買取金額リストと魔法使いの呪文関係あれこれ
ブックマーク、評価、誤字報告 ありがとうございます。
「では次に買取物品についてですが『ポーション』5本、『スクロール』3巻、『スペルブック』2冊、『鎧』3着、『ガントレット』1双、『盾』2枚、『剣』4本、『槍』1本、『メイス』1本、『短剣』2本、『ワンド』1本、『メダル』1つ、『ブーツ』1足、『口輪』1個、『指輪』3個、書籍20冊、ミノタウロスの両刃の戦斧を含む諸々の武器、防具など20点、宝石12個こちらが明細になります。ご確認ください。」
デヴィッドさんが渡してくれたリストの右横に事前に聞き取っていた希望者名を『ガラスペン』で書き込んで行く。
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ポーション
『治癒:ヒーリング』×2本 金貨5枚×2本 :ダブス・チャド 各1
『空中浮揚:レビテーション』 金貨3枚、銀貨5枚 :グレイサンド
『千里眼:クレアボイヤンス』 金貨2枚、銀貨7枚 :グレイサンド
『動物支配:アニマルコントロール』 金貨2枚、銀貨3枚 :グレイサンド
魔法使い用スクロール
『魅了:チャームパーソン』 金貨3枚 :売却
『盾:シールド』 金貨2枚、銀貨3枚 :カレン
『眠り:スリープ』 金貨2枚、銀貨5枚 :カレン
スペルブック
A 金貨83枚 :カレン
B 金貨107枚 :カレン
鎧・盾
『スケールメール +2 ドワーフサイズ』 金貨60枚 :売却
『プレートメール +1』 金貨60枚 :チャド
『チェインメール +1』 金貨40枚 :ウェンディ
『オグルパワーガントレット』 金貨120枚 :ダブス
『シールド +1』 金貨10枚 :売却
『シールド +3』 金貨100枚 :チャド
武器
『ソード+1』 金貨10枚 :売却
『ソード+3』 金貨100枚 :チャド
『バスタードソード+1』 金貨12枚 :売却
『バスタードソード+2』 金貨36枚 :ダブス
『スピア+1』 金貨8枚 :メリッサ
『メイス+1』 金貨7枚 :ジョナサン
『ダガー +2』 金貨24枚 :ウェンディ
『ダガー リターニング +2』 金貨36枚 :グレイサンド
その他
『火球の杖:ファイアーボールワンド(魔力補充タイプ)』 金貨30枚 :メリッサ
『防御のメダル:ディフェンスメダル』 金貨15枚 :チャド
『駿足の靴:スピードブーツ』 金貨50枚 :グレイサンド
『馴致の口輪:トレーニングマズル』 金貨36枚 :グレイサンド
指輪
『耐火:ファイヤーレジストリング』 金貨25枚 :チャド
『防護:プロテクションリング』 金貨20枚 :ウェンディ
『透明:インビジビリティリング』 金貨30枚 :カレン
書籍20冊 合計:金貨100枚 :メリッサ
ミノタウロスの両刃の戦斧を含む諸々の武器、防具など20点 合計:金貨12枚
:ミノタウロスの戦斧のみメリッサ 残りは売却
宝石
水晶 金貨5枚×2個
アメジスト 金貨10枚×1個
トパーズ 金貨50枚×3個
オパール 金貨100枚×3個
エメラルド 金貨500枚×3個 :売却金額と共に分配
合計:金貨3,127枚、銀貨3枚
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今回、回収した『ポーション』と『スクロール』は300年以上前に作られた『魔法古物』である。それ以外にここ300年で作られた『ポーション』、『スクロール』の残骸も発見されているが『時間経過無効』の魔法が掛かっていないので魔力が抜けて駄目になってしまっている。
『ポーション』のうち『ヒーリング』は戦士二人が非常用に各一本、それ以外は戦闘以外の調査系に使えそうという事でグレイサンドが希望した。ちなみに以前の『ガス化』は調査系で使えるものだが、やはり持ち物すべて通り抜けて落ちてしまう事からグレイサンドも遠慮したそうだ。
また、『スクロール』は魔法使い用であり神官用のものは無かった。稀に神官用の『スクロール』が発見されることもあるが本当に稀である。神官用の『スクロール』も『時間経過無効』の効果を付けなければ魔力が抜けて使用出来なくなってしまう。
