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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に —新大陸編—  作者: SUGISHITA Shinya


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537 神国でのんびりしてから離宮に戻る

 神国自宅スパ棟でくつろいでいると、ステファニーさんとオリメさん、アヤメさんが帰って来た。服が出来たと言うので明日みんなで着てみることにした。

 熱帯号と雪原号は帰っていった。領地?が心配なのだろう。


 その日は、お風呂にみんなで入った。お狐さんも来た。神国はいいね。のんびりだ。

 お狐さんのお話を聞いてみんな揃って就寝。


 朝、小鳥の囀りと共に目が覚める。外ではないな。

 朝食後、僕とアカは散歩。みんなは裁縫棟にいった。お狐さんの正装も作ったんだそうだ。お狐さんはもちろんオリメさんとアヤメさんに連れて行かれた。


 僕はいつもの通り。メーメーとモーモー、コッコ、それとこの間こちらに送った、ピョンちゃんだ。天国で暮らせるなんて本当にありがとうとお礼を言われた。


 それからバトルホースが挨拶に来た。今度隣の大陸に連れて行くからね。


 ベーベー、ミツバチさんの女王さんに挨拶。お花畑でベンチに座っているとミツバチが来るので撫でてやる。いつか巣から落ちた小鳥も親子兄弟で飛んで来た。大きくなった。いい子だ。


 裁縫棟に行ってみよう。

 やってる、やってる。ファッションショーだ。

 リン、アイスマン、ジュビア、プリメーロ、プリメーラ、フロランスちゃん、リオンちゃんが正装している。


 リンの服は色も落ち着いている。アイスマンとジュビアの服は華やいで若い。よくわからないけどいいんじゃないか。子供の正装は格式張ったものではない。サラッとした上品な服だ。あまり大人の正装を縮めたようなものは良くないと思う。こちらもいいんじゃないか。

 これで服は用意できた。

 二百人衆の御者の服も出来た。というか執事服だ。いいんじゃない。


 みんなやる気になって、明日から緑の平原のフィーニスから緑の平原を横切ってプリーミスを通りサルメウムを通ってテッサニア王国まで馬車の旅をしたいそうだ。どうぞどうぞだね。

 バトルホースもうれしいだろう。馬車は見栄えがあるから四頭立て、他に騎乗用のバトルホース6頭を頼んだ。


 その頃、離宮では夕食までシン様一行がいないということなので、クロエが馬車で王宮に向かった。

 王宮についてすぐ王妃の元へ。

 シン様一行の行状の報告だ。


 シン様一行のどこに出ても恥ずかしくない食事のマナーの件、広場の件、誰かの手のものが離宮を監視に来た件、それを追い払った魔物の警備員の件、空を覆わんばかりの巨大ドラゴン2頭、白い巨大な狼、何が吠えたかわからないが、咆哮3回、全て報告した。


「咆哮はここでも聞こえたわ。王宮が揺れたわ。シン様関係だったのね」

「はい。全てシン様関係で、シン様に皆仕えているようです。それからシン様の隣の美少女は警備員が泡を吹いて倒れたのを室内から手を伸ばし、回復させたようです。美少女にもシン様同様仕えているように見えました」


 魔物を警備員などとクロエも毒されてきたと思う王妃。

「様子を見ましょう。それしかないわね。昼食は一緒に食べましょう。夕方までに戻ればいいわ」


 さて、戻ろうかな。あれ、歩いて戻るのか。バトルホースを4頭連れて行こう。

 勘がいい。バトルホースが寄ってきた。僕のバトルホースとマリアさんのバトルホースと他2頭を連れて行こう。あれみんな行きたいの。明日馬車と一緒に出てティランママとティランサンを乗せてきてね。

 僕とアカ。マリアさんとリン。エスポーサ、ジュビアがバトルホース。チルドレンは荷車。あとは歩く。それでいいね。

 みんなに手を振って出発しよう。

 チルドレンは荷車。駆け足すると思うのでブランコが引く。では転移。


 前の方に馬車が一台離宮に向かっている。クロエさんだ。追いつこう。

 馬車に並んだ。

 馬車を引く馬が怯えている。エスポーサが落ち着かせた。


 僕らのバトルホースを見て御者がびっくりしている。クロエさんも目を見開いているぞ。報告が増えたろう。

 クロエさんに断って先に行こう。

「先に行っています」


 喜んでバトルホース4頭が走り出す。ブランコが荷車を少し浮かせて引いて走る。徒歩組ももちろん一緒だ。ジェナとチルドレンは荷車の上から馬車に手を振っている。

 馬車の中のクロエ侍女長が叫んでいる。


「何で、何で、人の引く荷車が馬車より速いのよー」

 バトルホースよりそっちの方が気になったらしい。また報告することが出来たろう。


 離宮についたら使用人さんがバトルホースにびっくりしている。

「厩は柵をしなくて結構です。自分で出入りします」

「はあ」


 バトルホースが厩はこっちだろうと歩き始め、慌てて出てきた馬丁をついてこいと促す。

 なるほど手がかからないと使用人さん。


 夕食には少し間があるね。こっちをみている警備員にバトルホースのことを言っておこう。エスポーサが言いに行った。俺たちより強そうと思ったらしいよ。


 クロエさんの馬車が到着した。馬の息が荒い。どうも人の引く荷車に負けるのを気にして急いだらしい。無理をしなくていいのに。

 クロエさんが降りて来た。

「人の引く荷車に負けた」

 がっかりしている。人じゃありませんから。言わないけど。


「重い馬車を引いてよく走ったと思いますよ」

 褒めといてやろう。よしよし。馬は褒められて嬉しそうだよ。

 屋敷の部屋に戻ってしばらくしたら夕食だ。


 クロエさんがバトルホースにやっと気がついたみたい。

「あの、馬のようなそうでないような、なんなのです」

「あれは僕らの愛馬です」

「馬ですか」

「そうです。バトルホースですが」

「バトルホース・・・」


「なぜ皆さんは馬と一緒に走れるのですか」

「僕たち走るのが得意だから」

「ブランコさん、得意不得意の話ではありません。走れるのがおかしい」


 マリアさんが助け舟を出す。

「いつもエスポーサを背中に乗せて走っていますから」

「背負ってですか」

 さらに混乱したようだ。黙っていよう。

 混乱のうちに夕食は終わった。


 クロエ侍女長、報告書を今日も書く。


 朝からシン様一行出かける。

 私が王宮から離宮に戻る時に、後ろからシン様一行が追いつき追い抜きました。

 馬にしては大きすぎて精悍な、シン様いわく、バトルホースという馬が4頭。シン様とアカ様、マリアさんとリンさん、エスポーサさん、ジュビアさんがバトルホースに乗っていました。

 あっという間に追い抜いて行きましたが、問題は、ブランコさんが引くジェナちゃんとチルドレンを乗せた荷車が同じ速度でついていったことです。それに走っていった人も同じ速度で楽々とついていきました。

 シン様がバトルホースは勝手に厩に出入りするとおっしゃっていましたが、確かに馬丁を引き連れて厩に入りました。

 なお、ブランコさんはいつもエスポーサさんを背負って走っていると申しておりました。

 バトルホースはどこから連れて来たのでしょう。とても聞けませんでした。


 夕飯も済んで、持って来てくれたお湯も使ったし、神国に戻ろうかな。バトルホースは留守番になってしまうが観察ちゃんがいるからいいか。


 神国に戻って人化を解いたみんなとお風呂。熱帯号と雪原号はそれぞれ自分のねぐらに戻った。

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