してそれどころじゃないよ。

「奈々ちゃんはもともと小食なのよ」

 可愛い夕月がフォローを入れてくれる。彼女とは高校に入ってからの付き合いでまだ2年しか立ってないけどクラスで一番仲の良いお友達。お互いの名前に月という文字が入っていたことがきっかけで仲良くなったの。夕月は普通の子と違った雰囲気を持っていたし秘密のある子、まさかその秘密の中に彼らとお知り合いってモノが含まれていたなんて今まで知らなかったよ。

「それなら、少し分けて欲しいなぁ。それ美味しそうだし」

 曜子ちゃんがフォークで私のパスタに手を伸ばした。曜子ちゃんは日向くんの妹さん、お兄さんと一緒で優しそうな美形、でもどこか天然が入ってそうな感じがする女の子。あたしの1こ下で1年生ね。

「あまりはしたないことをしてるとお里がしれるよ」

 そう言ったのが東雲光輝くん。金色っぽい茶髪でワイルドな感じのする男の子、髪の毛は地毛らしくいつもおしゃれなアクセサリーを身につけている人。あたしたちと同い年で日向くんと人気を二分するぐらいのかっこいい王子さま。

 そんなメンバーに囲まれて普通に食事なんて出来ないよ・・・・・。



 うちの学校を紹介するとね、少し金がある私立高校って感じかな。なんか、多大な寄付によって運営されてるらしい。一介の学生に経営事情なんてわかるわけないからこれは噂ね。

 そしてね、うちの学校にはお金持ちで美形の御曹司が2人在籍してるわけ。


 1人は都築日向くん、上品そうなお坊ちゃまで見た目も性格も優しそうな美形の王子さま。頭も良く教師からの信頼も厚いらしく、誰にでも丁寧な話し方をする人。だから、女の子に大人気。これがお金持ちでもなく美形でもなかったらいい人だけどで終わるんだろうと思うあたしは何かずれてるかな・・・・


 もう1人は東雲光輝くん、明るい茶色の髪がトレードマークかしら。日向くんほど頭が良いわけではないけど成績は私よりも上、そしてスポーツ万能。大人しめの女の子に人気があるみたい、やっぱり自分が持ってないモノを持ってる人に惹かれるのかな?


 2人は太陽の王子さまって呼ばれている。太陽に様に優しく暖かい都築日向くん、光の様に輝いていてまぶしい東雲光輝くん。


 そして王子さまがいればやっぱりお姫さまもいるのよね。橘真白さんが学校で一番綺麗な人かな。この人はあたしたちと同じクラスにいる2年生。ハーフの生まれらしく髪の毛が銀色。

 美人なのに人間嫌いらしくてお昼はいつも校庭の木の下で1人でお弁当を食べてるの。その姿がファンタジーに出てくるようなエルフみたいでエルフのお姫さまって呼ばれているわ。そして光輝くんがいつもアタックしてるけどあしらっている感じ。もったいない。



 はやくお昼休みが終わることを祈ってご飯を食べた。あたしは王子さまともお姫さまと縁がない生活の方が性に合ってるから。それにあたしは自分の王子さまは別にお金持ちじゃなくてかまわないって思ってるんだし・・・


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