水色の宝石箱(1)
いやあ、なんかいっそ清々しくいたいというか?
毎日出したい、出したいんだけどなんか気づくと三日過ぎてる。
後その割に対して長くない、ごめんね!!
――綺麗な宝石を見つけて、それを手に入れたいと思うこと。
『知ってるか姫?“こあ”はな、壊せるんだ』
それは、ある種本能のようなものでもあるのではないでしょうか。
兄様に幻影で核を見せて貰った時。
『綺麗、ですね……』
『だろ?』
僕は魅せられたのです。
目の前に在る、煌きを伴った水色に。
▷
《チリン》
鈴の音がしました。
それは、何度か聞いたことのある音で、けれどとても懐かしい音でした。
「姫……花」
目の前の、僕が入ろうとしていた扉から出てきた彼女は扉を閉めて、少し躊躇いながらそう言いました。
「鈴……様、ですね」
「――そうですね」
しかし、僕から彼女は目をそらしました。
そこで、
「……どうしてここにいらっしゃったのですか?」
と僕が聞くと、
「あなた方の捕まえた妖精に会いに」
と彼女は言いました。
――妖精。
天使の間で使われる、精霊を表す差別用語です。
僕の頭の中で、一つの考えが浮かび上がりました。
……彼女は精霊を恨んでいるのか。
何故、などと問うことは無意味でしょう。
母親の死に直結しているのなら、それだけで理由としては充分な気しかしませんでした。
……ふと。
彼女の雪のような白い、儚い羽を見ました。
黒い羽は純血の証。
白い羽は精霊の証。
天使の始祖の血が濃ければ濃いほど羽は黒くなる。
精霊の血が混ざるほど、羽はより白になる。
皆が見惚れ、驚き、感動する羽。
皆が畏怖し、恐れ、虐げられる原因。
誰もが跪くような、核に認めれた力の結晶。
そんな羽を、彼女はどんな思いで使うのでしょうか。
「そうですか……それでは」
小さく頷き身を翻す彼女の背を見て、少しでも彼女に星が降ることを祈りました。
ばーい!




