綿菓子
いつまでも夢の中にいて
夢を見続けられたら
とってもとっても
幸せだよね
だけれどその夢は
ただの夢であって
握ろうとした途端に
雲になって
指の隙間から
通り抜けていく
やっぱり
雲のままじゃ掴めない
せめて綿菓子に
なってくれなくちゃ
目の前に見えているものが
本当じゃなかったとしても
今見ているものは
紛れもない事実だわ
口の中で儚く溶けても
味は確実に覚えてる
この甘さは
夢なんかじゃない
あなたを好きになっちゃって
毎日夢の中ようで
すっごくすっごく
楽しいけど
ずっとこのままじゃ
誰かの綿菓子になっちゃう
このふわふわ食感を
キープできるのは
絶対私なの
ずっと大切にする
あなたは
皆を癒してくれるけど
私にだけは
泣き顔も見せてよ
どう考えても難しいって
今だけをみてちゃ始まらない
雲と綿菓子は
味があるかないかだけだわ
綿菓子の作り方を学んで
綿菓子機を買って
練習をして
現実にするんだ
時々雨雲が広がって
とてつもなく不安になるけど
その時間が長くなると
綿菓子にはならない
未来は誰にも分からないけど
夢ばかりみてちゃ叶わない
綿菓子を確実に作って
私のものにする
あとはザラメも買わなくちゃ
目の前に見えているものが
本当じゃなかったとしても
今見ているものは
紛れもない事実だわ
口の中で儚く溶けても
味は確実に覚えてる
この甘さは
夢なんかじゃない
この手の中で
丸くなり始めている
白いふわふわは
確実に
私のものだわ