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ゴールデンレコード  作者: 平山 龍
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宇宙へのメッセージ

 サトルは窓の外を見ていた。今日も星が綺麗だ。この広い宇宙のどこかで自分と同じように星空を見ている少年が絶対にいると思った。


 「早く起きなさい!!」母さんの声で目が覚めた。そうだ。今日はマモル先生の星の授業の日だ。僕は星の授業が何より好きだ。学校の準備をして、朝食を食べ終えると走って学校に向かった。


 「先生!!宇宙のどこかに私たちのような人がいる星はあるのですか?」サトルが尋ねると、周りの友達たちはクスクスと笑い、「いるわけないだろ。その質問何回目だよ!!」と馬鹿にされますが、サトルはまったく気にしません。マモル先生は「きっとどこかにいると先生も信じているよ。」といつも言ってくれ、その度に胸をわくわくさせるのでした。


 「そろそろ雨期が近づいているので、次の学校は三カ月後になります。皆さん、宿題をしっかりやりましょう。」マモル先生とはしばらく会えないな。さみしい思いを胸に、家に帰りました。


 その日の夜もサトルは星空を見ていた。薄い薄い流れ星のような物が見えた。「あれは何かなぁ?」と思っていると、遠くでドーンという音が聞こえた。あれは隕石だ。近くの山の麓に落ちたような気がする。明日見に行こう。


 次の日、山に向かおうとすると、「どこに行くの!!もう雨が近いのよ!!」と母さんに言われたが、「大丈夫だよ!!雨が来るのは明日だ!!」と言って、足早に家を出た。スピーダーに乗り、昨日の夜に隕石が落ちた場所に向かった。そこには粉々になった金属の破片が散らばっていていた。「なんだこれは!?」近くを見ていると金色の丸いディスクを見つけた。金色のディスクには、見たこともない模様が入っていた。その時、ポツポツと雨が降ってきたので、急いでスピーダーに乗り、家に帰った。


 家に着くと母さんからこっぴどく叱られた。しかし、この金色のディスクは何だろう?昔、おじいさんが使っていたレコードというものと大きさが同じような気がする。物置の中を探していると、おじいさんのレコードプレーヤーを見つけた。それを持って、おじいさんの部屋に向かった。「おお。サトルどうした?ん?その金色のものは何だい?」おじいさんが尋ねた。おじいさんに昨日の出来事を話した。「そうか。そうか。確かにレコードに似ているな。それでレコードプレーヤーを持ってきたのか。よし。私に任せなさい。」そう言うとおじいさんはレコードプレーヤーに金色のディスクを載せて、スイッチを入れた。「#$%&’#$%%&#%#&$・・・」よく分からない言葉が流れ始めた。「おじいさん。これは何だろう。もしかして宇宙からのメッセージかな。」少し聞いていると、突然、「これからシャクハチを使って、ツルノスゴモリを演奏します。」という言葉の後に聞いたことのない楽器の音が流れた。その音は何か懐かしい感じがした。「サトル。これは本当に宇宙からのメッセージかもしれないな。学校が始まったら先生に見てもらいなさい。」おじいさんに言われ、マモル先生に見せることにした。しかし、外はすでに雨が降り続け、家の一階はすでに水の中。雨が引くまでは学校が始まらない。学校に行くのが今まで以上に待ち遠しくなった。〈つづく〉


 



はじめて投稿です。いつも妄想している妄想族です。宜しくお願い致します。

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