君の名は
そろそろ私の新たな仲間を紹介しようと思う。そう彼は執事で仕事が早く、細かな所にも気を利かせてくれる実に有能な人物だ。そう、そんな彼の名は―セバスちゃんだ。
セバスちゃん「ご主人様。僭越ながら少し訂正をさせていただきます」
私「どうしたんだ?」
セバスちゃん「私の名前ですが、セバスではございません」
私「え?え?セバスちゃんじゃないの?」
セバスちゃん「ええ、私の名前はセバスゥッちゃんでございます。以後、お間違えの無いようにお願い致します」
私「え?どっちも変わらなくない?」
セバスちゃん「いいえ。発音が違います。前歯で舌先を挟んだ状態でスゥッと発音するのが正解です」
こ、細かい。どっちでも伝わればいいのではないのだろうか。
セバスちゃん「いいえ!これは重要なことなのです。我が主としてそこら辺はしっかりしていただかないと」
普通に心を読んできた。
セバスちゃん「読心術は執事の基本ですから」
そうなの?初めて知ったんだけど。
セバスちゃん「ええ、そうです」
何これ?話さなくても普通に会話できるんだけど、怖いない。
セバスちゃん「主と執事に言葉など不要。これこそが私の執事道ですよ」




