ハートに火をつけて小便で消火して消し炭を踏みにじってやりたいね
どうも風邪をひいたっぽい。鼻はずるずるで、喉はかっとしている。そしてだるい。普段から桃井かおり並みに気だるいが、それにも増してだるい感じだ。馬鹿は風邪をひかないなどという言葉が魔力を持っていたのは過去の話。いまや馬鹿が風邪をひく時代だ。
後遺症なのか知らないが、新型コロナに感染してからおれの平熱は跳ね上がった。常時が微熱な気分で生きていくことになった。おれの頭の中がいつだって夏なのはそういうことなのだろう。
柚子をまとめて手に入れたので、最近は鍋っぽい料理を作っては、柚子の皮をぱらぱらと振りかける。それだけで上等なおかずになるから、料理に飽き飽きしている人にはお勧めだ。手を抜いていることを全く感じさせないのがいい。
小説を書かなければいけない。だってここは、小説家になろう、だから。小説家ごっこが楽しめるヴァーチャルテーマパーク。おれも小説家に扮して小説を書くために、この地に降り立ったのだ。こんな文章を書くためにここに来たわけではないのだ。でもこういう文章を書くのってラクだからさ。頭を痛めつけなくていいから。なんならこれを小説と言い張ったっていいものね。事実として小説と小説ではない文章との境界はかなり曖昧だ。もう本人申請でいいのではないだろうか。山崎康晃のツーシームは実質スプリットだが、山崎康晃本人がツーシームだと言って譲らないのと同じような感じで。これは小説だと。でもこの文章は小説ではない。おれがそれを知っている。
お互いのことを先生と呼び合う連中を、この地で見たことがある。馬鹿にしてはいけない。なんたってここは、小説家になろう、だから。なれるんだよ。小説家先生に。きみも。ぼくも。わたしも。あなたも。早くなろうよ、小説家に。きみのことを先生と呼んでくれる、楽しい仲間たちを作ろうよ。
このまえ自分のことを、セミプロライターだと言っているやつも見たな。もうなんでもありなんだよ。でも自分のことをセミプロライターと言うやつよりは、小説家だと言い張るやつの方が幾分かマシだと思う。なんとなくの感覚だけどね。しかしセミプロライターねえ。自虐のギャグなのかと思ったけど、そういう雰囲気は一切なかった。ガチなのか? ガチなんだろうなあ。どういう意味なんだろう。セミプロライターって。そもそもライターって肩書き自体が、プロとアマの違いがよくわからないじゃないですか。セミプロのライターというのは、そりゃただのライターか、ただの素人なんじゃないか? いやここまで考える必要もないことだけど、ちょっとすごいなと思ったので。セミプロライター。うーん。すごい人もいるものだ。
そういや自分をプロの編集者だって言ってるやつもいたな。あの野郎ときたら大したもんだ。ここからは普通に悪口言うんでね。そういうのが嫌いな人は、これを読んで耐性をつけてくれ。強く生きていこうぜ。
おれが最初にそいつを観測したのは、そいつが編集者という立場から、小説家になろうに投稿されている小説の問題点を指摘する、みたいな文章を投稿していた頃だった。内容は普通。っていうか薄っぺら。編集者、おれでもなれそう。でも編集者という肩書きは効いたらしい。結構な人数から支持を集めていた。その時点では、まあいい。ほんに人間というものは肩書きに弱いものよのう。そんな感じで、おれは遙か雲の上からそいつと、そいつを支持する連中を見下しているだけだった。醜いです、サンタマリア。
だがそいつは調子こいた。ある日の昼下がりに、おれの愛するプロ野球およびプロ野球ファンを冒涜する、少なくともおれにはそう見えるクソみたいな文章を投稿した。おれは怒った。グララアガア、グララアガア、と怒り狂い、抗議の感想をそいつに叩きつけようとしたが、そいつは感想欄を閉じていたから、さあ大変だ。グララアガア、グララアガア。おれは勢いそのままに、怒りの文章を投稿した。まじで腹を立てていた。この野郎、ゴン詰めしてやる。とことんやってやる。グララアガア、グララアガア。
そいつかね、そいつはおれも云おうとしてたんだが、居なくなったよ。
速攻で投稿した文章を削除してやがったね。とんずらしやがったんだ。編集者が逃げた! おいこら、編集者この野郎。偉そうに上から目線で、ぺらぺらの論を張る、クソッタレの臆病者。おまえのことをおれは心の中でとんずらマイクロフォンって呼んでるからな。おまえは投稿した文章をすぐ消すから、おかげでおれはおまえの悪口が言いたい放題よ。証拠は全部おまえが自分で消しちまってるからなあ。雑魚が。おや(一字不明)、川へはいっちゃいけないったら。
でも、とんずらマイクロフォンがとんずらするのは、もしかしたらおれが投稿した怒りの文章は関係ないのかもしれない。というのも、こいつはそのあとも何回か文章を投稿して、そのたびに速攻で削除するという謎のムーブを繰り返しているからだ。少なくともおれは2回、そんなとんずらムーブを確認している。1回はなんか猫がどうとか非常にどうでもいい文章。もう1回は甲本ヒロトが言葉は無力だって、いいこと言ったとかなんちゃらのどうでもいいけど、むかつく文章。とんずらって本当に薄っぺらいクソ野郎なんだなって思わされる文章だった。
おい、とんずら。おまえ、もしかして少し疲れているんじゃないか? 大丈夫か? おれはおまえがプロの編集者だっていうのも、ハッタリだと最初から思っているが、やっぱり編集者の仕事は辛いか? おまえの、文章を投稿すぐに削除っていうムーブは、健康なやつがやることではないぞ。ちょっと精神的にやばいんじゃないのか? おれは心配だよ。だっておれたちのユートピア、小説家になろう、ここにいる人たちはみんな仲間だもん。がんばれ、とんずらマイクロフォン。おれもいち小説家としておまえがまた、薄っぺらいことを堂々と自信満々に発表し、それを削除しないでいてくれる日がくることを願っているよ。
それでは。チャオ!




