1/18
第01話 万象
始まりはわからない。大きな渦巻きの様なものがある。水面を揺らぐ波紋も見える。周りにも同じ物があった。まるで鏡に映っている様にも見える。やがて水底から水面にあがるようにお互いが合わさり1つとなった。
1つになったそれは次第に波打うねりながら段々小さなくなり、透き通った卵のような…胚のようなものになった。さらに小さくなり消えたかと思うと辺り一面真っ白になった…放射状に弾けた様だが小さすぎて見えない。まるで霧のようだ。
その状態がしばらくすると濃淡が出てきた。さらに濃淡が進むと小さな塊が幾つもできた。塊は時間をかけて別の塊と干渉・反発を繰り返し、ある塊は眩く光、あるものは固くなり。またある塊は朧気になる。そして以前にはない塊もできた。そうして幾度となく重なり大きくなり、また塊の集まりを形作る…そんなある塊でのできごと。




