タイミングバッチリ
七瀬さんらを探して歩いているとすぐに、龍宮の潮吹が起こる場所から一番遠い位置で話し合っている三人を見つけた。
「お! 二人ともタイミングバッチリ‼︎」
声を掛けようとしたら、七瀬さんが僕らに気づき、明るい声でそう言った。タイミングバッチリとは、何のことだろう。
「何がですか?」
僕が訊くと、七瀬さんはスマホの画面を見せてきた。そこに映るのは、今日作ったグループのトーク画面。
「これがどうしたんですか? ……あっ!」
画面を凝視すると、僕が送った写真の後に七瀬さんがメッセージをしてる。
『もうそろそろ上に登ろうと思ってるけど、二人は今どこにいる?』と言うメッセージが五分前に来てた。既読してないのは多分僕と雪さんの二人。
「すみません! 写真ばかり撮って、通知に気づきませんでした」
「私もすみません。マナーモードにしてて……」
僕の雪さんが謝ると、七瀬さんは「いいよ、いいよ」と言って許してくれた。
「それでさ、タケちゃんと智樹君には確認したけど、二人はまだここにいたい?」
七瀬さんに訊かれ、現在の時間を確認した。特に焦る時間じゃないないが、もう上に戻ってもいいんじゃ、と思った。
「僕はいいですよ」
「私も色々見れたんで、もう戻りましょう」
僕の後に続けて雪さんは言った。さっきから雪さんが緊張してると言うか、挙動不審というか、ハッキリ言うと何処か変に見える。
心配になってきたけど、これ以上の詮索はやめておくことにした。
「じゃあ、戻ろうか。次にどこに向かうか決めながら」
七瀬さんがそう言い、下がってきた鳥居を上がっていく。




