表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
求めあう運命に憎しみを、そして悪意に幸せを  作者: サッキー
第1章 不死王
1/3

第1話 eternal

「フェーン、か」

ティーグことラトティーグ・L・グライスハートは呟く。

「俺様の知っている限り最悪の相手だな」

常に余裕の表情を浮かべていたティーグも流石に顔を歪めた。可能性があるならそれがどんなに低くとも不敵な笑いを浮かべるティーグでさえ、だ。

「だからこそ、何百年も、いや年数は関係ないか。満ちるまで僕は耐え忍んできたんだ」

彼は言う、ただ憎悪をのせて。

辺りは暗闇に満ち、彼等の姿は見えない。僅かに石畳が足元に見えるのみだ。

ここは世界を支える大地、終わりを許さず自らをその支えに捧げて永劫の未来を望みさらなる繁栄を呪いと共に約束した大地だ。

フェーンはその真逆の存在だ。同時に唾棄すべき永遠を司るあらゆる全ての敵だ。

フェーンは全てを司る、ゆえにどのような力を持っていてもその力はフェーンのものだ。敵いはしない。


しかし。

かつてフェーンの及ばない、世界の理から外れた存在に自らを堕として無間の中で、無限の戦いに引きずり込んだ者たちがいた。

「Eternal」

彼等はフェーンを滅するために自らを捨て、結果、フェーンのほとんどを概念すら無くし消し去った。

だが、全てが消え去ったわけではない。かつてのフェーンほどではないにしろ、簡単に世界・次元そのものを消し去るフェーンは未だに残っていた。

「正直言ってだ、俺様でもどうやったって無理だ諦めろ」

頑なにティーグは拒否する、実際にティーグの力では不可能だ、ほんの僅かな可能性すらない。

「あ?・・・まさかテメェ・・・だからって通じんのか?い、や、まてよ・・・」

紅い瞳が曇る、その曇りは何を意味したのか


「・・・わーった、やってみろ、俺様は知らねぇよ責任はテメェがとれ。」

そう言いながらもたぶんその責任はティーグも一緒にとるのだろう、それは性格的な話ではなく

「ただし!アークシェイドは泣かせんな!・・・それだけは俺様の魂が許せねぇ!」






時は遡る。

ラトティーグとの話はまだ先の話だ。

この物語は過去から始まる。






「はぁぁ・・・めんどくさ」

そう呟きながら銀色に染まった髪を靡かせ、目の前の兵士の右腕を掴んだまま溜め息をつく。

彼女は破宮(はきゅう)、誰にも触れられず、しかし彼女は触れられる・・・[逆さのリバースドール]という異能の力を持つ。

彼女らは[御霊みたま]という存在で、異能のカラクターズとかつての御霊から受け継いだ[13´ソウル(サーティーンズソウル)]を持っている。

彼女ら御霊の力はこの世界に棲むものにとっては圧倒的で敵対すれば死を免れない。

のだが、御霊達はその存在意義の為に自らを隠しているためたまにこうやって敵対したりもする。

(放っておけば何にもしないんだけどなぁ)

そう思いながらも破宮は使命を放棄はしない。掴んだ右腕を溜め息混じりに軽くねじ曲げる。破宮からすれば力は全く込めていない、しかし[逆さの塔]の能力によって相手は抵抗しても全くの無駄に終わり簡単に右肩が壊れる。

悲鳴がこだまし、これだけはいつまでたっても慣れないな、と破宮は思いながらも相手の顔面を掴む。

「ごめんね、頑張って鍛えてはいるんだけど・・・結局非力で。時間かかるんだ」

必死で抵抗している相手を何の抵抗もなく地面に押し倒し、そのまま頭を何度も何度も地面にぶつけ、相手が動かなくなるまで繰り返し

「・・・ほんと、嫌な力だよ」

叩き潰したた手を振って血などを少しでも消そうとしながらつぶやき

「でも必要な力か、な」

欠片も納得していない表情を浮かべていた。



前日譚というか「Eternal」という話が元にあります。

とはいえ、その中のキャラに他の人が造ったキャラがかなりいるので公開はたぶん無理。

中にはウィザードリィのモンスターまでいるからヤバイよねw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