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シャキーン、即死。

 どうだ。それ見たことかコノヤロウ。あん? なめんなよ、マジでよ。おれはやるときゃやる男だっつーの。喜んでいます。

 ブックマがね、ひとつつきましたよ〜ん。ダッハッハ。馬鹿が。雑魚が。だから言っただろうが。へっ、クソが。喜ぶと悪態をつく男、阿部千代です。


 まあそういうことだ。こういう小さな喜びを最大限に噛み締めるのが、人生を幸せに生きるコツだって、ちびまる子ちゃんに書いてあった気がする。おれはそれを実行に移しているだけだ。決して調子に乗っているわけではないこと、留意されたし。

 それにしても、どこのどなたかは存じ上げませんが、粋な人もいるもんだね。なにも言わずにそっとブックマ。かっこいいじゃありませんか。目を離した隙に、置かれていたブックマ。痺れるね。振り返れば、そこにブックマ。なんてこったい。例えこれから先、ウン万ポイント叩き出そうが、おれはもうこれ以上は喜ばないからね。つまり、このブックマには計り知れない価値があるということだ。こんな宝物をおれに? いいのかい?

 いや、浮かれてばかりはいられない。ブックマは永遠不滅のものではないと伝わる。伝承によれば、おれがおれではない醜悪な何者かに変わってしまったり、腰抜けのへなちょこな文章を書いたりすれば、たちまちブックマは幻の如く消え失せてしまうという。つまりはこのブックマを活かすも殺すもおれ次第ってことだ。なるほど、貝の火みたいなものか。おれはホモイのように幼くもないし、ワルのキツネにいいように騙されるような、ねんねでもない。このブックマにふさわしい者であることを、証明してやろうじゃないか。


 おうおう、聞こえてくるぜ。せせら笑いが。ブックマひとつでなにを大袈裟なってか。はん、だからおまえはダメなんだ。雑魚が。クソが。こっち見んなって。黙って、市場分析やら顧客心理の解析にでも精をあげてなさい。おれとおまえらじゃ、なにもかもが違うんだから。


 ここまで書いて、いったん寝ました。起きたらブックマ、消えていました。うーむ。狸か狐か。いずれにせよ、化かされちまった、と。

 正直に生きていると、こういうこともある。こういうことしか起こらないと言ってもいい。だからこそ、どいつもこいつも不正直に生きるのだろう。中には狐やら狸やら、畜生道にその身を堕とすやつもいるわけだ。だからなんだと言うわけではない。そういうものだ。そういうものだけど、おれはそうじゃない。それだけだ。


 しっかし。笑えるぜ。それで嫌がらせのつもりか? このおれにダメージを与えたつもりか? おあいにくさま。なめんなよ、マジでよ。馬鹿が。雑魚が。おれをどんなやつだと思っているんだ? 評価もなんにもないまま、毎日毎日おもしろい文章を書き続ける阿部千代様だぞバカヤロウ。畜生のヒトモドキとは魂のステージが違うんだよ。へっ、クソが。ドブゲロが。こんなちゃちな攻撃で、おれの勢いを止められると思うなよ? むしろ合法的に悪態がつけて魔王様は喜んでおられるわ。馬鹿が。クソ雑魚めが。

 これくらいで許してやるか。貴様もここまで反応がもらえて嬉しかろう。サービスしておいてやったぞ。感謝せい。


 それはそうと、おもしろいこともあるものだ。おれはこの文章のサブタイトルをつけるとき、適当につける。その文章と合っている時もあれば、合っていない時もある。今日のサブタイトルは、「シャキーン、即死。」だ。

