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▷アグリーメント  作者: px-h
第4章 天使と精霊と人と神
33/64

姉妹ということ(1)

1日に二つ出すなんてバカみたいって思うかもだけど、これは短いから!

てか出さないと次にいけない!

これは出した方がいいと思ったのです!!


「お久しぶりです、お姉様」


「久しぶりだね【音羽(おとわ)】」


明るいシャンデリアの光が照らす、白で満たされた部屋に、白い少女と金の少女がいた。


「うちの者がご迷惑をおかけしているようで、申し訳ありません」


「いーよいーよ、お姉ちゃんもそっちの雷花ちゃん傷つけてるでしょ?」


「それは……まぁ……ですが、本人の自業自得ですので」


「ふふっ、それ言ったらキリないけどね」


「ありがとうございます」


そこはお互いの笑い声がよく響く場所だった。


「それで?やっぱり松本ってやつがそうだった?」


「はい、流石お姉様ですね。あの母や妹とは大違いです」


「そっか、でね?」


明るく真っ白だった部屋の空気は、一気に重さを持つ。


「魔術具を作ったのは誰か分かるかな?」


明るい、可愛らしい女の子の声でも、気迫や威圧感はそんなものではなかった。


「……松本 灯火(とうか)の側近、成宮 息吹(いぶき)です」


「あー、あいつか……ねえ、成宮って人?」


「はい。彼女とは地上で出会ったものと見られます」


「そう」


「……成宮にも監視をつけますか?」


「いや、その辺はお姉ちゃんが何とかしてくれると思うから大丈夫。それよりも、魔封じの解き方教えて?」


「かしこまりました」


一見普通のように見える少女達の間には、明確な上下関係があった。

光棄が上であるのは言うまでもないことである。





「高菜っ、しっかりしてください!!」


それはもう、地獄絵図としか言いようがなかった。

高菜様が死んでいたとか、辺り一帯血で満たされているとかじゃなくて。


「―――高菜!!」


高菜様が、解放してしまっている。

全身に葉紋が広がってしまっていた。

自分が完全な天使でなかったことを、これほどまでに喜べたことなどない。

姉妹で殺し合いをするなんて、なんて、残酷なんだろう。


「目を!覚まして、ください!!」


願わくば。


「高菜、様……!!」


今の彼女に、意識が在りませんように。

後悔なんかしてないっ!!

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