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孤独な世界から僕を救ったのは紛れもない僕だった  作者: 天内優
視界がぼやけたその先に
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子供の頃に感じられなかった

 そこから色々あり、夜ご飯を済ませた後、一度部屋に戻った。

 各自違うことをしているとこを見ると、少し寂しくなった。

 この旅が終われば、赤の他人に戻ってしまうんだって……。

 僕は俯いてスマホを使ってた。すると、智樹さんが明るい声で

「隼人君とタケちゃん、三人でトランプしませんか?」

 トラップは小学生低学年以来だ。僕は何故か嬉しかった。

「したいです! タケちゃんはどうですか?」

 久しぶりのトランプに少しテンションが上がり、そのテンションのままたけちゃんに聞いてみた。

「え、いいですよ。何しますか?」

 タケちゃんに少し引かれたような気がした。

 そこからババ抜き、真剣衰弱、七並べなどをして、楽しい時間を過ごした。

 昔は面白くないイメージで楽しめなかったが、今は嘘のように楽しんでいる。

 そして二回目のババ抜きを始めた。

 ババが他人の手に渡った瞬間の安心感とババを自分が持っている間のポーカーフェイスがババ抜きの醍醐味だ。

──そこから少し経ち、智樹さんの手からカードがなくなった。ここからは、タケちゃんと僕の一対一の勝負。

 僕の手に持ってるカードは二枚。片方はババでもう片方はハートのキング。タケちゃんの持ってる枚数は一枚、この一ターンで勝負がつくかもしれない。

 緊張の中、タケちゃんは余裕に構える。

 斜め上からゆっくりとこちらに伸びてくるタケちゃんの右手を、僕はじーっと見つめた。

 迷いのない指先が僕のカードを掴んだ。

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