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7 スルメは全てを知っていた…
絶望した七條の最初の言葉はこれだった。
「…うそだろ…?」
「現実を見るんだ少年!」
そう言って七宮は空を指差す。
薄暗くなってきている5時の空。
「何の為にここまで来たんだよ…」
涙目になっている七條。少しかわいそうである。
「やー、でも楽しかったよ七條くん!」
「それはお前だけだろー…」
ツッコミも元気がない。
「んー、とりあえず忘れ物した時はこうなるって事は分かったでしょ!!」
「痛いほどわかったよこのどS…!どうすんだよ…」
もう泣きそうである。
「七條くん、なんで今日中に出そうとしたの?」
「そりゃ、点数稼ぎのためだろ…」
「青山先生、明日でも点数変わらんって言ってたよ?」
「嘘つけええ…」
すると、七宮が怒った。
「青山先生の話全然聞いてないんだね!しっかりしてよひかるくん!!」
真っ直ぐに七條を見ていた。
「明日でもいい…本当か?」
目を逸らしながら七條は言った。相変わらず涙目。
「青山先生を信じるんだ!」
笑顔で七宮は言った。
そんな春の夕暮れであった。
…文字少ない…!!!!!