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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に —新大陸編—  作者: SUGISHITA Shinya


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629 水泳講習 (上)

 今日は水泳講習の日、みんな早起きだ。

 アカとマリアさんが、サルメウム、テッサニア王国、クエンヴェル王国に迎えに行った。エスポーサが宿に迎えに行く。ジェナとチルドレンは警備員を迎えに行った。ドラちゃんがベーベーとベーベーマンを連れに行った。

 集合は砂漠の真ん中のジェナ湖だ。


 僕らはスパ棟などを片付けてジェナ湖に転移。

「久しぶりね。変わってないわね」

 エリザベスさんの感想だ。

 まだ日が登り始めたばかりなので涼しい。


 全員入れる熱転換シート付き日除テントを張っておく。更衣室も作っておく。もちろん簡易トイレ付きだ。


 次々に転移してくる。

 歓声が聞こえる。宿の従業員の家族には小さいお子さんもいるからね。

 すぐ全員揃った。


「みんな揃ったね。まだ涼しいから、ゆっくり朝食にしよう。ここに来たことのない人もいます。ここはその人たちにとっては隣の大陸の砂漠です。昔エチゼンヤさんが訪ねて、砂漠という言葉は残したようですが、ここがその砂漠です。砂しかありません。昼は暑く夜は寒いです。一泊するので夜の寒さも経験できると思います。朝食は今テントの下のテーブルに用意しました。どうぞ食べてください。紹介をしてしまいましょうね」

 僕が簡単に全員を紹介した。


「食事が終わったら暖かくなるまで少し砂漠を散歩しましょう」

 僕のお得意の立食だからみんなあちこち移動して話をしている。


 監視員から悲鳴が聞こえる。砂漠の三毒生物をからかったらしい。ブスッとやられてしまった。すぐジェナが行って、毒飛んでけとやっている。それから三毒生物に「ジェナの監視員だから刺したり噛んだりしちゃダメ。メッ」としている。


 ジェナが三毒生物を連れて来た。

「みなさん。ジェナのつれてきたのが砂漠の蠍、蜘蛛、蛇で、仲良し三毒生物です。刺されたり噛まれたりすると大変ですから気をつけましょう。すぐ申し出てくださいね。一応今日明日はこの辺に近づかないように、ジェナとチルドレンから話しておいてもらいます」

