表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女のボスになった  作者: 八九秒 針
21/21

第二十一話

「落ち着いた?メガ★デスちゃん」


《えぇ……落ち着いて、あなたの理想にまた混乱してるわ。だって今の世界の在り方そのものを否定するってことでしょ?本気で言ってるの?》


 メガ★デスちゃんがシクシクしてたのは時間にして三分ほど。その三分でこの世界にいた荒神、荒魂がどんどん姿を消していってる。そしてそれに比例するようにある一点で力を増す荒神の反応。焦るべきなのかもしれないが別に都合がいいとしか思わない。融合だかなにしてるのか知らないがどの道逃がしはしない。

 それよりも今はメガ★デスちゃんだ。その疑問に答えよう。まぁと言っても、そんな大きな話じゃないんだけどね。


「世界を創りかえるつもりはないさ。私は我儘で傲慢でご都合主義でね。自分が納得できる範囲さえその理想が通ればあとはどうでもいいんだ。全人類の救済なんて考えてもいないよ」


 私が納得できる範囲。それは私と関りがあって譲れないものに限るということ。あぁ、こうして改めて言葉にすると私も人間だなと実感する。


《でもそれで一度荒神に堕ちた私を救ってちゃ必ず反発する者はいるわよ?荒神が悪なんてのはずっと昔から変わらない概念なんだから》


「ふふっ。だから馬鹿に力は持たせちゃいけないのさ。こうなるからね。私という馬鹿は憧れの為なら惜しみなく力を振るうのさ」


《……私はあなた、いいと思うけど……》


 っ!ぁああぁぁぁあああっ!!グハッ。


《ちょっといきなり倒れてどうしたの!?敵襲!?》


 我が生涯に……一片の悔いなし……日目自 白。


《ちょっと死なないで!まだ名前も聞いてないのにーー!!》


「はっ!」


 危ない危ない。まだメガ★デスちゃん&メガ☆キラちゃんのサイン貰ってない。これじゃ死ねないよなぁ!

 それに……。


「別にお前のこと忘れてたわけじゃねーよ。だから大人しく待ってろって。まだメガ★デスちゃんとの話が終わってない。なぁおい、荒神」


 お仲間は美味かったか?仲間なんて思っちゃいないだろうが。


《我こそは荒神の王。我が悪神王である!!》


「そんな大層なものじゃないだろう。たくさん喰ったみたいだが、一つになる前のお前の反応は実に弱そうだったぞ。だがメガ☆キラちゃんを追い詰めたその所業、確かに悪神だ。王はつけないがそう呼んでやる」


 悪神の見た目はあれだな。鬼だな。体長は三メートルってところ。でも感じる力は言うだけある、か。


「メガ★デスちゃん、下がっててくれ。私こいつ殺すから」


《笑止》


 あ?なに笑ってんだ殺すぞ!!


《ちょちょちょ、戦うなら私も戦うって!荒神の力はなくなっても私はもともと魔法少女よ!大丈夫、やれるわ!》


 魔法少女メガ☆キラちゃん、いや今は私も知らない魔法少女メガ★デスちゃんとの共闘……燃える!それは素晴らしい夢が叶うということなのでは!?


「でもごめんメガ★デスちゃん。そこで見てて。こいつは、私が殺す!」


《死ねえええええい!!》


 カッ!ドンッ!!


《……っ!?!?ここは……!?》


「空の上さ。不意打ちでメガ★デスちゃんを狙うとは実に不愉快。不敬であるぞ」


《ぬぅぅぅん!!》


 この悪神、最初からメガ★デスちゃんを狙うとはいい度胸してるよホント。横に私がいるってのにさ。最初は私も手加減して遊ぼうと思ってたのにいきなりだったから思いっきりラリアットで空の上までぶっ飛ばしちゃったよ。


「でも結構頑丈で一安心!たくさん遊ぼうか!」


 天よ墜ちよ


「神墜とし!!」


 という名の宇宙から落とす小さな隕石だけどね。


《悪魂解放――ヤマタノオロチ!!》


『『『ギャアアアアアス!!!』』』


 悪神の背中から生えるどす黒い八本の首。お酒はありませんよ?輝く隕石ならあるけどね!


《喰らえぃ!!悪牙!!》


 シャァァァァ!!


 黒く巨大な蛇の口。開け放たれたそれは幻影か?だがこのままぱくりんちょされるのはまずそうだ。ていうか神墜としおっそい!調子乗って宇宙から隕石なんて落とさなければよかった!ええい加速加速!!


「お前は止まろうか。封!!」


 封!なんてかっこよく言ってみたけどただ止まれと念じただけ。私は魔法使いですから。


《小癪なっ……!嚙み砕けぇぇぇぇ!!!》


「上から失礼しますよ」


 チュインッ!


《うぐぅっ!?》


 ははははは。落とした隕石は直径十センチもない。だけど魔法の力で破壊力は抜群だ。もちろん地上には落とさない。メガ★デスちゃんがいるからね。私の周りを速さそのままに回しておこう。


《なんのこれしき!効かぬわぁ!!》


「誰が一つで終わらせるなんて言った?こんな小さな隕石、一つじゃ誰も満足できないだろう!!そぉれっ!!」


 チュチュチュチュチュチュドーーーンッ!!


『『『ギャアアアアアス……』』』


 ヤマタノオロチはボロボロと消え去った。悪神も原型がわからないなぁ。まぁ千本以上もの神墜としを喰らったのだから当然だろう。まだまだ墜とすけどね。


「さぁさぁどうした悪神?王になったんだろ?同胞を喰らって孤独の王様になったんだろ?もうお前が消えたら何も残らんぞぉ!!」


《ォォォォォ……ォォオオオ……オオオオオ!!!》


 復活……そうこなくっちゃ。


《オワラセルゥゥゥ!!オマエ ヲ クッテ  オレ ガアアアアアア!!!》


「最後の足掻きか!?これで終わりか!!ならば良し!私もお前のすべてを終わらせてくれる!!」


 ああ終わらせるとも。


 星よ集え


 希望も愉悦も、


 一つに集え


 何も与えず終わらせるとも!!


 力よ集え!!


終極星(ラストミーティア)!!!」


悪 食 拳(アク ジキ ケン)ァァァアアアアアアア!!!》


 カッ!!!


「堕ちろオオオオオオ!!!」


《キエロ オオオオオオ !!!》


 ああ悪神!お前の足掻きももう終わる!何も残せずもう終わる!!

 お前が負ける。私が勝つ。


「私が正義だアアァァァ!!アァッハッハッハッハッ!!」


《ァ ァ ァ ァア ……》


 ドンッジュッ!!


「……あぁ、正義は勝つ、か。ククッ」


 戦いは終わった。メガ★デスちゃんのもとへ戻ろう。



  ◇



「ただいまメガ★デスちゃん!やったよ!!」


《凄く悪役っぽかった》


「;^:」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