謎の声
主人公の男は15歳の時に不登校になり家にこもってる。
現在同年代の人は高校に行ってる。
「孤独な世界から僕を救って」毎日起きるとすぐにこれが聞こえる。耳から聞こえるというか体の内側から聞こえてくる。
毎日この声を聞いて、ネットで面白そうなニュースを見て、ゲームをして、夜遅くまで起き、四時頃に眠りにつく生活をしている。まぁ一言で表すとニートの男だ。
家には父、母、弟がいる。父と母はこのような生活をしていても怒ってこない、弟が優秀なので安心しているのだろう。(怒られない――楽で幸せ)という考えはこの男にはなかった、怒られてこそ幸せだと思った。
怒られない男は自分がもう諦められてるから怒られない事に気づいてた。
もうその男さえ自分を諦めていた。
そんな男は世間一般的に悪いニュースを好んでいた。
――県――市の交差点で――で働いていた――さんが老人の運転によって事故に遭い意識不明になりました。
こんな人の不幸を好む性格の捻くれている男だった。
でもこの男には不思議な点がある。それが、学生時代の男を知ってる人にどんな生徒か聞くと全員が揃って良くも悪くもない、普通の印象を持っていた。
そんな男には一つ気がかりなことがある、それが冒頭に言った「孤独な世界から僕を救って」という一言だった。
「何かの前兆なんかじゃないか」なんて最初頃は考えてた、だがこれが毎日続きもう半年が経とうとしている。これほど続けば少しずつ気にしなくなる。
でも今日は違った。
「あと三ヶ月しかない。早く僕を救って」