 ジェナとチルドレンが言い聞かせて、ジェナがポイした。


 化け物だー、化け物の親分もいる、化け物が総出動だー。逃げろーと逃げていく。毎度のことだが失礼な奴らだ。


 食事が終わったから砂漠の散歩だ。

「砂漠の移動にはこのベーベーという動物を使います。このベーベーは僕のベーベーで普通のベーベーではないので体格が良くなっていますが」

 乗りたいというお子さんを乗せて近くの砂丘を歩いたりした。


 日が高くなるにつれ急速に暑くなってくる。

「暑くなって来ました。戻って水泳を始めましょう」


 テントに、戻って各人に水着を渡す。露出は少なめです。期待してはいけません。

 着替えて水泳の授業。

 エスポーサがコップ一杯の水を各人に飲ませて湖に連れて行く。なんだろうねえ。踊り出さないからワンワン印(Ⅲ)ではないな。普通の水だろう。きっと。


 様子を見ていると二日で泳げるまでだからかなりスパルタだ。

 縫い子さんと売り子さんも頑張っている。慰労だからどうでもいいのに。でも楽しそうだ。


 僕とアカはテントの下だ。アーダはジェナについて行った。

 ビーチチェアを出してチェアリングだ。変な言葉だな。

 のんびりだな。


 ホルストさんたちはどうしたかな。

 ホルストさんたちの荷馬車隊は順調に王都に近づいている。明日には着く。予定通りだ。

 ベーベーは湖の奥の方でバトルホースと泳いでいる。気持ちいいみたいだ。ご機嫌にベーベー言っている。


「おとたん、おかたん。おやつ」

 ジェナとチルドレンが幼児を連れて戻って来た。宿の従業員の家族のお子さんだな。日除テントの下で座り込む。熱転換シートが敷いてあるからゴロゴロしている。

 リンが気がついて急いで戻って来ておやつを出してくれる。


「浮けるようになったかい?」

「もう少しだよ」

 ジェナが教えてくれる。


「そうか。浮けるようになれば安全だ。もう少し頑張ろうね」

 幼児は「うん」と言って湖にジェナたちと戻って行った。


 大人はどうかな。

「浮けるようになりました」

 リンが教えてくれた。なかなか頑張るね。

 リンも戻って行った。


 うとうとしていたら時間が経ってお昼になったらしい。


「みんな手足を止めずに勘張るんだよね」

 ステファニーさんがエスポーサの方を見て言っている。

 ニコニコしているぞ。ワンワン印(改)を薄めたのではないか。半日持つように、半日で効果が切れる絶妙の薄めかただな。もはやワンワン印(改の改)だろう。


 リン、ジュビア、ロシータさん、リリアナちゃん、プリシラさんが昼食を配っている。宿の厨房の人、奥さん連中も手伝ってくれる。


 美味しく食べてもらったようだ。エスポーサが食後のお茶らしいものを訓練生に配っている。ワンワン印(改の改)入りではないか。ゴードンさんと三馬鹿は怪しいという顔をして手を出さない。


 飲み終わったら訓練生が立ち上がって湖の方に歩いていく。ゴードンさんと三馬鹿はやっぱりという顔をして後をついていく。午後の部自動開始である。


 ローコーさん?エスポーサのお茶を飲んでエリザベスさんとのんびり歩いていく。ジェナとチルドレン、宿の子供達は昼寝だ。


 ジェナの警備員は今日明日は監視員なのでジェナが昼寝をしていても配置についている。えらいえらい。飼い葉をやろう。水もやる。16ミイラの泉の水に魔の森の泉の水をポタポタしてやった。勢いよく飲む。

 15頭揃っている。みんなを撫でる。だいぶ強くなった気がする。


 訓練生は泳げるようになったみたいだ。ただし情けない顔をして犬掻きをしている。浮いた次は犬掻き、今日中に綺麗に泳げるようになるだろう。


 エスポーサがやってきた。

「明日は救助訓練をします」

「そうだね。泳げても溺れた人に抱きつかれると沈んでしまうだろう」

「はい。沈んでしまいます」


「ボート屋さんと宿屋さんは大変だろうけど、救助訓練を重点的によろしくね」

「わかりました」


 さて、就寝用テントを用意しておこう。良い案を思いついた。

 観光馬車屋さんの宿を転移させよう。元々のところには宿が立っているように見えるようにしておく。エスポーサに観光馬車屋さんに了解をとってもらう。目を白黒していたそうだ。


 次に思いついた。ロワール支店の宿舎を持ってこよう。リンに支店長に話してもらっておく。


 途中一回ジェナ達がおやつに来た。

 日が傾きかけたら皆戻ってきた。宿屋と宿舎にびっくりしている。


 テントの下でみんなで夕食。疲れたらしくすぐ宿へ引き上げた。

 ティランママ、ティランサンは魔の森に帰った。警備員もジェナがまた明日と行って離宮の周りに送って行った。

 ジェナはテントを出してチルドレン、熱帯号、雪原号と一緒だ。

 縫い子さん、売り子さんはいつもの宿舎の部屋。オフェリア王妃、クロエさん、ロッカさん、シャルルさん、ノエルさん、アンリちゃん、ジネットちゃんは宿舎。

 僕らはローコーさんとエリザベスさんとスパ棟。

 みんな納まった。


 特別に宿をドームで覆って適切な気温の空気にしておいた。寒いからね。宿の中で凍死されても困る。疲れているからすぐ寝てしまったみたいだよ。

 宿舎はもちろん温度の心配はない。

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