さあ、狂うのです
三日に一回くらいは、小説を書こうとチャレンジしてみるわけですよ。でもだめね。小説を書くのってやっぱり難しい、っていうかもうわけがわからなくなってるね。小説の書き方を忘れちゃった。
いや最初から、書き方なんてわからなかったけどさ。だっておれ最初は、小説家になろうの小説講座的な連載で小説の書き方を勉強しようとしたもんね。つーかそもそもなんで小説家になろうに辿り着いたかって言うと、小説 書き方 で検索したら出てきたのが小説家になろうだったからなんだよね。本当になにもわからなかったから。
だから読む方はともかくとして、書く方に関しては小説家になろう純粋培養の阿部千代ちゃんですよ。小説家になろうと脳内専属契約を交わしているからねおれは。忠誠を誓っているから。いまじゃ信じられないけど、最初はなろうユーザーの諸先輩方のことを、尊敬の眼差しで見上げていたんだからマジで。
いつ反旗を翻したのかって? その日のうちかな。小説の書き方講座みたいなの読んで、ああ、こりゃいけるわって。講師がこのレベルなら、おれが頭を張れるわって。そう思いましたよ。そこから首をかしげ続けて幾星霜。ようやくおれの思っている小説と、ここの連中の99パーセントのヤツが考える小説が、違うものだということがわかってきました。
でもそれは悪いことじゃないんだよね。小説家になろうは、遊び場としては最高なんだ。自由にできるから。連中は流行から外れているヤツには、そうそうちょっかいかけてこないからさ。もうやりたい放題ですよ。おふろでやりたい放題ですよ。ピープル社ですよ。アンダスタン?
カクヨムとかもさー、一応は覗いたことあるけどなによあれ? 超キモい。オタクとスノッブの掛け合わせって、もう下品が過ぎると言うか、破廉恥にも程があるよね。おまえ、小説家になろうのサイトのデザインを見てみろって。安心できるだろう? 色使いだって目に優しい緑を多用しててさ、おれたちのことちゃんと気遣ってくれてるのよ。
カクヨムのセンスなんてなんじゃあれは。インダストリアルな感じでちょっとイケてる感を出しちゃってよ、いやーキモい。キモ過ぎるわ。あとキャッチコピーみたいなのあるの知ってる? それぞれの小説に。勘弁してくれよって感じだよ。恥ずかし過ぎる。フォントも無駄に気取ってて嫌な感じでね。もう最悪だよ、あんなの。ブルシット、カクヨム。おれぁ一生涯小説家になろう一筋だからよ。そこんとこヨロシク。
改めてこうやって書いてみると、おれって小説家になろうが大好きなのよ。嫌いなのはあれよ、ユーザーなんだよね。だめだよ? あんまりワガママ言っちゃ。いまや公園でもボール遊びができない時代よ? こんなに自由な遊び場はそうそうないんだから。ちょっとエッチな広告があるからって文句言わないの。めっ。あとね。自分から、わたし未成年なんですけど、ってね。未成年を免罪符として使っちゃダメだよ。それはとても卑怯で小賢しいこと。頭のいいきみならわかるね? ぼくの言っていること。もしわからないなら、きみにインターネットは少し早いんじゃないかな。きみは、私は子どもなのに大人たちに認められてるすごい人間なんだ、って思ってるかもしれないけど、きみを褒めるような大人たちって、どういう大人なんだろう? そういうことも考えていかないとね。
あとエロ広告問題に便乗した挙げ句に、投げ銭システムみたいなもんを作れって抜かしてるドアホウがいたけどさ、本当に困ったヤツだねきみは。金が欲しけりゃ働けや。働いても足りないってんなら、詐欺でもやってろ。メイクマニーしたいんだったらリスクを背負えや。てめえの欲望のことしか考えることのできないオタクはすっこんでろ。
人の悪口は言いたくないって言ってこれだもんな。どうかしてるよ、おれも。きみも。
小説ねえ……。いつか傑作を書いて、書き上げた瞬間に、その傑作を削除してやりたいね。それがおれのいまの夢だよ。
