神子
すっぽかしたァ~!!
だがしかし!!
私はサボりたいんだ!!
……っていうか本当にどうしよう。
仮に今、私に星が舞い降りたとして?
なんだというのだ。
星なんか要らない。
だからお父さんを返して。
私の星くらいならいくらでもあげるから、星に溢れて暮らしてた、蘭の。
お父さんを、返して。
▷
勘違いかもしれません。
けれど確かに、高菜の目が水色に戻りました。
「【陽葵】……ですか?」
「うん……だけどもう、ちょっと――」
「分かりました」
高菜の目はまた紅く染まります。
「絶対……助けますから」
▷side:神子のメイド
「シンシア様」
ずっとずっと前の。
「いい加減に機嫌を直してください」
誰もが不幸だった、星なんかなかった頃のこと。
「嫌よティー」
彼女は、全く知らない他人でも、
「私は少しでも滅びる種族を減らすために、星を増やすために……」
種族という大きな隔たりを越えて、手を差しのべられる、心優しい御方でした。
「きっとラスカニア様もシンシア様が仰っていることは分かっておられます」
「……知ってるわよ」
平和を願い、祈りを捧げる。
「―――けれど、私は全部助けたいの」
……それこそまさに、聖女のような。
「無理だと分かって切り捨てるのは嫌」
「……ですが、あれではシンシア様に危険が及ぶではありませんか」
「今、命を賭けて戦って死んでいく者が山程いるのよ?」
そして彼女はまるで嘲笑うかのように窓の外に目をやって言うのです。
「世界の管理者であるアイツが、命を賭けなくてどうすんのよ、臆病者」
「……シンシア、様」
ええ、そうです。
私は少し嬉しかったのでしょう。
「ティー、お願い」
「―――っ」
「私と、私が救いたい沢山のことを……助けて」
やっと、貴女が私を頼ってくれたことが。
終わり方が決まらない!!




