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第42話

「何、指示待ち顔してんだよ? おまえの天性は、獣の感覚で攻撃することだろう。さっさと勝手に攻撃しなっ!」とグリシュがエレオノーラに怒鳴る。

「これで少しはその剣の使い方が分かったろう」そういうと、空中に浮いているグリシュは

自分の下めがけて左手の掌を広げた。

小さな4人の氷姫が現れた。四羽の白鳥の背中に乗って飛翔しながら笑って雪の結晶を撒いていく

瞬く間に数百体のゾンビが凍り付いた。

そのままゾンビは凍り付いて動けなくなった。


数百体のゾンビが地上に氷像となり、そしてそれ以上ゾンビは湧いてこなくなった。

「地上に存在するゾンビの上限があるんだよな」とグリシュがリッチに言う。


ヘラクレスもハルナもギニーンも敵がなくなってしまった。「あれれ、じゃあ見物かい? おれらは」とギニーン「まあ、うれしい♪」とヘラクレス

「油断しないで、二人とも」とハルナ

白鳥に乗った小さな氷姫が一人エレオノーラの横に来ると、エレオノーラの肩にチョコンと飛び乗った。

「あちきはグリシュさまの使い魔よ。ジャンプしたら、あちきがあなたの足元になる氷の塊を空中に作ってあげるよ」

「ありがとう、たすかるわ」エレオノーラはそう答えると、リッチめがけて大ジャンプした。

「うふ。ほいっ」と氷姫が小さく叫ぶ。

丁度いいところに、空中に大きな氷の塊が浮かんでいる。

エレオノーラはその氷の塊をジャンプして、リッチに妖剣ダイモスで切り込んだ。

リッチは難なく交した。

エレオノーラの足元になるところに、必ず大きな氷の塊が空中に現れた。

エレオノーラは、瞬時でそれを見つけ、ジャンプすると、またリッチにダイモスで切りつける。

「この小うるさい小娘め!」

リッチはエレオノーラに向かい、「業火サッセンド!」と最強の炎呪文をぶつけた。しかし妖剣ダイモスが、それを吸収してしまう。

幾度「業火サッセンド!」と炎呪文を放っても、妖剣ダイモスが炎呪文を吸収してしまう。



三人はエレオノーラとグリシュの邪魔にならない辺りで、戦いの状況を観ている。



「なかなか面白い戦いだったのに、この男は水を差すね」と不愉快そうに地獄の底から響くような声が聞こえた。


「リッチ、お前はラシュディ自身か? それとも奴の配下か?」とグリシュがリッチに問うた。

リッチは一言も答えない。


リッチが白い光をヘラクレスとハルナとギニーンとエレオノーラに発した。


グリシュがすぐに左手を振ると四人の前に氷でできた鏡が現れた。

白い光を跳ね返しリッチに当たった


「ぐはっ!」リッチの身体から白い煙が出た。


グリシュが叫んだ

「氷よ!」

空中に巨大な氷の塊が現れ、それが鋭いつららになって、リッチめがけて飛んでいく。

何百本の氷の鋭いつららがリッチに突き刺さったが、リッチは「ケッ!」というとたちまち氷が燃えて解け落ちた。

リッチは自分に「反射コンストラリウム!」と魔法を唱えた。

リッチの周りをに光のガラスのようなものが取り巻いた。

リッチは自分にめがけて炎の魔法を発した。

業火サッセンド! 限りなく打て」


業火サッセンドが限りなくリッチから発せられて、リッチの光の壁に当たり、グリシュに向かっていく。

光の壁で反射された魔法は防ぐ術がない。

業火の炎魔法最強の火炎が何発も、つぎつぎとグリシュに当たる。

空中に浮かんだグリシュの身体は、業火に包まれ見えなくなった。が次の瞬間

「ふん!」グリシュは左右の手を軽く払った

自分の魔法力でそのすべての業火の火炎を吹き飛ばしてしまった。




グリシュは黄金の百合を大きく一振りする。

振った飛跡から巨大な鋭い氷の剣が何本もリッチめがけて大量に飛んでいった。

グリシュは幾度も黄金の百合を振る。巨大な氷の剣がリッチめがけて数限りなく飛んでいく。

リッチの周りを黒々とした霧が取り巻いた

氷の剣はすべてその黒い霧の中に吸い込まれて行った。




グリシュは黄金の百合の魔具を一振りすると、巨大な氷の竜を出した。

氷の竜はリッチに襲い掛かる。さらに黄金の百合をもう一振り、二振りする。

巨大な氷の竜がそのたびに現れて、つぎつぎにリッチに襲い掛かる


リッチが叫んだ「炎の竜よ、出でよ」

炎の竜が現れた。リッチに襲い掛かる氷の竜に体当たりすると、口から業火を噴き出す。

グリシュの出す氷の竜とリッチの出す炎の竜の激しい戦いが始まった。


氷の竜がリッチに飛びかかるが、炎の竜が氷の竜にまとわりつく。

