ざまぁというには酷すぎる
「負け犬の生首はさらし者でしょう」
名誉をかけた決闘を行い、初めの合図とともに首を刎ねた決闘相手の生首を持って帰ろうとしたのでどうすのかと聞かれたのでそう答えた。
事の始まりは決闘相手が婚約者との婚約を学園の卒業式という公の場で婚約破棄したことから始まる。婚約破棄の理由は平民の少女をいじめたから。しっかりといじめの証拠を(捏造して)揃えて婚約破棄を宣言すると、続けて婚約破棄した令嬢を懲罰婚として僕と結婚させると言い出した。
僕の実家であるミラー家は代々結婚初夜に花嫁を快楽調教させて従順な妻に仕立て上げていると噂されている。それ故に悪女は調教されて大人しくなれとこの男は言い出したのだ。そこで僕はこいつに手袋を投げて決闘を申し込んだ。わが家が懲罰婚の対象だとは家の名誉を汚されたからだ。
この決闘は国に受理され、試合中に相手を殺しても罪には問わないと公式に宣言された。
そして決闘が行われ、僕は決闘相手である第2王子の首を刎ねて決闘を終わらせた。そして慣例にのっとって刎ねた首をコロシアムの正面に飾ろうとした訳だ。
「待て!イクス・ミラー。このまま息子の首を持っていかれては側近たちの立場があるまい。王子の首を取り返す機会を与えてくれないか」
「陛下がそう望まれるのでしたら」
そういいつつもこのやり取りは前もって決まっていた事である。陛下は僕に第2王子を決闘で殺して首を刎ねるように内々に言ってきた。今回の一件で王家の評判がガタ落ちなので第2王子は切り捨てるつもりなのだ。だからこそ第2王子は決闘代理人を立てる事を許されなかった。ついでにここまで事態をひどくした第2王子の側近たちも処刑も任されることになった。第2王子は知らなかっただろうが陛下は僕が強い事を知っていたので王子たちが死ぬ事は確定していた。
その後無理やり剣を持たされえてコロシアムに追い立てられた側近たちの首を刎ねて決闘は終わった。問題の平民の少女は王子の後を追って首を吊って自殺したと公式には発表された。婚約破棄された令嬢は改めて良縁を探すことになった。
悪い事をして無実の者を陥れようとした者が因果応報の報いを受ける事を『ざまぁ』と言うらしいが、この結末はざまぁというには血なまぐさすぎて酷いものである。
尚恋愛結婚だと快楽堕ちは起きないものとする。




