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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に —新大陸編—  作者: SUGISHITA Shinya


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619 ロワール商会パレート支店で夕食会

 さて僕らは一度スパ棟に集合。ティランママとティランサンも呼ぶ。

 僕、アカ、ジェナ、アーダ、マリアさん、ステファニーさん、オリメさん、アヤメさん、ブランコ、エスポーサ、ドラちゃん、ドラニちゃん、ティランママ、ティランサン、リン、プリメーロ、プリメーラ、フロランス、リオンちゃん、ジュビア、アイスマン、エリザベスさん、イサベルさん、マノン支店長だ。

 みんな人型にした。僕とアカはもちろん子供だ。


 マノンさんが驚いている。全員人型になれるとは知らなかったからね。一応みんなを紹介しておいた。リンがお茶を淹れてくれた。


 アンヌさんがやって来た。人数の再確認らしい。あら美味しそうとお茶を督促して、人と人型計23人、妖精一人と観察ちゃんねと言ってお茶を飲んで戻って行った。全然動じていない。


「アンナといい勝負だわ」

 エリザベスさんが笑っている。全くだ。


 しばらくしてアンヌさんが呼びに来た。一緒に屋敷に行く。

 食堂に案内されるとロワール商会の給仕の皆さんが目を見張っている。

「シン様御一行様です」

 アンヌさんの言葉で我に返った皆さん。

「どうぞ席におつき下さい」

 と案内を始めた。


 ロワール商会側は、ホルスト会長、ジゼル副会長、ヴァンサン支店長、アンヌ侍女長が席につく。


「ホルストさんは初めてで落ち着かないでしょうから最初に紹介しておきます。僕はシン、隣が僕のアカ、娘でみんなの妹ジェナ、アーダ、マリアさん、ステファニーさん、オリメ商会のオリメさんとアヤメさん、ブランコ、エスポーサ、ドラちゃん、ドラニちゃん、マルティナとサントス、リン、ジェナの友達のプリメーロ、プリメーラ、フロランス、リオンちゃん、ジェナのジュビアとアイスマン。エチゼンヤ商会の経営者でオリメ商会の共同経営者でもあるエリザベスさんとイサベルさん。オリメ商会マノン支店長です。エリザベスさんの膝の上にいるのが観察ちゃんです」


「エチゼンヤさんというと昔、隣の大陸から渡って来たというエチデンヤさんでしょうか」

「はい。ジゼルさんにはお話ししてありましたが正しくはエチゼンヤです」


「そうでしたか。伝説のエチデンヤ、いやエチゼンヤさんでしたか。紹介が遅れました。私がロワール商会会長のホルスト、副会長で妻のジゼル、ヴァンサンパレート支店長、アンヌ侍女長です。料理が来ました。どうぞお召し上がり下さい」


 パレートまでやってきた吟遊詩人が広場で歌っている先の国王陛下が毒を盛られ神様に助けられる場面、庶子派貴族が神職博徒の荒稼ぎにあう笑い話、塩荷馬車を守る橋上のジゼル、アンヌ無双伝、ジロー小隊武勇伝、強欲塩商人・商業組合副組合長逃亡顛末、庶子の田舎への転落とかの話で盛り上がった。


「まこと吟遊詩人は上手に歌い上げるものですね。あながち間違っているとは言えないところが吟遊詩人の恐ろしいところだわね」

 ジゼルさん。


「無双伝なんてほんと見て来たようだわ」

 アンヌさん。


「内部情報でしょうね」

 ヴァンサン支店長さん。


「まあうまく持ちつ持たれつだな。知ってもらいたい人たちがいてそれが吟遊詩人にとっても利益があるなら阿吽の呼吸だろう」

 ホルストさんの身も蓋も無い話になって食事会は終了した。

 僕らはスパ棟に引き上げた。


「シン様達の食事マナーは超一流だな。形だけ真似しているのではなく身についていて自然だ。一流と言われても形だけの人がいる。シン様達は違う。この辺の貴族より上だ。王族にもあれだけの人は滅多にいない。それが全員だ。全員王族か?」

 ホルストさんがジゼルさんに問いかけた。


 ジゼルさんが答える。

「神国のお飾りだとご自分ではおっしゃっていますが、この間シン様のスパ棟に食事に招かれましたが、執事、侍女がいて我が国の迎賓館など足元に及ばない部屋に案内されて食事をしました。執事、侍女は神に仕えているようでした」


「神様とその眷属ですから。それに王でもあるので当然です」

 アンヌがまた聞きなれないことを言う。


「王とはなに?」

 ジゼルさんが問いかける。


「あれ、言ってませんでしたっけ。ううん」

「何か知っているの?」


「シン様はこの間の夕食の執事、侍女の王様です」

「誰から聞いたの?」

「誰だっけかなあ。ドラちゃん?観察ちゃん?」

「観察ちゃんは話せないでしょう」

「あれ。話しますよ。よく話してくれます」

 聞いた私がバカだったとジゼルさん。


「そうそう。月影亭の女将さんが言っていました。大昔の本に載っていた料理を出したら、食べなれているみたいだったって。誰も食べたことはないはずと言っていました。箸という短い細い棒を二本使って食べる料理だけどみんな上手に箸を使っていたって言っていました。イキのいい海の魚ももらったんだって。食べてみたかったなあ。この間のシン様のところの夕食も美味しかった。もう一度食べたいなあ」


 月影亭の女将さんの話は本当だろう。これだからこの娘のいささか怪しい出所不明の情報は無碍に捨て去るわけにはいかない。とするとシン様は本当に王なのか、神で王なのかとジゼルさんとホルストさんは思う。他に何か知っていそうだねとジゼルさん。


「他には?」

「箸を月影亭の女将さんからもらって来ました。これなんですけど今練習中。だいぶ上手になりました」

 収納から箸を出して、右手で二本持ってつまむ動作などをしている。

 はぐらかされた気がするが、出所不明の爆弾情報を出されても困るので黙っていることにしたジゼルさんであった。


 こちらスパ棟

「あ、忘れていた。ホルストさんたちの宿舎の生体認証登録だ。エスポーサ、悪いけど行って来てくれる?」

「はい。承知しました」

 エスポーサとリンで出て行った。マノンさんもみんなのところに戻って行った。

 しばらくしてエスポーサとリンが戻って来た。

「無事登録できました」

「良かった。ありがとう。今日はみんなで神国に戻ろう」


 ティランママ、ティランサン、熱帯号、雪原号はそれぞれ領地に戻った。チルドレンも一度親元に戻ってもらった。観察ちゃんに後を頼んでバトルホースと神国に戻った。

 お狐さんも来てみんなでお風呂に入ってお狐さんの話を聞きながら就寝。

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