殺人愛液
ある国の某研究所で、
痴漢を絶滅させる対策がまとめられた。
具体的には2つ。
まず、チョ~精密なAI を備えた「女性サイボーグ」
そして、「彼女」の陰部(腟)から分泌される「致死性毒物」
サイボーグは複数で、いくつかの「人相」と「体格」を具備。
チョ~ミニスカにTバック。
AI で痴漢を瞬時に認識して、
男の手が陰部に伸びてきた瞬時に、
腟からごく微量の「ある液体」を分泌。
この液体・・
手にごくごく微量が付着しただけで致死作用が。
致死に至るまでの時間は、約1~2時間。
日本の大都市で「実験」が施行された。
朝のラッシュ時の鉄道にサイボーグが乗車。
痴漢に遭遇して、陰部に触れられると「殺人愛液」を分泌。
実験は複数の大都市圏で1か月続けられ、
かなりの「成果」がもたらされた。
死亡した痴漢の中には、大企業の社員や、官庁で働く人たちも。
警察の関係者も殺された。
勤務先で仕事に就いているときに突然の苦痛(呼吸困難)に襲われ、
病院に搬送されたとき、
あるいは、搬送されてある程度の時間が経過したときには、
脳死に至る・・
持病がなく、きわめて健康だった男性が死亡・・
サイボーグから分泌される液体は、
痴漢が死亡したときに毒性を失い、
死因の痕跡は残されなかった。
死者の中にはテレビ出演でよく知られた男性も。
また、死亡に至るまでの間にクルマを運転して、
交通事故を起こして亡くなった例も。
警察は、「前方不注意」「ハンドル操作ミス」「信号無視」として処理し、
死因が「中毒死」とは特定しなかった。
某研究所では、「この『殺人愛液』は、『対象』になった男性を必ず殺す効能がある」と総括。
数か月おきに、大都市圏で朝のラッシュ時の鉄道で「実験」することにされた。