宝石箱の鍵(2)
最近投稿できてなくてすみません。
新しく別の小説も始めたので、ぜひ作者のホームページから読んでみて下さい!
「おい鈴!!これはどういうことだ!!?」
キイィィ、という高音が聞こえて、世界が固まったような錯覚を後に、上から低い声が聞こえた。
「クソジジイ……?」
うるっさいなあ、めんどくさい、頭に響くじゃん、引退した老害の分際で。
――でも、面白そう。
心の声は、そう言った。
「ここは人間界だろう!?何故我々はここにいるのだ、お前の仕業だろう!!」
「……はっ」
思わず鼻で笑ってしまった。
何言ってんだ、こいつ。
光兄がやったことだとして、そこまで騒ぐ必要は?
そこまで焦る必要は?
――自分の身くらい、自分で守れるじゃない。
「ええまあ、私の仕業ですけど……」
悪びれもなく光兄は白い羽をバサッとやって浮かんでいる。
え、本当に光兄が?
――なんか面白くなってきた。
▷
「弘、弘」
僕を呼ぶ声が聞こえました。
「ねえねえ、あれどうする?」
「どうもなにも……高菜、変なことしないでくださいね?」
「えぇ~しないよぉ~?」
わざとらしくそうは言いますが、きっと、ええ何か考えているに違いありません。
「あれ、一応親子喧嘩なわけでしょう?義理の姉妹とはいえ、僕らが入り込む余地なんてないじゃないですか」
「……そう?」
「はい、そうです。じっとしててくださいね?」
「ええ……」
「――それに」
思わず、俯いてしまったので顔を上げました。
「天界が消えたのなら、僕らは人間界でこれから生きていかなくてはならないのですよ?」
「……んーまあ、何とかなるんじゃない?あと光兄、作ろうと思えばまた天界作れると思うよ?」
「……なるほど、確かに」
「うん、そう思うでしょ?」
兄様が凄いのは事実なので、否定することはできませんでした。




