プロローグ
皆さんは、転生というものをご存知だろうか?
二次創作とかではよくあるよね。
トラックに跳ねられて、気が付くと目の前に神様がいて云々とか。
通り魔に刺されて、気が付くと目の前に神様が(ry
自宅に隕石が落ちてきて、気が付くと(ry
かく言う俺も仕事帰りに自動車に跳ねられて、気が付くとって口なんだが・・・。
「おぎゃあああああ!!(何これ!? 何なのこれ!?)」
俺の場合は、真っ白な部屋で目を覚ます訳でも無く。目の前に神様が現れる訳でも無く。気が付くと赤ん坊になっていた訳でして。
でも、まぁ。そうなってしまったものは仕方無い。輪廻転生かはたまたテンプレ宜しくかどうかは知らんけれども、第二の人生を謳歌するに至った訳ですよ。
大陸の東。海の上にポツンと位置する島国、ヤマ。
海に囲まれ、山の多い自然豊かな国。
転生者である俺ことイズミ・ユウキ(7歳)は今日も今日とて屋敷の庭で魔法の練習に勤しんでいた。
イズミが名前で、ユウキが苗字である。
女の子の名前みたいとか思ったやつ、ちょっと出て来い。
どうもここは、俺の知っている地球とはちょいと違ってるみたいで。日本は無いしロシアも無いし、アメリカなんぞもっての他。パラレルワールドとか、異世界って言うの? 魔法もあるし。思いっきりファンタジーな世界だと言う事を、3歳の頃に理解した。
そんな俺が生まれ育ったユウキ家は、古くから続く名家とか呼ばれるやつで。
この日本に似たヤマって言う国では、剣術の名門として名を馳せていた。
え? 剣術の名家なのに、何で魔法の練習をしてるのかって?
こまけぇ事はいいんだよ!!
ドラ○エでもファイナル○ァンタジーでも、魔法使いが好きだった俺は4歳から家にあった文献を元に独学で魔法の練習を始めて。今では立派とまでは言えないけれども、魔法使いとしての一歩を踏み出すに至ったわけだ。
いやぁ、最初は戸惑ったよ。何たって魔法ですよ魔法。
魔力なんて欠片も分からなかったし、文献もほとんど何書いてるか分からなかったし。
でも努力と気合と根性で何とか出来た分、才能があったんだろうね。
勿論、両親(主に父親)からは毎日白い目で見られる訳だが。
剣術の名家だか何だか知らんけど、俺は魔法を使いたいの。
こう、ズババーンって敵を倒したいの。
分かるでしょ? このロマン。
え? 分からない?
ならいいよ。後で分かる分かるって言っても駄目なんだからっ!!
・・・と、周囲の人達から『年の割りに落ち着いてる。もういっそ気味の悪い位に』と言われる俺が魔法の練習を続けていた時に。
バン!!
ってもの凄い勢いで屋敷の襖が開かれた。
目を向けると、そこには阿修羅の如く憤怒に顔を歪ませた親父の姿が。
「何をしている!! イズミ!!」
いや、こう、ファイアボール的な魔法の練習なんですけど。
「今日は大事な話があると言っておいただろう!?」
えっ? そうなの?
「そうなの? じゃ無い!!」
そう言えば、朝飯の時にそんな事を言っていた気が・・・。
「いいからこっちに来なさい!!」
えぇ~。
メンドクセ。
「いいから!! お願いだからほんっとにこっち来て!? ねぇ!?」
今度は泣きそうな顔をする親父。
厳つい顔の大人がそんな顔するなよ。
キモいぜっ。
とはいえ、このままだと本当に親父が泣きそうだったので、俺は渋々と屋敷に戻ったのであった。
べ、別に親父が可哀想だとか思った訳じゃ無いんだからねっ!
勢いで投稿してしまったが、後悔はない。
なにぶん素人なもので駄文になる可能性大ですが、寛大な心でお楽しみ頂けたらなと思います。
よろしくお願いします。