表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/8

1 提出物、あんなに頑張ったのに…

課題テスト。

私立梨原学園では、入学式・始業式が終わった翌日、一日中5教科のテストが行われる。

所謂休み明けのテストである。


もちろん、新入生も受験合格後に課題が出たので、テストは全学年で行う。

高校生になって初めてのテストである。


チャイムが鳴る。

本日の課題テストの終わりの合図。


1年3組の教室では、歓喜の声やらで騒がしくなった。


「はーい、提出物を後ろから集めて下さーい」


この時間に監督だった教師が、騒がしい教室を静めた。

そして、後ろの席の人が提出物を集めていく。


(あれ?嘘だろ…)


そんな中、癖っ毛がひどい系男子が焦っていた。


(提出するやつがねえ…!??えええ!?)


カバンの中を探すが、ない。

すると、後ろ席の人が来た。


「…ないの?」


後ろ席の、いつも何かをウザそうにしている男の子が面倒くさそうに聞く。

癖っ毛ひどい系男子、七條はあきらめた。


「うん、ない…」


こうして、提出物が集められ、担任の天パな青山先生のおおざっぱなHRが終わり、解散となった。

他のみんなが帰っていく中、七條は考えていた。


(入学早々忘れ物なんて…!くそ!これは今日、もう一回ここに来て提出するしか…)


「七條くん?」


ショートカットの女の子が声をかけた。


「ん?ああ、じゃーな」


「そんな事言ってないよ?頭大丈夫?」


冷たい目で見られた。


「なっ!聞き間違いしただけだ!てかもう帰れよ」


顔を真っ赤にして、七條は言った。


「ふーん。あのさ、せっかくだし、遊ばない?」


「やだよ。七宮と遊ぶとか嫌な予感しかしねえもん。帰れ」


入学式に2人で(青山先生もいたけど)遅刻した事を思い出して、七條は断った。


「そっか〜!じゃあ遊ぼうか!」


「なんでだよ!俺は今日忙しいから無理!帰れ!」


「そっかー、提出物やったけど家に忘れたっていう嘘ついちゃったもんね〜」


「は?」


嘘なんかついていないんだけど?と七條は疑問に思った。


「え?提出物、やってなくて持って来なかったんじゃないの?」


大真面目に七宮は言った。

次の瞬間、七條は怒った。


「やったっつの!!!誰が好きで忘れるかちくしょー!!!!もうお前帰れよ!!!」


「ええ〜!つまんないの〜!でもどうせ明日出すんでしょ?遊ぼう〜」


「今日出すんだよ!!!他のやつと遊べ!そして帰れ」


七條はカバンを持ち、教室を出た。

それに続いて、七宮も出る。


「他の友達いないもん!ぼっちだもん」


「嘘つけええ!!!友達いっぱいいるって言ってただろうが!!」


「えー?みんな忙しいだろうしいー」


「もういいから!じゃあな!!!」


そう言って七條は廊下を走る。


「あー!走っちゃいけないんだー!先生に言ってやろー!!」


「小学生か!!つかお前も走ってんじゃんかああ!!」


2人は玄関に向かって走る。もちろん、廊下では走ってはいけない。


「あ、2人とも!廊下走っちゃいけないですよ!その…」


すると、後ろの方から低い声が聞こえた。

2人は振り返る。


「のぞむちゃん!!」


「おお、柴田じゃん」


相変わらず真顔の長身、柴田がいた。ベリーショートでハスキーボイスなだけで、女の子である。


「走ると滑っちゃいますよ!ここの廊下、特別な素材で作られてますから…」


「ありがと!でも俺、急いでるから!」


「大丈夫だよ〜!そんなことないって!」


2人は走り続ける。

柴田はそんな2人を歩きながら見ていた。きっとどこかで滑ると心配して。


「うわわっ」


七宮が案の定滑り、隣の七條を掴む。


「おい!おまっ」


その瞬間、七條も滑り、態勢が崩れる。

柴田は早歩きで2人の所へ向かう。


「だから言ったのに!」


柴田の目の前には、倒れた2人がいた。


「マンマミーア…!」と七宮。


「七宮…てめえ…!」と七條。


「ケガはないですか?七コンビさん!」と柴田。


七條は立ち上がり、また走り始めた。


「ケガは大丈夫。じゃ、俺急いでるから、また明日な!」


「走ったら危ないですよ!」


七宮も立ち上がり、七條のあとを追いかける。


「ケガはないよ!ありがと!じゃ、私は七條くんに嫌がらせしてくる!また明日ね〜」


「走ったら危ないですよって!!」


そう言って七宮は走っていった。

柴田は少々呆れた。


「あいつらはそーゆー奴らだよ、柴田さん」


そんな柴田の隣に、ニヤニヤしている天パの男性がいた。


「あ。あの時はありがとうございました」


入学式の事である。


「ん?俺、感謝される事したっけ?ハンカチはあいつらが見つけたからな」


あの2人は、柴田がなくしたハンカチを探していたため、入学早々、遅刻をした。


「いや、一緒にいたじゃないですか」


「そうか。まあ、今はあいつらがどうなるかだな!もう3時半だけど来れるのか〜?」


不思議そうに男を、青山先生を見る柴田。

相変わらず青山先生はニヤニヤしていた。


なんか思いついたので、また書き始めました。

テストなんてくそくらえ!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