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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に —新大陸編—  作者: SUGISHITA Shinya


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199/238

699 エレーネ女王軍 辺境の街に入る

 翌朝、まずはエレーネさん達を迎えに行くか。

 アカとジェナと転移。やや、兵は500人はいるぞ。


「シン様。兵500用意しました」

「ありがとうございます。辺境伯軍と数は同じですがこちらの方が圧倒的に強いです」

 褒められて嬉しい兵達。


「では、エレーネ女王さんと侍女軍団、兵500は辺境の街へ、クローニン執事長とナニー侍女長は家族と一緒に滅びの草原にお願いします」

 僕とアカはエレーネさん以下を辺境の街に、ジェナがクローニンさん以下を滅びの草原に転移させた。


 辺境の街の城門前に着いたエレーネ女王軍はすぐ整列した。


 エレーネ女王達が見ていると、シン様、アカ様、ローコーさんとエリザベスさん、イサベルさん、ティランママ、ティランサンが城壁の上に飛び上がった。


 すでに砦の城門の内側には全員が集まっていた。どこへ行くんだろうとざわついている。

 うっすらと明るんできた。


 誰かが叫んだ。

「城壁の上に曲者」

 みれば五、六人の人が城壁の上にいる。子供もいるぞ、なんだと騒ぐ。


 曲者が飛んだ。

 辺境伯の周辺に着地した。


「静かにしろ。この街の留守をしてくれる人たちだ」

 静かになったので辺境伯が続ける。

「シン様、倉庫に毛布が用意してある。使ってくれ」


 辺境伯の傍に着地した子供が続けて発言した。

「訓練場に教官が待っています。すぐ行きます。その前に門を開けてください。交代の兵500が門の前に来ています。毛布も数がちょうどいいようです。使わせてもらいます」


 門を開けた。兵は、女王らしい人とその後ろは侍女軍団だろう。その後ろに整然と並ぶ兵。500はいる。服装も装備も統一されている。見たことはない。周辺国の兵ではない。どこの兵だろう。それに俺たちよりはるかに強そうだと思った。そう思ったら瞬く間に周りの風景が変わった。何もない草原の只中に立っていた。


 兵が去った後、エレーネ女王が城門をくぐる。ローコーさんとエリザベスさん、イサベルさん、ティランママ、ティランサンが待っていた。


「久しぶりね。兵は練兵場にテントを張ってね。練兵場にはシン様が仮設シャワー棟と食事などのための大テントを設置してあるので使ってね。まずは朝食よね。食材はティランママとティランサンが預かっているのでもらってください。かまどもあちこちに設置してあります。水は練兵場の山側に清水が湧いていた。山が近く結構美味しいので使ってください。エレーネ女王さんと侍女軍団は官舎を使っていいということでしたが、仮設トイレはありません」


「もちろん練兵場に行きます」

 即決の女王と侍女軍団だ。温水洗浄便座付き自動清掃仮設シャワー棟の魅力には官舎は勝てない。


「そう言うと思って大テントの脇にエレーネさんと侍女用のテントを張ってあります。使ってください。では行きましょう。倉庫に寄っていきますから兵隊さんは毛布を一枚づつ借りましょう」


 仕切ったエリザベスさんを先頭に倉庫に寄って練兵場まで行進していくエレーネ女王隊であった。

 僕とアカは後をエリザベスさんに頼んで滅びの草原へ。


 テントを張り終わって朝食後、エリザベス監督よりありがたいお話があった。

「今日からこの街の兵隊さんが戻ってくるまで訓練しましょう。まず街防衛に200、哨戒・偵察が50、残り250が訓練。配置は一日交代。訓練はティランママとティランサン、イサベルが担当。旦那はヴィーラントさん達を連れて隣国に偵察に行って儲けて来てもらいましょう。偵察は観察ちゃんがやっているからどうでもいいけど」


「それでお前は何をやるんだ」

 ローコーさんの問いだ。


「勿論総監督よ。それと捕えた敵兵の事情聴取だわね」

 エスポーサさんとやることは同じだった。こちらが元祖だがと思ったローコーであった。

 諦めて観察ちゃんにヴィーラント、ユリアーナ、ローザリンデ、黒猫リンダを呼んでもらった。


「行商の途中ですが」

「それがな、色々事情があって、これからこの国を出て隣国で儲けることになった。付き合ってくれ。リンダは人型がいいだろう。事情は道中説明をする」


「わかりました。品物は?」

「積んであるのでいい。リュディアでの行商は我々が行かないと魔物が出て誰も行かないから生活必需品はほとんど原価だが、こちらは適正価格で売ってくれ。まあ適当に儲けてくれ。ワシは大儲けできそうな奴に例のものを売って儲けるから」


 リンダがエレーネ女王のテントを貸してもらって人型になって来た。

「さて行くか」

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