なお、精霊魔法の『スクロール』というものは存在しない。基本的に物に精霊を宿らせることは自由な存在である精霊が嫌がるからであり、精霊を宿した『イフリートの剣』などは特殊な例外の部類である。
さて、魔法使い用の『スクロール』であるがこれには呪文が書かれ魔力が込められている。よって自分の『スペルブック』に記載が無くて自分が本来使えない呪文でも、魔力が足りない高位の呪文でも『スクロール』があれば使用することができる。
例えばカレンはまだ『石化解除:ストーントゥフレッシュ』の呪文を覚えられるレベルに達していないが、『スクロール』があれば使うことができる。
今回、カレンは自分の『スペルブック』にすでに記載されている二つの『スクロール』を希望している。なぜかというと『盾:シールド』、『眠り:スリープ』はどちらも冒険でよく使う呪文であり、いざという時に魔力を消費せず使用できるからである。ダンジョンの深層に潜っているときは下手をすれば「魔力の切れ目」が「命の切れ目」になることがある。その予防措置である。
そしてスペルブック二冊であるが王都への帰りの道中に、カレンと私で中身を確認し、30年前と70年前の魔法使いの物で二人とも王都魔法塔所属だったことが解っている。
自身の名前やお師匠さんの名前、中には弟子の名前を記載しているスペルブックもあるくらいである。その師弟関係樹を辿ればカレンのお師匠さんのお師匠さんとかで関係がどこかで繋がっていることもある。また、私が魔法塔の図書室で閲覧した過去の魔法塔所属魔法使いの名簿などで知った名前が出てくることもある。
既に持ち主の亡くなった『スペルブック』は後進が利用して構わないという不文律がある。
『スペルブック』は魔法使いが己の習得した呪文を手間暇魔力をかけて書き込んだものであるので魔力の抜けは緩やかであり、数十年たっても魔力の抜けが進んでいないことはままある。
持ち主のない『スペルブック』の利用方法だが、まず『スクロール』と同じように利用することができる。その場合、『スペルブック』に書き込まれた呪文1頁が魔法の行使とともに消えることになる。
そして二つ目は自分が取得していない呪文を自分の『スペルブック』に『書き写す』ことができる。『書き写し』には手間暇魔力が掛かる。具体的には魔法の流派ごとの秘密の原料と配合のインク、魔力を練り上げながら集中して『書き写す』時間が必要である。初級の呪文なら魔力も時間もさほどかからないが、高位の呪文になるほど魔力も時間もかかり、最後の一節を書き損じて一からやり直しになることもある。
前にカレンからこの『書き写し』の作業が苦手であるとは聞いた事がある。何度もやり直して泣きそうになったそうだ。しかし、呪文を増やすには必須の作業であるため頑張ってもらうしかない。
私は苦手でないので苦にならない、どちらかというと『書き写す』作業は集中できるので好きなくらいである。
カレンには薄々ばれていると思うが私の『スペルブック』には私が使えるレベルの呪文は既にすべて記載がある。カレンはまだいくつか抜けがあるので今回二冊ともカレンが持っていくことになった。まぁ、『書き写さ』なかった呪文は『スクロール』として使用できるので邪魔にはならないし、冒険によく出るカレンが持っていた方が有効利用できる。
稀に魔法塔に所属していない野良や一匹オオカミの魔法使いなどの中で質の悪い者などは他の魔法使いを殺したり、盗んだりして『スペルブック』を手に入れ新しい呪文を手に入れようとする者が出ることがあるが、その場合魔法塔が全力をもって徹底的に対応することになる。
また、古代の大魔法使いの『スペルブック』などが見つかったなら大騒ぎ、お祭り騒ぎである。
しかし同じ流派であれば呪文構文などが一緒であるのですぐ『書き写し』たり出来るが流派が違ったり、同じ流派でも昔の物だったりすると呪文構文が変化しており解読作業が必要になることもある。
次回は明日、18:00頃に更新いたします。




