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勝手にするぜ

 いや驚いた。連載形式と短編形式ではここまでアクセス数に差があるとは思わなかったね。どういう理屈でこんなことになっているのかよくわからんが、まあいいだろう。決して読んでいるやつが存在しないわけではないからな。好きにやらせてもらうとするぜ。

 あ、そうだ。おれはちょっと口が悪いし、全方位に失礼なことを言ってしまうかもしれない。っていうか言う。だが、誰か個人を傷つけるのは決して本意ではない。もし、おれの書いた文章で傷ついたり嫌な思いをしたら、感想なりメッセージなりで遠慮なくおれに伝えてくれ。悪質ないちゃもんでない限り、おれは速やかに謝罪させてもらうし、当該箇所を削除するなり書き直すなり、誠意をもって対処させてもらうつもりだ。

 そんなことするくらいなら、最初から失礼な口をきくなと言われそうだが、そりゃ無理な話だ。なぜならおれはおれであり、おれが阿部千代だからだ。なめんなよ、ヨロシク。


 さて。昨日書いた文章はちょっとひどい出来だった。まさかとは思うが、連載形式に移行して、緊張していたのかおれは。なんにせよ、やっちまった。毎日リセットできる短編形式と違って、連載形式の失敗は後に引きそうだ。あの少ない数の読んでくれた人のなか、ひとりでもおれを見限ったりしたらえらいことだ。さすがのおれも人っ子ひとり読んでいない文章を発表し続けるほどタフじゃない。少しは愉快なことも書かなければな。

 なぜかここ小説家になろうでは、ポイントとかの話をするとウケがいいのだが、いやなぜかってことはないか。ここじゃ最重要トピックだものな。ケンシロウも核戦争後の地球で、ポ……ポイント……って言って気絶しちまうくらいには枯渇している資源だからな。ジードの子分のモヒカンどもが、ヒャッハー!! ポイントだポイントだー!! とはしゃいでしまうくらい貴重なものだからな。そりゃウケるよな。

 だがおれの中ではもう結論が出ちまっている。ポイントはまじで、意味がない。こんなもんに拘ったっていいことはなんにもない。むしろ悪いことしかない。いまさらまた熊の話を蒸し返そうとしたりしちまうからな。頭の中ワイドショーかよ。いや……これはありだな。ポイントが欲しかったら、頭の中ワイドショーにすりゃいいんじゃないか? うん、これは言えてると思う。なんだかんだ連中ワイドショー大好きだろう。そういうことだ。ポイントが欲しければ、下世話に攻めろ。貪欲にいけ。品性なんて気にするな。本当にTVと一緒だな。チャンネル変えようが、やってる内容はどの局もほぼ変わらない。結局、ウケるってそういうことだよな。


 まあそれはそれでいいんでないかい。多数が望むものを提供できるのは立派な能力だよ。うるせえノイズはその才能に嫉妬してるだけのアンチだってな。最近はすぐにアンチって言われちゃうからな。まあアンチっちゃアンチなんだろうけど、おまえらが思ってるようなアンチじゃないんだよな。アンチって言えば勝ちだと思ってるのかしら。悲しい価値観の連中が多いね。疾病のようなものだよ。意識を縮小させて、伝染病をばらまきながら、合理的に狂っていく。上品に礼儀正しく、非理性的な行為に耽ることを知らぬまま、自分が狂っているなどとは夢にも思わぬまま。

 そう、おれの目からしたら、だれもかれもがキチガイに見える。わけのわからないことに怯えて、わけのわからないことに怒り、わけのわからないことで満足している。おれにはもうわけがわからない。最早まともは消え去ったと言っていいだろう。あるいは最初からそんなものは存在していなかったのかもしれない。このわけのわからない人々に囲まれて生きていかなければいけない現状を、おれは文章として記している。それをそっと、きみの前に提出しているのだ。きみはこんな文章を読んでどう思う? できることならば悪くは思って欲しくない。共感は結構だ。遠慮願いたい。諸手を挙げての共感は、おれの魂を傷つける。まだ悪態をつかれた方がましと言うものだ。それならば、おれだって返しようがある。対話になる。だが、共感だけは。それだけは勘弁していただきたい。共感に対して、いったいなにを返せと言うのか。共感に共感で返す? 馬鹿げている。そんな馬鹿げた風景の一部には、おれはなりたくない。たとえおれが馬鹿だとしてもだ。


 実際、おれは馬鹿なのだろう。そいつを否定できる材料はなにもない。だが上等な馬鹿だ。芯から馬鹿なら、文章など書いているはずがない。いや? 芯から馬鹿だからこんな文章を書いているとも言えるな。結論が出そうにない問題だ。だが考える価値はある。そのようなことを、ずっと、文章を書こうと決める前からずっと、考え続けていたような気もする。さてさて。こんな堂々巡りにきみを付き合わせるわけにもいかないな。そろそろこの文章を閉めるとしよう。明日もきっと、おれは文章を書く。この場所で。きみさえよければ、また読んでほしいな。それでは。


 

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