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砂と海  作者: 羽穂
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第4波~砂上の狼~

ユキノはユエと”物拾い”をするために装備の最終調整を行っていた。

視覚保護機器。首巻布。手保護布。伸縮式合材杖。長組紐。

徹底的に安全性を調べ準備が整ったことを二人で確認した。


「よし、大丈夫だな。今日も良いの拾えると良いなユキ!」

「そうだね。でも持ち帰れる大きさだと良いね」

「まぁ、それも運次第だな」


二人は、”居住区”を出発し”砂塵の谷”へと歩く。

4日程歩いたところ砂で出来た谷が現れる。

その砂の中に薄っすらと旧文明の遺跡群が見える。


「よしユエ。今日はあの辺りを探してみようか」

「おう!」


谷を用心深く降り、遺跡の中へと入っていく。

中は大分砂まみれになっていた。

入り口に合った砂の塊を払って見ると色褪せた布が現れる。


「これって・・・椅子・・・かな?」


ユキノが触ると布は粉々になってしまった。

砂の下の物は殆ど朽ち果てているかもしれない。


「これじゃ布系の物は当てにならないな。勿体ねえ」

「まぁ、仕方ないよ。いくら砂の中でも時が経てば朽ちる物だよ」

「それもそうかぁ~」


二人は奥へと進んでいく。

途中大穴が空いていたりと危険は多いが装備品を上手く活用し上の階層へと入る。

上の階層は通路と複数の小部屋で形成されていた。

ユエは小部屋の入り口付近に倒れ込んでる1枚板にくっついている小さな部品を取り外し革袋に入れる。


「んー、割と潤沢な部品ばかりだな。ほかに何か貴重そうな部品は無いもんかなぁ?」

「こういう遺跡の作りなら恐らく下の階層の方が美味しいかもしれないよ?」

「砂を掘るのかぁ?」


大変な労力だよねとユキノは苦笑する。

ユエは小部屋の奥へと入る。すると砂で汚れた透明な細工品の破片のような物が散乱してるを発見した。

”学者”達がガラスと呼ぶ細工品であるのが解った。


「おい!ユキ!!ガラスだ!!ガラスだぜ!!これは高く売れる!!」

「おおおおおおお!!!!やったじゃんユエ!!!!!」


そう、ガラスと呼ばれる物は直ぐに砕け散る物が多くかなりの高値で取引される物であった。

小さな物でも相場は20弱と言ったところなのだ。

二人は抱き合い、喜んだ。

ガラス片を保護用の布で包み革袋ではなく水の入った入れ物に静かに入れる。

このやり方は”学者”達によって壊れやすいガラスの安全な運搬方法として広く伝えてるものである。

貴重な水ではあるが更に貴重なガラスの為なので二人は気にはしていない。

一通りガラス片を拾い集めると二人は再び周囲を探し始める。

するとユキノが小部屋の中に更に小さな部屋のようなスペースを見つける。

そこには砂を被った見慣れない黒色の紐状の物の先に箱の様な物体が付属している何かの部品を見つける。


「ねぇユエ。これなんだと思う??」

「う~ん・・・何かに組み合わせる様な形はしてるけど・・・”博士”なら何か知ってるかもしれないな」

「じゃぁ、持って帰ってみて博士に聞いてみようか」

「おう、それが良い」


ユキノは部品を革袋の中へしまい込む。

少しかさばるなと不満を漏らしながらも他に無いか探してみたが小スペースには拾った謎の部品と砂ばかりで他には何も無かった。

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