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鈴木さんち  作者: 夜乃桜
4/10

自宅警備員

ボウルに山盛りに盛られたサラダを冷蔵庫から取り出し、テーブルに置く。

大きめのご飯茶碗に杏が山盛りにご飯をよそう。

一升のおひつも杏用に購入したものだ。

鈴木家のお米は、一升炊きの御釜で最初に杏用のご飯を炊き、おひつに取り出して、家族分のご飯を炊く。

そうしないと杏の食欲で全部御釜が空っぽだ。


杏は味噌汁と一緒にご飯をかきこむ。

「あー、やっぱりこれよねぇ。」

幸せそうな顔をしながら、だし巻きを頬張る。


40分経った頃、一升のおひつと味噌汁の寸胴鍋はからっぽになった。

お釜に残っていたご飯も。


残っているサラダとだし巻き卵を口の中に詰め込むとお腹もいっぱい。


勘八くんの実家の伝手で知り合いの農家から安く米と野菜を購入しているにしても、杏の食欲と子供達の学費で家計はカツカツだ。

卵も養鶏場から取り寄せている。


「さ!ヒロシ、幼稚園に行くわよ。」

先に食べ終わり、テレビを見ていたヒロシと杏子に杏が話しかける。


歩いて15分のところにある幼稚園までヒロシと杏子の手を繋いで連れて行く。

食後の運動には丁度いい。



それからは、杏子にキッズ映画の教育DVDを見せながら、洗濯機2台で9人分の洗濯をする。

片方は乾燥までできるもの。

片方は干すもの。

分けて洗濯機を回してる間に掃除機を掛け、食洗機の中のものを片づけ、また食洗機を回す。

洗濯が終わる頃には丁度杏子の教育DVDが終わっており、杏子におやつをあげて、先に取り分けてあった四郎と健一の朝食につきあいながら、杏はお茶をする。


健一を送り出し杏子にお昼寝をさせたら、家事第2部スタート。


濡れたものを干し、子供達の部屋の片づけをして回り、乾燥まで終わった洗濯物を畳みアイロン掛けをする。

ここまで終わるともうお昼の時間帯だ。


勘八くん手作りの特大ナポリタンと特大オムライスをレンチンして、杏子用のミニナポリタンとオムライスもレンチン。

部屋で缶詰で勉強している四郎の部屋にナポリタンとオムライスを運ぶ。


全員分のお皿を洗って食洗機に入れたら、やっと杏の自由時間だ。

杏子を公園で遊ばせようと家を出た時、杏を呼ぶ声がした。


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