エレメンタル・コア(2)
嘘付いた!
5章作るわ!
「お母さんが死んだから、かな。詳しく言うなら、高菜様に使われた毒をお母さんに使われたから」
「……え?それって、どういう――」
「高菜様は多分空気に舞ってるのを吸ったと思われてる。だから弘様も助けられたし。けど、お母さんはね、直接飲んじゃったんだよ。だから、葉紋が一瞬で全身に広がったんだって。鈴がたくさん頑張って、元に戻そうとしたらしいけど、駄目だった。それで周りの人に危害を加える可能性を考えた鈴は、お母さんを殺すことにした。それ以上可哀想なお母さんを見たくなかったってのも、あるだろうけどね?結局、鈴の優しさに付け込まれて鈴は追放、お母さんを殺したという罪だけが残ることになった」
「「――っ」」
二人揃って私達は息を呑んだ。
理桜瑠の光棄への二人称が鈴になっていたのもだけど、思ってたより重い過去に驚いたのもだけど、理桜瑠の気絶しそうなほど濃い魔力による威圧が強まったからだ。
「はっきり言って高菜ちゃんには申し訳ないと思ってるよ、私達家族のいざこざに巻き込まれただけだからね」
けど、それでも、そんな状況でも高菜は言いたいことがあった。
本当は弘が、姫花が言ってくれると思っていたけれど、俯いてやがったから。
代わりに言ってやったのだ。
「私光姉の家族です」
理桜瑠は面食らったような顔をしたあと、光棄なら絶対にしない、優しい笑顔で笑った。
「ありがとう、高菜様」
「――ぼっ、僕も!姉様の家族です!!」
続いて張り合うように弘が言った。
「うん、じゃあそろそろ着くしお喋りはここまでですよ?」
出た時とは打って変わった雰囲気で、理桜瑠は言う。
「「――はい!」」
だから私達もそれに応える。
『仕事はしっかりと、真面目に』……光棄の方針の一つだったからだ。
▷
「――は」
目の前には、麗華がいた。
俺の兄で、家の長男で、病弱だったあいつが。
「『欠片』の家族を連れてきました」
最近はなんともなかったのに、前みたいに、何年も前みたいに痣が浮かんでいた。
そろそろ定期テストなんだよね……。
スマホが奪われるより前に終わるかなぁ……。




