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勇者のお供  作者: 御影
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第十五話 舞踏大会への道筋

「しかし、舞踏大会は明日かー」


「なぁ、イズミ・・・」


「どうするのだ? 少年」


「なぁなぁ・・・」


「マッスルさんは考えないのね・・・」


「人の話を聞かないか!」


 ミアを無視して大通りを歩いていたら、背中を強打されました。


 人の話を聞かない人に殴られる。


 何コレ、テラ理不尽。


「何? 何なの?」


「だから! イズミは出ないのか!?」


 ははは。何を言っておられるのやら。


「出るわけ無いでしょーがよ」


 勇者のデコにチョップ。


「痛いじゃないか!」


 デコを押さえて、うるうると俺を見上げるミア。


 ふははは。痛くしたから当然じゃないか!


「むぅ。一体どうする気なんだ・・・」


 頬を膨らまして拗ねるな。


「心配すんなよ。餅は餅屋ってね」


 不満そうなので、グリグリと頭を撫でてやる。


 おっ、意外と良い手触り。


 グリグリ。


「あぅ・・・」


 俯くミア。おや? 耳が赤いな。風邪か? いやしかし、馬鹿は風邪を引かないって言うし・・・。


「しかし、仲が良いな勇者に少年!」


 はっはっはと笑うマッスルさん。


 何だか、周りの視線も生暖かい気がする。


 どーしちゃったんだろうね。


「と、とにかく、どうするんだ!」


 俺の手を払い除けるミア。


「ぬおおお! 目が、目があああっ!!」


 勢いが良すぎて払われた手がマッスルさんの顔に突き刺さったが、何、構う事は無いだろう。


「だから、餅は餅屋って言っただろう?」


 そう。


 餅は餅屋がついたものが一番旨い事然り。


 踊りは、踊り子に踊って貰う事が一番良いのだ!


 つまり!


「ギルド行くぞ、ギルド」


「む? 何でギルドなんだ?」


「ぬぅ、前が見えん・・・」


 何でかって?


 迷わず行けよ。行けば分かるさバカヤロー。


 あと、マッスルさんごめん・・・。






「では、ここにサインを・・・。はい、結構です。では、踊り子募集という事で依頼を出しておきますね」


 冒険者には、色々な職業がある。


 戦士とか、魔法使いとか、賢者とか、遊び人とか。


 つまり、冒険者であれば踊り子と出会える可能性はあるのだ。


 しかし自力で踊り子を探すのもダルイし、踊りを覚えるなんて以っての他。


 だったら、ギルドを使えばいいじゃないの。何、金なら腐るほどあるし。


 鳴かぬなら 鳴くやつ連れて来いよ ホトトギスとはまさにこの事よ!


「しかし、そうそう上手くいくのか?」


 駄目だよマッスルさん。ネガティブになっちゃ駄目。


 ポジティブに行こう。


 絶対何とかなるって!


 ホラ、ミアを見てみなさい。


 もう既に待合室でワクワクしながら待ってるじゃないか。


「あの~・・・」


 む。後ろから声。


 マッスルさんと一緒に振り返る。


「間違っていたらごめんなさい・・・」


 そこには、セクシーな服を着た女性が。


 キターーーー!!


 コッテコテの踊り子衣装の人キターーーー!!


「む! 何だ何だ! そんなはしたない格好をしおって!」


 鼻血を垂らしながら女性を睨み付けるマッスルさん。


 駄目なのはアンタだよ。


「もう来たのか!?」


「ぐふぅ!!」


 マッスルさんを蹴り飛ばしながら現れるミア。


 興奮で鼻息が荒いです。


 あと、依頼書を見た人でも無いです。


「あ、あの・・・。イズミさん・・・ですよね? 大魔導師の」


 これまた懐かしい呼び名を。


「やっぱり! じゃあ、そこに倒れているのは剛剣のマッスルさんですよね!?」


 いやいや、ですよねとか言われても。


 何? マッスルさんってそんなに有名なの?


 剛剣だなんて。


 紙装甲の方がしっくりくるのは俺だけだろうか。


「私、イズミさんとマッスルさんのファンなんです!」


 一人テンションが高い女性。


 あと、ミアが偉そうにするのは何で?


「む。何だ、我のファンか。ふははは! 睨んでしまって済まなかったな!」


 復活するマッスルさん。いいから鼻血拭けよ。


「あの! 私、ベル・スーダンっていいます! 踊り子です! サイン下さい!」


 いそいそと紙と筆を取り出すベルさんとやら。


 飛んで火に入る夏の虫とはこの事か。


 サラサラと名前を書いていく。


 マッスルさんも嬉しそうだ。


「ありがとうございます!」


 俺とマッスルさんの名前が書かれた紙を大事そうに持って、深くお辞儀するベルさん。


「いやいや。それよりも、俺にもサインくれない?」


「わ、私のですか!?」


 そうそう。


 新規の依頼だったから、多分この辺に・・・おぉ、あったあった。


「これにサイン下さい」


「はい!」


 嬉しそうに筆を手に取るベルさん。


「・・・ってコレ、依頼書?」


 名前を書き終わって、首を傾げるベルさん。


「そうそう。踊り子募集の依頼。いやー見つかって良かった良かった」


「ふははは! これで何の心配も無いわけだな少年!」


「宜しくな! ベルさん!」


「えっ・・・えっ・・・?」


 こうして、俺達は見事踊り子を見つけたのだ。


 ん? 詐欺? いやいや、何の事やら。

新キャラです。


踊り子です。


多少強引ですが・・・何、構う事は無い。


サラッと読んで頂ければ幸いです。

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