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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に —新大陸編—  作者: SUGISHITA Shinya


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752 牧場の街 (下)

 夕方、みんなでテントの中に入ってすぐ神国に転移した。テントの中に賊が侵入してきたら滅びの草原に転移で送るように観察ちゃんに頼んだ。


 僕は穏便、穏健派だからね。テントの内外で騒動は起こさない。


 夜中、観察ちゃんの中継があった。


 テントの近くに十数人集まった。

「おい、まずは3人入ってみろ」


 まず3人テントに侵入した。静かだ。しばらく待っても静か。


「おかしい。何の音もしない。気をつけて4人行け」

 そっとテントの中に一人ずつ忍んで入った。滅びの草原へ。


 テントの外では耳を澄ませているが何も物音がしない。

「ほんとにおかしいぞ。7人テントの中に入った。中は満員のはずだが何もテントの中から物音がしない」

「中に入ったらすぐやられてしまったのでは」


「こうなったら少しぐらい物音がしても構わない。剣を抜け。行くぞ」

 5人テントの中に突っ込んでいった。中は真っ暗である。


「真っ暗だ。誰もいそうにない」

 次の瞬間、風を感じた。月明かりが辺りを照らす。


「なんだ」

 周りに魔物がいた。たちまち魔物の餌になってしまった。


 繰り返し言うけど、僕は穏健派だからね。悪人には静かに穏便に退場してもらった。


 朝になって神国でみんな揃って朝食。ちっとも旅行気分ではないな。


 ステファニーさんが楽しそうに言う。

「昨日は観察ちゃんが大活躍だったわね」


「12人テントに侵入してきてみんな滅びの草原行きだ」


「今日はどうするの?」


「これからテントの中に転移して、メーメーの毛を加工しているという街に行く」


「面白そうなら呼んでね」

「うん、だけどそんなに大きな街ではないと思う」


「毛を何に加工しているんでしょうか」

 オリメさんが興味を持ったみたいだ。


「わからない。絨毯、織物かな、それとも毛糸?」


「行ってみたい」

「いいよ。街に近づいたら呼ぼう」

「お願いします」


 襲撃班が帰ってこないと誰か見に来そうだ。さっさと出発しよう。


「じゃあ行くね」

「はい、行ってらっしゃい」


 とりあえずいつものメンバーでテントの中に転移。

 テントから出てみるとまだ捜索隊は来ていなかった。テントを収納しすぐ次の街を目指して出発。


 先頭はブランコ。僕はアカを抱っこしてマリアさんとブランコに乗っている。次はアイスマンが引く荷車。ジェナとチルドレンは朝食を食べたばかりだからアイスマンの引く荷車に乗って休憩中。アーダはジェナ達と遊んでいる。最後尾はジュビア。ドラちゃんとドラニちゃんは周りを飛び回っている。


 一時間ほど進んでジェナとチルドレンは飽きてきて、荷車から降りて周りを走っている。


「おとたん。魔物がいないからつまらない」

「そうかい。それじゃ警備員と遊んでおいで」

「うん。おやつは要らないよ」


 おやつはテッサニア王国オフェリア王妃の離宮に行ってクロエ侍女長からもらうのではないか。


「何かお土産を持っていくんだよ」

「わかったー」


 やっぱり離宮だ。ジュビアの熱帯の果物でも持って行くのだろう。

 アイスマンは荷車を収納し、ジュビアと一緒にジェナ達に付いていった。


 お昼は一緒にしないとうるさいな。


「ブランコ、街が見える所まで急ごう。捜索隊が来ると厄介だし」

 ウォンとブランコが返事をして走り始めた。直線で宙を駆けていくのですぐ街が見えて来た。


「街と道が見える山の中腹に降りよう」


 少し平らな所を見つけて降りた。街と道が見下ろせる。なかなか見晴らしがいいが下からも見えるということだ。滅多なことでは上を見上げないだろうけど念の為、下からは山肌に見えるようにバリアを張った。


 街は山から続く台地の上だ。数千人規模の街か。道は台地に登り、川は街の台地の縁を巡っている。水がないと人は住めないから大きな泉でもあるのかもしれない。または川の上流からひいているかだろう。谷川の向かいは山だ。


 山はほぼ禿山だ。谷間でさえ標高が高いのだろう。木は生えていない。谷の両脇に聳える山は高い。頂は雪が積もっている。


 谷川の水は豊かだ。雪解け水が豊富なのだろう。街の台地付近の谷川沿いの緑は畑だ。


 街がすぐ近くになったのでオリメさんとアヤメさんを呼ぼう。

 すぐ来た。ステファニーさん、オリメさん、アヤメさん、ローコーさん、エリザベスさん、エスポーサ、ティランママ、ティランサン、リン。

 お狐さんを除いて全員揃ってしまった。まあいいか。


 標高が高いからか日差しがきつい。人化したブランコとティランサン、リンとで日除を張ってくれた。


 日除の下で街を見ながらリンが淹れてくれたお茶をゆっくり飲む。

「牧場の街からこっちに続く道は馬車が通れる道幅になっているね」

「商人が、荷車、荷馬車でしか運べない荷物を積んで行き来しているのでは」

 さすが経営者ステファニーさんだ。


 取り止めのない話をしているうちにお昼になった。ジェナたちが戻って来た。


「おとたん。お腹がすいた」

「はいはい。待ってね」

 リンとジュビアが用意してくれる。

 アーダもアーダの部屋から出てきた。


「いただきます」

 みんなで昼食。


 昼食後、少し休憩してからさて街へ行くか。

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