第47話
「自己紹介お願いね」とハルナ。
「船医のハルナよ。神聖魔法騎士よ。回復魔法と薬草に詳しいわ。18歳よ」
「航海士で操舵手のデリラですわ。19歳ですわ。あんまり体力ないけど魔法使いですわ」
この子はバージニア女王の推薦でガウス王がメンバーに押した。彼女の本名はデリラ・バージニア6世。バージニア5世女王の娘で王女である。魔法のワンピースが手に入ったら彼女は自分で使うつもりだ。
料理人で人狼のメーア「グリシュ・ルドの従僕ジョイの娘よ。武闘格闘家ガウ」ジョイはクリスタルの旧友で、クリスタルの紹介ですでにエレオノーラと友達。
娼婦で踊り子のフレデリカは旅芸人一座の子だったので、芸人でもある。楽器の演奏もできる。「うふん♪ エレオノーラの姉貴分よん。補助魔法が使えるわ。20歳よん」
女船大工で狙撃手のジレッタ「ハミル・ガウとステラの子ヨ。13歳だけど舐めないでネ。弓と大砲が使えるワ」ハミル・ガウとステラはクリスタルの旧友の夫婦。雑貨屋で大成功して『ステラ&ハミル商会』という財閥にのしあがっている。クリスタルに紹介されてエレオノーラとはすでに友達の同い年の女の子。身長180センチで体重180キロの巨漢女だ。発育良すぎる。顔は可愛い。体格はハミル似だが頭脳と顔はステラにそっくり。昔、ステラが使った武器装備を譲られている。ーーガラスの指輪に仕込まれた魔法の弓と、すべてのものを盗む、という魔法の皮の手袋と逃げ足の靴と身交しの服であるーー
魔動船運転士で整備士で錬金術師のアイオラ「あの~学者ですぅ。22歳ですぅ。学問都市ナムルベニアスから来ましたぁ。元々ハルナさんの育った聖チア修道院で暮らして僧侶を目指してましたがぁ、奨学金を獲得し学者になりましたぁ」ハルナの友人で痩せぎすで瓶底眼鏡だが、眼鏡を取ると美人の女性(貧乳だが)。
小さな氷姫のアチキが「あちきはグリシュ・ルドの使い魔よ。熱い料理は苦手。冷えた料理のほうが好き。なんでも凍らせる魔法が少し使えるだわさ」
ーーグリシュ・ルドはこのヴィルガルド大陸では有名人。世界最強の天才魔法使いであることと、その美貌で有名である。世俗に関わりたがらない高慢で薄情な男としても知られるが、リスペクトされているーー女好きで遊び慣れたただのエロ男なのだがーー
「エレオノーラよ。一応この船の船長。13歳。大剣使いの戦士さ」とエレオノーラも自己紹介
戦闘員はエレオノーラとメーアにデリラとジレッタか。アチキはエレオノーラとつねにコンボである。ハルナも戦える。フレデリカも一応は戦えるがあまり戦力にはならない。補助魔法とムードメーカである。アイオラはほぼ戦闘力 0。
魔道帆船のホールで、八人がそれぞれのお得意料理を船のキッチンで作って、宴会を開いた。小さな氷姫のアチキは果汁を凍らせてシャーベットを作った。
エレオノーラは食材を切って串に刺して焼いただけのバーペキューをアホほど作った。料理人のメーアがそれを見てソースだけ作ってくれた。
デリラはパンプディング
フレデリカはバター焼きじゃがと肉じゃが
アイオラがクロワッサンをたくさん船のキッチンで焼いたので
ジレッタはリンゴジャムと生フルーツのクレープを沢山作った
ハルナはチキンとトマトと緑もやしを使った健康サラダ
今回だけ、料理人のメーアはお客さま
みんな、お酒は飲まないけど、錬金術師のアイオラが海水で造れるコーラで乾杯。
一週間の船旅で目的地のエルフの島アイカスを目指す三つ編み海賊団の魔動帆船。
海路は日和で凪の穏やかな海である。
そこに目指すワンピースはあるだろうか?
人狼の料理人メーアの料理の腕前は父親のジョイ譲りで、最高のシェフである。
毎食にクルーがほっぺた落ちそうな美味しい料理を作ってくれる。