二匹の竜が絡み合い、炎と氷ですごい煙を上げ、ジュウジュウと音をさせてどちらも消え去ってしまった。


「この魔具の使い時かな」

グリシュは右手に氷の弓を作り出した。

その氷の弓に黄金の百合をつがえた。

黄金の百合は、黄金の矢に変わった。

グリシュは氷の弓を弾き絞ると黄金の矢をヒョウと放った

リッチの身体に黄金の矢が刺さった。

「ぎゃっ!」リッチの動きが止まった。

そこをエレオノーラが渾身の一撃で妖剣ダイモスで切り裂いた。

「ぐはっ」リッチの身体が黒い霧に分解され、呪いの妖剣ダイモスに吸収されていった。


 

 リッチの身体から、ピンク色の小さな玉が数限りなく飛び出した。

凍り付いていたゾンビがすべて消え去った。

 

「これを待ってたんだよ」誰かの声がして誰かが空中に黄金の砂をぶちまけた。


「ゴーレム出でよ」と誰かの声が高らかに叫んだ。


その砂にピンク色の小さな玉が次々に宿り、見る間に人の形になっていく。

占星術師の服をきたこの町の市民たちの姿になった。

リッチの身体から飛び出した数限りないピンクの小さな玉と、黄金の砂の一粒づつが合わさって。

白い光によって生命エネルギーを吸収された人たちがすべて、ゴーレムの錬金術によって生き返った。

執事も、ベルも、ハビンもゼネも、ビオルも。


 マダム・ブラスターが姿を見せた。

「たいへんだったね。ギニーンさん、娘さんに手当てをしてもらったら、私の家に来な。その両腕を戻してあげるよ。ゴーレムの腕でだけどね」


「クリスタルのかあちゃんですか。ごっつあんです」とギニーン


ベルが泣き叫んだ。

「バーバラがいないわっ」

「……リッチに自分の魔法を跳ね返されて死んだ子だね。その子は私には戻してあげれないよ。悲しいけどね」と悲しそうに微笑むマダム・ブラスター


マダム・ブラスターはクリスタルとアナスタシアが引きずり込まれた地面まで来ると

「土中で石化させる高等な魔法だねえ、さすがに息子も手足も出ないか。ふん」

と苦笑すると、その二か所で懐から瓶を出し瓶の中身の王水を撒いた。

「溶けよ」と叫ぶと、地面より湧き出るように、二人が姿を現した。

「くそ息子。今回は、さすがのお前もやられたね」

「そう言うなよ。くそばばあ。相手がリッチだと分かってりゃ、もっと慎重に攻めたさ」と頭を掻きながらクリスタル。

アナスタシアはマダム・ブラスターに抱き着いて、しゃくりをあげている。

「お義母様、怖かったですぅ~」「おお、よしよし、王女様が無理なさるからですよ」


「あいかわらず、見事な高等錬金術だな」とマダム・ブラスターに向かってグリシュ・ルドが笑いかけた。


「あなたこそ、お見事な戦いぶりでしたね」とマダム・ブラスターがアナスタシアを抱きしめながら答える


そこへゴーレムの身体を得て戻った人々の中に三メートル近い赤い鎧を着た大男。


「これは、グリシュ殿下、おばあさまのルツ皇太后陛下はいずこにいらっしゃいますか?」


グリシュが右腕で胸の宝石を撫でると、中に封じられていた四人が姿を現した。


アイロスは何故かパピヨンゴブリンを連れている。


「(。´・ω・)ん?」とグリシュ


「ああ、お兄様、ごめんなさい、宝石の中じゃ、欲しい料理がなんでも食べれるよってレミルナお姉さまが言ったんで、欲しいものも手に入るかなと思って『パピヨンゴブリンが欲しい』って言ったら、もらえたの。ごめんなさい。あはは」とちゃっかり。


ジーナはアイロスにしがみついている。

「アイロス、こんどはちゃんと守ってよ。私の事」「う、うん」頼りない返事だが……


「おおこれはルツ皇太后陛下、ご心配申し上げておりました」とジャスティス将軍がうやうやしくルツ皇太后に膝まづいた。

「うむ、そなたは常に忠臣であるぞよ」「ははっ、ありがたき幸せ」


「お坊ちゃま、ご無事で」とアイロスを見て執事も笑顔

 

 この馬車の旅でビオルとベルはすっかり意気投合していた。

ビオルが泣いてるベルに言った。

「おい、おれと結婚しろよ」

「それどころじゃないわよ。仲良しのバーバラが……」

「ああ、そりゃ悲しいだろう。僕も一緒に悲しむよ」

とビオルがベルをぎゅっとハグした。「愛してるよ。ベル」


「これで、ハンターの仕事は終わりだよ」とルツ皇太后が、ギニーンたちに告げた。

ルツ皇太后は執事に命じて、一人一人に金貨5枚づつを支払ってくれた。

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