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505 神国に戻って

 僕たちはエチゼンヤさん夫妻とゴードンさんとエスポーサと自宅スパ棟に入った。

 オリメさんとアヤメさんは、アイスマン、ジュビア、リンのとりあえず普段着など一式作りに裁縫棟に行った。

 ブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃん、チルドレンは見回りに行った。

 お狐さんは寝室で人化を解いて僕に抱きついてから観察ちゃんとイヅル国に戻って行った。


 ホールのソファに座ってリンから聞いたマリアさん、ステファニーさんの国、両隣の帝国と友好国の滅亡の顛末をローコーさん、エリザベスさん、ゴードンさんに話した。お茶はエスポーサが淹れてくれた。

 リンが王様から宝物を預かり隠してステファニーさん、マリアさんを待っていたことも話した。三人ともしんみりしていたよ。

 アカから、リンは秘書をやってもらうからよろしくと発言があった。


「リンも大変だったわね」

 エリザベスさんだ。

「気力だな。それだけで生き延びて来たんだろう。大したものだ。滅多にそこまでの気力の持ち主はいない。何をやっても超一流になれるだろう」

 ゴードンさんがいうとずっしりと言葉が重い。

「年齢といい責任ある秘書には最適だな」

 ローコーさんが言うと年齢のところでエリザベスさんに睨まれた。


 エチゼンヤ夫妻もゴードンさんも最初からの気の置けない人たちだから、しばらく色々なことを話しているとリン、アイスマン、ジュビアとステファニーさん、マリアさんが戻って来た。


「リン、アイスマン、ジュビア。紹介しよう。こちらがエチゼンローコーさん、エリザベスさん夫妻。僕が最初にこの世界に来た時に出会った人だよ。それからずっとお世話になっている。こちらがゴードンさん。冒険者組合の本部長をやっていた。今は神国の特命全権大使だよ。関係者はたくさんいるけど、この三人が僕とこの世界の関係におけるキーパーソンだよ。よろしくね」

「お世話なんてとんでもない。お世話されているのは私たちです」

 エリザベスさんが言うとみんな同意だ。

「「「よろしくお願いします」」」


「ちょうどよかった。みんなで道場に行ってゴードンさんに武器の扱い方を手解きしてもらうといい。半日みっちりやれば基礎ができるだろう」

 ゴードンさんが三人引き連れて道場に行った。ドラちゃんたちがすぐ嗅ぎつけるに違いない。


「私も行って来ます」

 エスポーサとティランママ、ティランサンが後を追いかけて行った。ゴードンさんの指導方法はいささか疑問がなくもないからね。エスポーサ、ティランママ、ティランサンとブランコたちが加わればいいんじゃないか。


 それからしばらくアカとステファニーさん、マリアさんとエチゼンヤ夫妻で仕事の話をした。アカ様の前で御前会議だ。


 ジェナとチルドレンがおやつに戻って来た。ブランコたちは案の定訓練に付き合っているのだそうだ。みんなで一緒におやつにして、エチゼンヤさん夫妻はスパエチゼンヤに戻って行った。

 ジェナたちは休憩。ゴロゴロ遊んでいる。


 夕方みんな戻ってきた。

「みんな筋がいい。基本は今日学んでもらった。後は実践でいいのではないか」

「ありがとうございます。では夕食にしましょうか」

「ロシータが待っているので」

 ゴードンさんとリオンちゃんは裁縫棟から戻ってきたリリアナちゃんと合流して観察ちゃんに送られて戻っていった。家庭大事、いいことだ。

 フロランスちゃんは観察ちゃんが送っていった。プリメーロ、プリメーラはジェナが送っていった。


 オリメさんとアヤメさんが戻ってきた。普段着が出来たらしい。じゃあお風呂にしようかね。

 男湯と女湯にわかれてお風呂だ。

 男湯は、僕とブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃん、ティランサン、アイスマン。女湯は、アカ、ジェナ、エスポーサ、オリメさん、アヤメさん、ティランママ、ジュビア、リンだ。


 ブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃんはさっさと人化を解いた。いつもの通り遊ぶ。アイスマンも子供たちと楽しく遊んでくれた。お風呂から出て、アイスマンにはオリメさん、アヤメさん製の普段着を着てもらった。なかなかいい。背はティランサンと同じくらいか。ティランサンはまだ伸びるけど、数万年単位の長生きだから当面ずっと同じくらいだ。

 お風呂から出ると女湯からも出てきた。ジュビアもリンもアイスマンと同じくらいの背だ。


 夕食にしよう。

 テーブルについて、二百人衆が給仕してくれる。アイスマンもジュビアもリンも、世界樹とリンクしたからテーブルマナーは多少ぎこちないけどほぼ完璧になった。

 食事が終わったらアイスマンとジュビアは帰っていった。肩が凝るらしい。リンは人化を解いて黒猫になった。


 では寝よう。お狐さんが来た。僕の頭の上だ。黒猫のリンはステファニーさんに抱っこされて眠った。ずっと一人で宝を守ってじっと待っていて大変だったろうね。飼い主の腕の中で安心してすやすやと眠っている。


 朝になり、今日は、ステファニーさんとマリアさんにリン、アイスマン、ジュビアをつれて、神国一周と関係先を回ってもらおう。ドラちゃんが乗せていった。ドラニちゃんもついていく。

 神国一周したら、滅びの草原、世界樹の台地まわり一周、スパエチゼンヤ、孤児院、王都、岩塩平原、アングレア王国、スパーニア王国、アレシアス王国、砂漠、ソーロクオアシス、アギトオアシス、16木乃伊の泉、ショーエンオアシス、ラシード隊、イヅル国、ディース、キジール、コクサール、神聖教国跡、バルディア帝国、鉄鉱都市などだ。いつの間にか関係先が増えた。そうそう、コシもいかなくてはね。大半は上から見てもらえばいいと思う。


 ジェナたちは熱帯号と雪原号のところに遊びに行った。ブランコも一緒だ。おやつとお昼には戻ってくるだろう。

 エスポーサ、オリメさん、アヤメさんは仕事だ。

 結局いつもどうり、僕とアカは神国内散歩だ。みんなしばらく僕とアカがいないと思っていたから大喜びだ。明日からまた出るよというとがっかりしていた。


 夕方になるとみんな戻ってきた。エチゼンヤの本、支店のみなさん、三馬鹿とハビエル神父、トルネード、神父さんたち、エレーネ女王主従、ラシードさんの奥さん、ヒバさん、タロー大君、奥さん、コマチさん、隊商にでていたラシードさんに会ってきたと報告があった。かなり忙しかったろう。


 夕食にしてすぐに就寝。お狐さんはもちろん来て子どもたちのことを話してくれる。リンにも慣れたようだ。

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