まあそれは嘘だ。自分で傑作だと思えるものが書けたのなら、さすがに消すのはもったいないから、みんなに見せるよ。見せびらかすよ。でもおれ自身が傑作だと思える小説をおれが書けるイメージは正直まったくない。いや。そんなことはあってはならないことだ。おれが、このおれがだよ? おれレベルのやつの書いたものを傑作と認めるだと? 冗談もいい加減にしてほしい。そんなことはあり得ない。あるはずがない。たとえハッタリだとしても、おれはいつか傑作を書く、とかそんなことは言いたくないし、おれにそんなことは言ってほしくない。
だって傑作だよ? 傑出している作品だよ? そんなもん、いま世界中を探したってあるかどうかって話じゃん。佳作さえ書けないおれが、言っていいことじゃないよ。草野球やってるそこらのオッサンが、おれはいつか大谷翔平レベルの野球選手になるって言っているようなものだからね。
まあそんな当たり前のことだって今更得意な顔をして書くんだよ。恥ずかしげもなく。自分に疑問を持つこともなく。それが文章を書くという地獄だ。例えに大谷翔平を出すって時点でね。なんかこう……ダメだよね。センスない。凡庸。おれはダメなやつだ。もうダメだ……。
でも立つのよ。すぐ立ち上がるの。そして何事もなかったかのように、また書き始めるのさ。そうでもしなきゃ、文章なんて書いてられないわけよ。書いたそばから捨てていくんだよ。それくらいしかおれは自分の身を守る術を知らないね。こんなもん、まともに取り組んでたら、速攻で狂っちまう。でも少しは狂わないといけないこともわかっている。発狂を怖がっているようじゃまだまだだね。スタートラインにすら立てていない。
狂うか、自死するか、茶を濁すか。最終的にはその判断を迫られるわけ。きみならどうする? おれはいま、茶を濁している真っ最中だよ。このままではいけない、それがわかっていながら、あと一歩を踏み出す勇気が出せない。シリアスに考えすぎなのか? そんなことはないはず。どうした、なにをびびっている? いま、ここに至って、おれの顔から笑顔が消えたわけだが。かたかた貧乏揺すりをしているわけだが。逃げる方法はいくらでもあるわけだが。逃げる勇気すらないわけだが。いったいおれはなにをしたいわけだが?
たまに、こんな風に自分を追い込んでみる。追い詰めて、追い詰めて、迫ってみるわけだ。ダメだね。こいつは根性がない。いざって時に、固まって動けなくなっちまうタイプだよ。なんてな。冗談だよ。そんなにびびるなって。冗談なんだから。ぜんぶ冗談なんだろう? もういいんだぜ。リラックス、リラーックス。
こんな感じだ。立ち止まったり、前に進んだり。つーかだめだよ、こんなこと書いたら。つまんないもんね。人に読ませる文章じゃない。でもなんか気分上がらなくてね~。適当に書いてたらバッド入っちゃったね。まあでも暇なやつってこんなもんでしょう。ひとりでこういうことして遊んでるでしょう。ああ、なんか不完全燃焼って感じが続くね。ドカーン! といきたいのに。今日の3000字は長いねしかし。すいませんねえ。こんなことに付き合わせちまって。
あ、こんなことになってる原因わかった。たぶんおれ栄養足りてないわ。最近、家人の仕事が年末で忙しいから、おれひとりでメシ食ってるわけ。そうすると、手を抜くじゃん。毎日スパゲッティじゃん。野菜食わないじゃん、買い物行くのも面倒くさいから。おれのテンションが上がりきらないの、三日連続くらいそんな食生活してるからだわ。今日なんて墜落寸前までいっちゃったからね。危ない危ない。やっぱり食生活って大事だよ。身体だけじゃなく、メンタルにもきちゃうから。今日はちゃんと野菜買ってきたからね。もう大丈夫でしょう。皆さんも食生活はきちんとね。そういうわけで。では。ではでは。じゃあねい。今日はマジ最悪だったな。




