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第1話

ダークファンタジーですので凄惨な場面が多くあります。そういうのが苦手な方はお読みにならないようおねがいいたします

  エレオノーラはもう家を出る決意を固めていた。

まだ13歳だが、自分の年齢を17歳と偽り参加して

偶然 優勝できたこの貴族の剣技会での優勝賞金の金貨10枚を半分置いていこう。

……5枚は自分のこれからの旅の費用に

このままではこの母に自分は完全にダメにされる。


 エレオノーラは母を心の中では好いていた。

しかし、この酒に酔いつぶれて自堕落に自分の食事も作ってくれず、

昼でもまだ眠っている娼婦をしている母との関係はもうここまでだ。

自分には自分の人生がある。


人の話では、エレオノーラの母はもともと身分の低い女ではなかった。

貧乏貴族でも母はれっきとした貴族のお嬢様だった。

母親を生まれた時に亡くし父親を17歳で亡くし家督を継いだ彼女は、

城下町のホストクラブのホストに入れ込み、とうとう家の財産すべてを失い、

あげくそのホストに莫大な借金をでっちあげられ、

その借金のかたにそのホストに娼婦に売り飛ばされたのだそうだ。

一通り貴族の息女として家庭教師で受けれる教育はすべて受けたようで、

読み書き算術は母が教えてくれた。

 朝から酒を飲み、昼間も自分の食事も作ってくれず、

ただ酔いつぶれて寝ている母に5枚の金貨を残し、


紙に「元気でね」とだけ書いて、13歳のエレオノーラは家を出た。


子供には重すぎる決意を抱いて。


細マッチョでおっぱいはでかいけど、皮の鎧でそれを隠している。

皮のボロ靴、木綿のズボン、木綿のシャツ、皮の鎧に皮の手袋。

ブルネットの美しい長い髪を1本の三つ編みにまとめ長さは腰まである。

鋭い灰色の目をし、少し大人びて見えるクールな面立ちの美少女。

実年齢13歳だが、ガタイは170センチを超えた身長に、

筋肉質の細マッチョの少女。

自称16歳か17歳。大剣を麻布で巻き、背中にしょっている。

女の子だがおそろしくタフだった。そして非常に素早い。

とっさの頭の回転も切れも良く、自分の戦況の臨機応変の判断も素早く確実だった。

頭にはごつごつした羊毛の手編みのフードを被っている。

身体に帆布に使うような麻布のごつい布をマント代わりに

上半身の身体に巻き付けて顔半分も隠している。

パドル伯爵 開催の剣技会で参加資格が16歳以上だったため、

17歳と自称して参加し、

地方貴族の試合とはいえ我流の剣で並いるプロの男の剣豪たちを

一撃で戦闘不能にし、連勝し優勝した。


幼いころ、町中で剣の果し合いがあった。

その時、見た剣技を忘れられなく、剣士になると決めた。

そのとき、2人の剣士が見せた技を自分でやってみたら、

数回でできた。

エレオノーラは人の剣や武術の技を一度見るか受ければ、

たった1回でその技を習得できた。

一か八かで年齢を偽ってパドル伯爵の剣技会に参加し、

幾人もの剣士の技を見て、体はすぐ覚えた。

つぎの自分の試合ではその技を完全な状態で繰り出し、

確実に一撃で敵の急所をつき、気を失わせ勝ち進んだ。

つかっている男の大人用の両手剣は、

娼婦の母が「お客が金が無いとこんなもん置いて逃げやがった」

と母が家に引き摺って持って帰って来た、知らない剣士の使い古された剣である。

持ってみたら、かなり重かったが、使えないことはない感じだったので、

自分の剣に決めた鋼の剣である。

少女には重すぎる剣だったが、

彼女はそれを使いこなし、

逆にその重さをも武器にした。





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