──は闇(5)
短いっ!!
でもこれでも三十分ちょいで頑張ったんだ!
許してくれっ!
――時に世界は無情で。
『獣人の癖に!!』
『努力なんてものしてはいけません』
――時に人々は薄情で。
『あの娘は獣人だから近づいちゃだめよ』
『お姉ちゃんって天使の出来損ないなんでしょ?』
――時に全ては非情だ。
『お前さえ、お前さえ居なければ!!』
『ごめんね鈴、お母さんのせいで……』
――誰でも幾ら時間をかけて信頼を築いたとして、しかし壊れる時は一瞬だ。
『鈴でお願いします。これから光棄を出すことはないと思うので』
――薄っぺらい笑顔を作ることだけ上手くなって。
「おはようございます、【音和】。見つかりましたか?解放の薬は」
「おはようございますお姉様、原物は見つかっていませんが追放できるだけの証拠は集めました」
――中身は全然詰まってくれない。
「ありがとうございます。薬探しは続けてもらいますが、仕事は増えていくと思うので、無理のない範囲でお願いします」
「了解です。それから、花様の家族と『欠片』ですが、……」
「はい、どうなりましたか?」
「今回の件で花様、高菜様、弘様の地位が危なくなりました。皆様匿っていますが露呈するのも時間の問題かと思われます」
「やはりそうなりますか……いっそ私が花の養女であることを公表しましょうか?」
「いえ、それは花様方の身の危険が増えてしまいますし、お姉様の願っている方向に進まなくなります」
「……そうですね」
――ずっと変わらない、殻のままでは駄目なのだと思い知らされる。
「ですから花様は『欠片』の関係者とするのは如何でしょう?」
「……ではそうしましょう、ところで『欠片』の様子は?」
――殻を破るのだ。作っていた殻を糧に新しく膜を張れ。
明日と明後日いけそうだったら出すね?
確定じゃないよ?
あと出さなかったら水曜日の量が半端なくなってるはずだから期待しといて!