 これは、世界樹の迷宮Ⅱをやっていたら、パーティメンバーのブシドーがシャキーンと即死攻撃を繰り出したことに由来するわけで、本来であればいま書いているこの文章に関係のないものになるはずだった。それがどうだろう。いまや文章の内容とリンクしてしまっている。ブシドーの出した即死攻撃がまわりまわって、ブックマの首まで撥ねてしまったというわけだ。ちなみに今日のおれは、ブクマと書かずにブックマと書いているが、これは小さいッを付与することによって、ささやかな文字数稼ぎをするとともに読み手に新鮮な語感を提供するという、文章テクニックだ。このテクニックは結構使えるので、皆さんも使っていいぞ。世の中にありふれたテクニックではあるけれど、馬鹿は騙すことくらいはできる。

 ま、なんにせよ武士道というは死ぬことと見つけたり、だ。大事なのは死に様よ。死に様は生き様なのよ。おれは武士道とか侍とか、そういう感じは好きではないけど、葉隠のハッタリ具合はなかなかいいと思う。封建社会の武士なんてロクなもんじゃなかったろうけどな。


 しかしこのおれにちょっかいをかけるとはな。クソ野郎が。いい度胸じゃねえか。まだ怒ってるの? いや怒っているわけではないんだ。ただ安全な場所から、明確な悪意をぶつけてきて、それでこっちの心を傷つけようとするヤツって一体どんな腰抜けの臆病者なのかなって想像すると、そいつをぼてくりまわしたくなってくるわけで。怒っているというより、嗜虐心の発露だな。やっちまいてえ、っていう。和式便所の便槽に顔を突っ込んでやりてえな、みたいな。おれだって昭和生まれの男の子だもん。それくらいの血の気はあるよ。もちろん、実際にそんなことはしません。想像の中でだけ。ただこいつならそういうことをやりかねんな、そう思われるような雰囲気はまとっていたいものだけどね。おれの座右の銘、なめんなよ、ってそういうことだから。

 実際のところ、こっちがニコニコ下手に出てると、なめてくるクソ野郎ばかりだからね。たまにはひっぱたいてやることも大事なことなんだ。これはマジ。おれだって気持ちいい連中ばかりの世の中だったら、座右の銘は、人に優しく、とかそういうのにしてるって。

 でも評価ゼロの人間にブックマを差し出して、こっちが気づいたと確認したら、バンザイなしよ、ってする欽ちゃん野郎が実在しているわけでしょう。そういうやつに言いたいのは、リアルの世界でおれみたいなヤツに会わないように気をつけなってことだね。おれは見た目よりずっと頭が切れるから、きみたちのようなヤツの本性はすぐに見破るからね。で、虐めるから。きみたちみたいに、陰険な真似はしないよ。暴力の匂いをぷんぷんさせながら、きみたちを涙目にさせてあげるから。差別をしたり、弱いもの虐めをしたり、嫌がらせをするヤツって、おれは同じ存在だと思っているから。悪だから。世間では悪とか正義とか一概には言えない……みたいな風潮が流行っているけど、そんなもんおれ知らない。きみたちは悪。紛う方なき悪です。ソースはおれ。悪は見つけ次第、潰していかないとな。


 よし。この件はこれでおしまい。にするとでも思ったか、クソ野郎。折に触れ機に触れ、てめえらクソどもの悪口を言い続けるからな。本当に怒ってないの? うん、ぜんぜん怒ってないよ。おれってムカつきはするけど、あんまり怒ったりはしないんだ。心が狭いようで、実はすごく広い。器が小さいようで、実はめちゃくちゃ器がでかい。いままで生きてきて、他人とおれを比較検討した結果、現時点ではそういう結論に至ったね。

 長い間、自分のことをなんてダメなヤツなんだって思って生きてきたけど、どうも違うっぽいぞと。おれって結構、特別なヤツなんじゃないかと。遅れてきた思春期。おれとおれが認めた人間以外、ほとんどクソ人間説をおれはここで唱えたいね。この説をひっくり返すようなことは起きそうにもないよ。いろいろと見ているとさ。本当にクソばっかり。馬鹿みたいなヤツばっか。クソ人間天国という地獄ですよこの世界は。

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