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第39話

空中の高見にいるジーナが地獄の底から響いて来るような男の声で笑う

「ぐひひひひひ。さあ、戦いはこれから、どんどん面白くなるよ」

 ジーナが白い光を指から発した。

「お坊ちゃまッ!」

すごい素早さで執事がアイロスを突き飛ばして自分の身体で白い光を受けた



執事は白い灰となった

アイロス「……爺や!……ああ、ジーナっ! なんてことを」悲痛な声で叫んだ。

「グリシュ・ルドめ! 忠臣の王室執事を殺しやがって!」と空中のジーナを睨みつけるルツ皇太后

ヘラクレスとハルナはアイロスとルツを必死に戦って守っている。


ジーナは狂気の形相で男の声で叫んだ

「出てこいっ!」


おどろおどろしい地鳴りがした

石畳から真っ黒の不気味な瘴気が噴出した

そして、地面の中から、恐ろしい形相をしたジャスティス将軍のゾンビが現れた

「ぐはっ。ぐぐぐぐ」とジャスティス将軍のゾンビが口から毒液を噴き出しながら呻くと眼をランランと光らせて、エレオノーラやギニーンたちを睨み、にやりと薄気味悪く笑った。


「ああ……なんてこと……占星術アステルスカス王国の誇りだった英雄が不浄なる死でゾンビにされるなんて」

その姿を見て、ルツ皇太后が声にならない声を発した

「グリシュ・ルドめ。 わたしの忠臣を、ゾンビにしやがって……あんな孫、産まれた赤ん坊のうちに殺しておくんだったよ……」とルツ皇太后は憎悪の声。



ジャスティス将軍は身の丈三メートル近い大男で、地獄から産まれたような血の色の赤い鋼鉄の全身鎧を着ていた。身体は大きいが動きは信じられないくらいに素早い。

呪いの言葉を発しながら、巨大な鋼の斧をエレオノーラやギニーンに打ち込んできた。

ギニーンが両手剣を交差させてがっしりと受け止めた。

「俺がいく。おまえはビオルに協力しろ」とギニーン

ジャスティス将軍はすさまじい速さで巨大な斧を打ち込んでくる。


ギニーンはそれのすべてを両手に持った大剣で受け止めた。

将軍の重い素早い斧の攻撃をギニーンはすべて受け止めて僅かなスキを見つけ互角に攻撃していく。

ガキーン! ゴキーン! ガシャン! 

ギニーンの両手に持った二本の大剣と将軍の巨大な斧がぶつかり合う。

二人のすさまじい戦いが始まった。


ビオルがみんなに言った。「俺に1回だけ時間をくれ」


「みんな、たった一回のチャンスだ。いこうぜ!」とビオル

その一言で、エレオノーラとゼネとベルにビオルの考えていることがわかった。


「たのむぜ」とゼネがニヤリと不敵に笑う。

「わかったよ」とエレオノーラがぶっきらぼうに返す


「死ぬときは一緒だぜ(キラリ)」とビオル


「死ぬときは一緒よ、うふ(ニコリ)」とベル


「この戦いが終わったら結婚しようぜ!」とビオルがベルに言うと

「うれしいわっ♪」とベルが返す











ベルは呪文の詠唱を始めた

すごい口速に呪文を唱える


すごい速さで呪文を唱えたベルは魔法を発した。

全範囲焼殺エクスウロ! 焼き尽くせ!」


ベルから全範囲に究極の強力な炎呪文が放たれた

地上にいた巨大なジャスティス将軍以外のすべてのゾンビが焼殺された





ビオル、ゼネ、エレオノーラがそれぞれの必殺を同時にジーナに打ち込んだ


ビオルが白銀の弓に七本の矢をつがえて呪文を唱えると七本の矢が一本の白い大きな矢にまとまった。

ビオルはその不思議な矢をジーナに打ち込んだ。「月の女神の光引となれ!」


ゼネが両手に持った鋼のブーメランに呪文を唱えた。鋼のブーメランは左右の二個が合わさって金色に輝く大きな三日月になった。ゼネはその三日月を渾身の力でジーナに投げつけた。「黄金の野獣の弧!」


エレオノーラはリンダの両手剣に力を貯めると、空中に浮かんでいるジーナの背後めがけて、すごいハイジャンプして渾身の力でジーナの背後から打ち込んだ。


三人の必殺攻撃が同時にすさまじい金色の光となってジーナに打ち込まれた。


しかし、その攻撃をまともに食らっても、空中にふわりと浮かんでいるはずのジーナは微動だにしなかった。



「ふん、くだらん」とジーナ

ジーナは三人を嘲るように、狂気の顔で笑いながら睨みつけた。

「ぐひひひひ。死ぬがいい」






ギニーンの打ち込みをスラリとかわすと、将軍は信じられない速さでクルリと向きを変え、ギニーンの右肩に斧を撃ち込んだ。ギニーンの右手が斧で切り落とされた

「ぐはっ!」ギニーンが激痛に膝をついた。

そのすきに、ジャスティス将軍はすかさずギニーンの左肩に斧を撃ち込んだ。

ギニーンの左手を切り落とした。



ギニーンは両手を失った


ギニーンは自分の大剣のひとつをがっちり歯で固定して口にくわえて、将軍に打ち込んだ。

すさまじい流血を痛みをこらえ、ギニーンは口にくわえた大剣で獅子粉塵に戦っている。


ヘラクレスとハルナはアイロスとルツを必死に守ってすさまじい戦いを繰り広げている。


ギニーンの様子がハルナには見えていた


「パパーッ!」ハルナは声に出さす、心の中で涙を振り絞ってゾンビたちと戦っている。


空中の高見にいるジーナが地獄の底から響いて来るような男の声で笑う

「ぐひひひひひ。さあ、戦いはこれから、どんどん面白くなるよ」

 ジーナが白い光を指から発した。

白い光が四人を次々に貫いた。

ゼネが死んだ


ベルが死んだ



ビオルが死んだ


白い光がエレオノーラの身体を貫いたが、エレオノーラはドウルガの魂のおかげで死なない。

しかし、それはすさまじい激痛だった

「うぐっ!」それをこらえて


エレオノーラは、またハイジャンプして、ジーナに直接、渾身の力で大剣を打ち込む。


「ああ、ヤバかった」アイロスのポケットからパピヨンゴブリンのリユが顔を出した。

アイロス「リユちゃん……」

「執事さんがかばってくれなかったらあたしも白い灰になってたわ」

リユはすぐ近くに横たわって眠っているレミルナに向かって、魔法の呪文を唱えた

目覚エクスペルジスコスよ!」


レミルナが目覚めた。

「あれ⁇ いったい、この様子はどうしたの?」


まわりの凄惨な戦いの様子に、レミルナは肝を冷やした。


「おにいーちゃん、助けてっ!」とレミルナが絶叫した。



いきなり、あたりの空気が冷え冷えとなった。そして

グリシュ・ルドがレミルナの背後に現れた。






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