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鈴木さんち  作者: 夜乃桜
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イベント

「杏ーーー!!!」

声の主の正体は120キロ超えの巨漢だった。


「泉ーーー!!!なにしてるの?今日休み?」

杏は、テンション高い声で返す。


「うんうん!同僚の夜勤交代したから、今朝から休みみたいなものよ。」

「夜勤かー。

大変だったわね。」

「杏の旦那さんの方が大変じゃないの?

夜勤どころか勤務時間増やしてるんでしょ?」

「うちは家族が多くって。

学費と食費でいっぱいいっぱいだからね。」

たわいない近況報告が続く。



泉(29)。

杏を可愛がっている近所のナースだ。

乙女ゲームが趣味で、アニメ好きの杏とは気が合う。

どうやら、杏が乙女ゲームのヒロインそっくりの容姿で気に入ったらしい。

何故か知り合い親友のようになってしまった。

杏とは一連托生らしい。


「泉おば様。こんにちは。」

礼儀正しく、杏子が会釈をする。

「あら(きょう)ちゃんこんにちは。」

子供好きの泉が杏子に挨拶をする。


「そういえば杏、知ってる?

この辺のラーメン屋が大食い企画始めたらしいの。

ラーメン10人前を30分以内に食べきったら無料な上に無料券進呈ですって。

イケる?」

「わぁー。

行く行くぅー!

ラーメン10人前なんて余裕よ。

20人前で丁度いいくらい。

2回チャレンジしちゃおうかなぁ。」

「よっしゃ!

それじゃあ、行くわよ。」

鼻息荒く泉はガッツポーズをした。


「あれ?

泉お出掛けじゃなかったの?」

「あぁ、近所のスーパーの特売に行こうとしてただけだから大丈夫よ。」

「なんの特売?

ティッシュとトイレットペーパーと豚肉かな?」

「それも行きたいっ!」

「じゃ、ラーメンの後に一緒に行こか?」

「もちろん。」

意気投合し、三人はラーメン屋に向かった。

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